詩をひとつ・・・

あしあと

ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。
ひとつはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。
このことがいつもわたしの心を乱していたので、
わたしはその悩みについて主にお尋ねした。
「主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、
 あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、
 わたしと語り合ってくださると約束されました。
 それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、
 ひとりのあしあとしかなかったのです。
 いちばんあなたを必要としたときに、
 あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、
 わたしにはわかりません。」
主は、ささやかれた。
「わたしの大切な子よ。
 わたしは、あなたを愛している。

 あなたを決して捨てたりはしない。
 ましてや、苦しみや試みの時に。


 あしあとがひとつだったとき、
 わたしはあなたを背負って歩いていた」


聖書(ルカによる福音書6章20節~21節)から、


 “さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。

  「貧しい人々は、幸いである。 

   神の国はあなたがたのものである。

   今飢えている人々は、幸いである。

   あなたがたは満たされる。

   今泣いている人々は、幸いである。

   あなたがたは笑うようになる」”


あなたは神様のたからもの

顔を上げて生きましょう。