8月4日に行われたMeseMoa.全国ツアーCh8ファイナル公演@パシフィコ横浜





のオープニングアクトを務めた*ChocoLate Bomb!!の「LOVE ME DO〜どこにもいっちゃだメェ~」の話をします。




この曲について初めて発表があったのは、ちょこぼさんのどっかーんツアーのファイナル公演、新宿BLAZEでした。halyosyさんの作詞作曲と知ってものすごく期待したのを覚えています。halyosyさんがどんな言葉でちょこぼさんを描くのか、とても楽しみにしていました。



タイトルが発表されたとき結構キャッチーな曲なのかなと思い、新宿アルタビジョンで放映されたときの周りの反応でタイトルの印象よりかっこいい感じの曲?って思っていたら、MVが発表されるとオタクもDD社内もざわざわしていて、もうどんな曲ができたのかまったく予想ができませんでした。でも、どうしても生歌で最初に聴きたくて、MVは見送っていました。



初めてLOVE ME DOを聴いたのが、パシフィコで、めせもあ。さんのライブのオープニングアクトでよかったって思っています。



高鳴る鼓動のような、キラキラと眩しい光のような音で、その曲は始まりました。

君の背中に追いつきたくて

たった3フレーズ目で息をのみました。この曲の鋭さに胸を突かれたようでした。

予感と期待

むすめん。もまだ、アイドル“気取り”だったころ、むすめん。みたいになりたい、鼓動の高鳴りとキラキラのステージを映した瞳から生まれたのが*ChocoLate Bomb!!だったのかもしれません。元々むすめん。と関わりのあったこぬさんとぱんめんさん、こぬさんが探して声をかけたゆじまるさん、たっくんさん、いりぽん先生。趣味の延長線、踊ってみたの延長線、楽しいことの延長線。もしかしたら始まりは本当に曖昧で、すぐそばにある光に眩んだ目ではその線の先を見通すこともなかったのかもしれません。

中野サンプラザに立ったむすめん。は、アイドルとして生きていく未来を選びました。

そのとき未来の選択を迫られたのは、ちょこぼも同じだったのだと思います。その選択は、憧れだったり、期待だったり、挑戦だったり、もしかしたら惰性や逃げだったりもしたのかもしれません。いりぽん先生は踊り手としての活動を選び、他の4人はアイドルを選びました。

わたしがちょこぼさんを知ったのはこの頃です。ステージに立つ4人は、あまり楽しそうには見えませんでした。今のちょこぼさんのスキルを見れば、半端な活動をしてきたわけではないとわかります。わたしが「どうしてこの人たちはアイドルをしているんだろう」って思っていたあのときだってきっと、何かを変えたくてもがいているときだったんだと思います。

「ちゃんと聞いて」
「ちゃんと見て」

そして、れおくんが加入しました。

どんなことでも、変化は不安を伴います。れおくんさんの加入にも、きっとグループ内外からいろんな反応があったと思います。それでもわたしには、暗く陰っていた場所に真っ直ぐ光が差したように見えました。ちょこぼさんの雰囲気もガラッと変わったように思いました。わたし自身がそうだからかもしれないけれど、ちょこぼさんの曲に耳を傾ける人も、ちょこぼさんのステージに目を向ける人も、このとき格段に増えたのではないかと思います。

それでも、何もかもがうまくいくようになったわけではありませんでした。れおくんさんは他の4人に追いつくために手探りで多くを吸収しようとし、追いつくだけではなく戦力になろうと必死に模索して、発信して、きっと自分のキャパシティを優に超える努力を重ねていたと思います。他の4人も、環境を変えたからには結果を出さなければいけない。結果を出すためにできることはなんなのか、そもそも結果とは何なのか、誰にもわからないのに頑張り続けることは、たくさん心をすり減らすことでもあったと思います。

そばにあった光はいつのまにかどんどん大きくなって、必死に追いかけているはずなのに届かない。目はもう眩んでいないのに、自分達が辿る線の先が見えない。どれだけ恵まれた環境にあっても、それは暗闇と変わらないように感じます。そんな中でそれでも前に進みたいともがいていれば衝突することだってあったと思います。折れてしまってもおかしくはない。どれだけ努力しても、どれだけ伝えても、気づいてもらえないなら、見てもらえないなら、そこに存在することはできないんです。

諦め方を忘れたユメ

それでも、ちょこぼさんは*ChocoLate Bomb!!で在り続けました。いつでも辿ることを辞められるような不確かな延長線はもうとっくに終わっていて、進んでいるのは自分たちで切り拓いた道。誰かへの憧れは、今はもう自分の夢。叶わない、敵わないと挫けそうだった世界が、たくさんの出会いや心の通いで変わっていっているのが今なのかなと思います。

こぬさんにしかない枷や孤独があったんじゃないかなって、LOVE BREATHを聴くといろんなことを思います。それでもこぬさんがいなければちょこぼはなかったし、こぬさんの強い憧れがここまでちょこぼを終わらせなかったんだと思っています。

たくさんの魅力を持っているのにあまり前へ出るタイプではないたっくんさん。それでもエースになるぞという言葉には強い意思を感じます。ふわふわしているけど、大事なものを見誤らない鋭さを持っているたっくんさんは紛れもなくエースだと思います。

凛としてしなやかで、孤高の雰囲気さえあるゆじまるさんが*ChocoLate Bomb!!というグループに所属していることってすごいことだなって思います。でも誰よりちょこぼすごさを知っているのは、ゆじまるさんなんじゃないかなとも思っています。

ぱんめんさんは驚くほど優しくてあたたかくて、深く物事を捉えられる人。だから苦しいこともあるし、傷つくこともあるし、誰にでも伝わるように表現するのは難しい。ぱんめんさんがステージに立ち続けることを選んでくれて本当に良かったです。

れおくんさんは灯火です。れおくんさんが悩んだり傷ついたりしながら、1つひとつ選んだ言葉や行動は、その瞬間には灯らなくても、じんわり熱を持って少しずつ広がっていきます。元気ポジティブって言葉だけじゃなくてその光は本物だと思います。

決意と懺悔

きっとここから*ChocoLate Bomb!!はまた新しくなります。ちょこべびの2人が運び込む風で、ちょこぼはもっと大きく進化していくと思います。だから、ちょこぼのこれからもすごくすごく楽しみだし、ずっと見ていたいです。