「水道のﾒｰﾀｰ検針の方から、漏水をしている恐れが
あるので指定工事店に見てもらってくださいと言われ
以前お世話になった矢野設備さんに電話しました」
とのこと。
私は現地に着きお客様に
「外部の蛇口の位置、給湯器の場所。それから屋内に
入らせていただいて水周りを見させていただきます。
それと、何か気になる事とかありますか？」
とお聞きしました。
「気になることは別にないんですけど、以前漏水したときに
ﾎﾞｲﾗｰを取り替えた他の業者の方に調べてもらったときは
ｺﾝｸﾘｰﾄをめくってもなかなか発見できず、矢野設備さんの
職人さんに見てもらったらすぐに直ったので信頼でき、
又電話をしたのです」
と言われ、ありがたいなと思いつつ調査を開始。
まず、ﾒｰﾀｰのﾊﾟｲﾛｯﾄﾏｰｸの回転の具合を見て
漏水量を把握。
微妙な回転。
私の持っている、簡易式の漏水調査の器具では
聞き取りにくい水の漏れです。
次に石油給湯器の止水栓を閉めて、給湯管か
給水管かどちらが漏れているかを確認。
給湯管は異常なし。
ﾎﾞｲﾗｰの逃がし弁からの漏れもないので
減圧弁の異常、又混合水栓からの給水の逆流も無し。
屋内に入って便器のﾀﾝｸ内の確認。
水周りを漏水検知棒で調査をしていきました。
漏水検知棒「音調棒」
音がまったく聞き取れません。（汗）
流し台の前に床下収納庫があったので
床下で漏水していないかを目視確認も
しましたが水漏れをしている箇所は発見
出来ませんでした。
私はお客様に
「水の漏れが少ないために漏水音が聞き取れず発見できません
でした。次の調べ方としては、水道ﾒｰﾀｰから一番遠い給水器具
の配管の真ん中で縁を切ってどちらの系統が漏れているのかを
調べていき徐々に詰めて漏水箇所を探すか、専門の漏水調査
会社に外注する二つの方法があります。
外部が土であれば、徐々に詰めていく方法でもいいのですが
配管距離が長いのと、ｺﾝｸﾘｰﾄ内に配管が布設してあるので
調べるのに何カ所もｺﾝｸﾘｰﾄをめくってしまうよりは、ﾋﾟﾝﾎﾟｲﾝﾄで
漏水箇所を特定できる調査会社に依頼したほうがいいかも
しれません。料金は￥35.000程かかりますが」
とお伝えしました。
お客様はｺﾝｸﾘｰﾄを何カ所もめくるにもお金はかかるし
見た目も悪いので調査会社に依頼する方向で話が決まり
ました。
「あと、家を建てられた時に水道業者が市役所に給水申請図を
出していてそれが保管されているのですが、業者が個人情報
うんぬんで勝手に見ることが出来ません。その図面を閲覧する
許可を得る書類がありますので認め印と記入をお願いできますか？」
と言って書類に記入していただいて
「それでは又、調査会社の訪問日を連絡させていただきます。
失礼します」
と玄関先で挨拶をし、車に乗車しようとしました。
その時ふと
「あれ、待てよ。ボイラーの止水栓を開け忘れたかも」
私はもう一度確認しに行きました。
止水栓は開いていたのですが、なんと
そこで漏水音が聞こえたのでした。
音調棒が無くても聞き取れる音です。
しかも立ちが悪いことに、まったく音が
しなくなるときもあるのです。
普通漏水していれば音が途切れることは
ありません。
こんな、経験は初めてでした。
私はお客様に事情を説明しお湯を使われていないかを
確認しましたが使っていないとのこと。
漏水箇所が発見できました！
お客様も調査会社に依頼せずに発見できたので
喜ばれ、今日修理に伺います。
緊急！水漏れ１１０番。水周り修理・取替専門店
(株)矢野設備
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