今年もクリスマスがやってきましたね
クリスマスと言えば、心理学者でもあり元文化庁長官も務められた
河合隼雄さんの著書にあったご自身のお父さんのお話で
私の大好きなエピソードをつい思い出します
毎年イヴの夜に、お父さんは
子供が寝てる間に贈り物をあちこちに隠しておきます
次の朝子供たちに届いているかな～と
探させていました
隼雄さんは男６人兄弟で皆でどこかな～とワイワイと探し
そして
を見つけたときの嬉しさはそれはそれは大きく嬉しく
大人になった今でも心に残っているそうです
またある年には、子どもたちの間で
「家には煙突がないのにサンタさんは一体どこから入ってくるのだろう
」
となった時、お父さんは玄関の上の小さな飾り窓を指さしました
子供たちはそれを確かめるために２４日の寝る前に
密かに細い糸を飾り窓に貼っておきます・・・
すると次の朝、糸は見事にちぎれていました
子どもたちはやっぱりサンタさんは
あの窓から入ってたんだと大喜び
（もち、お父さんが夜中にこっそり糸をちぎってます
）
また親への贈り物がないことに対して疑問を持った子供達に
「そういえば自分の分をお願いすのを忘れていた
」
「今度はお願いしてみよう
」
と伝えておき、そして翌年のクリスマスの朝に・・・
両親にもちゃんと贈り物が届いていて
ご家族一緒にそれはそれは喜んだそうです
（読み進める私もどきどきしながら大いに喜びました）
また戦時中、敵国の文化を口にするのが出来なくなった際に
お父さんは「サンタクロースはもう来ない」と宣言し
恰好が割と似ている、大きな袋を持った日本の神様
「大国主命に贈り物をお願いしてみようと思う」
と子供たち伝えます
そして大国主命はちゃんと贈り物を届けてくれたのは言うまでもありません
（大国主命の絵を付けて♪）
まだこの他にもサンタクロースを捕まえようとしたり、
色々と楽しいやり取りが出てきます・・・
そうしてこの家族のふれあいは
成長された６人の兄弟たちのそれぞれの家に継承され
その家ごとに楽しい物語を生み出す原動力になっていったそうです
私も小さい時分にクリスマスの朝
お菓子が一杯詰まった、紙で出来た赤い長靴が
4人兄弟のそれぞれの枕元に置いてあったことを
しばらく忘れていましたが
このお話しを読んであの時の感激が
すーっと記憶がよみがえり
とても懐かしくあたたかい気持ちになりました
今では父も他界しましたが
その子供を喜ばそうとする温かな気持ちは
確かに自分の心根に継承されていると思います
今夜も「愛情たっぷりな贈りもの」が
たくさんの子供たちに贈られ
そしてまた次の家族へと受け継がれていくんでしょうね
誰の「心」にも
とっても素敵な「愛情」
という「贈りもの」が
ずーっと届いていきますように
あっ
今朝わたいの枕元にも 
が届いてやした
おおきに
おばサンタはん
（2013.12.24再掲）
はぃ このたびの聖夜も
贈り物の贈り合いをしました
自宅での料理をはじめ
雰囲気づくりまでしてくれて
おおきに
おくサンタはん♪