こんばんは。アラフォーポイ活マンです。ご訪問いただきありがとうございます。

 

昨年も書きましたので、ほぼ同じ内容になると思います。


3月16日 21:00


今年もこの日が来ました。

特別な日であり、忘れない日である。


10年前のこの日、私の愛犬が亡くなった日である。




思い出はたくさんあって、今でも実家では彼の話題が出る。彼の話をするときは大抵笑っていて楽しい思い出ばかり。


動物の火葬は個別でやる場合と、何体か一緒に火葬する場合がある。もちろん個別の方が値段が高い。


彼が家に来たきっかけは私だと思っている。どうしてもコーギーを家族に迎え入れたい。なので最期も私のワガママを通してもらった。


お墓は設けず、分骨してそれぞれ一緒に帰りたいと。なので個別の火葬にしてもらった。


火葬するまでは実家に彼はいたのだが、不思議なもので動かない彼でもそこにいるだけで悲しさはさほどなかった。触れば冷たくて呼吸もしない。それでも彼がそこにいる。


火葬場まで行く前に父親が散歩のコースを車で周ってから行きたいと提案した。定年したあと(実際はその前からだが)溺愛していたのは父で、彼も父と出掛ける事を喜んでいた。車ででかけても寝ているだけなのだが、それでも父と一緒にいたかったのだと思う。


彼との思い出の場所を訪れて火葬場についた。記憶が曖昧だが、火葬する直前に悲しさが押し寄せてきたことを鮮明に覚えている。


ありがとう。


最後はみんなこの言葉だった。骨になったとき、彼がいなくなったと実感してしまった。実家に帰れば彼の声がして、尻尾のないお尻を振って玄関に駆け寄ってくる。耳をペタっとして撫でられるのを待つ。遊んでほしくておもちゃを咥えて寄ってくる。


そんな当たり前の日常がもう二度と戻ってこない。遺骨を前に何度も泣いた。あれからもう10年が経つ。彼との思い出が増えることはないけれど、私の中で消えることもない。


天国で会ったらまた一緒に遊ぼう。たくさん散歩しよう。今日は君の好きなシュークリームを家族みんなで食べるね。





ここまでお読みいただきありがとうございました。