こんにちは。寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今月2月22日は『猫の日』として世間では少しずつ定着しつつあり
ますね。さて、今回は猫の日にちなんで『猫のしっぽ』についてご紹介を
しようと思います。
皆さん、鍵尾のしっぽを持った猫が幸せをもたらす。と聞いたことはあり
ませんか???
カギしっぽを「鍵」にたとえて、「幸せの扉を開けてくれる」といわれて
いたり、曲がったしっぽが「幸せを引っかけてくれる」など、日本ではカ
ギしっぽの猫は縁起がいいとされています。
また、ヨーロッパでも「幸せを呼ぶ猫」と呼ばれ、大切にされているよう
です。
<曲がる位置や曲がり方>
◎キンクドテイル
しっぽの長さ(20~30㎝)がありますが、途中で曲がっている種類です。
尾は尾椎と呼ばれる小さな骨が、猫では18~24個繋がっています。そのた
め、しっぽを振る、曲げるなどの動作ができるのですが、尾椎の一部が変
形して半椎体化すると、かぎ状の折れ曲がった状態になります。これは、
「Kinked Tail(キンクドテイル)」と呼ばれています。
日本をはじめ、東南アジアに多いかぎしっぽの猫は遺伝的な原因によるも
のです。
◎ボブテイル
ボブテイルというお団子しっぽの種類も、かぎしっぽのように曲がってい
ます。尾椎の一部が減少したり骨同士がくっついたりすると、しっぽが短
くなりくるっとまるまった状態になります。
ジャパニーズ・ボブテイルは日本在来種が起源となった血統猫です。
かぎしっぽは尾椎の数が少ないだけでなく、骨同士が癒合したり、長さが
半分しかない奇形の椎体の組み合わせだったりすることもあります。これ
がカギしっぽやまるまったしっぽの原因ではないかといわれています。
産道を通るときに折れ曲がってかぎしっぽになるんですか?とご質問を
受けることがありますが、しっぽの形は遺伝的な原因によるものだそうで
す。
しっぽの短さに関わっている遺伝子は、マンクスだけが持つ遺伝子(T-
box)と東南アジアから中国南部にかけて広域的に生息する雑種猫がも
つ遺伝子(HES7)とがあります。未知の第三の遺伝子が存在するとの説も
あるそうです。
日本の猫は、平安時代前期に中国から来たと考えられており、HES7が関
わっているとされています。しっぽの短さは優性遺伝のため、父猫、母猫
のどちらか一方が短いしっぽであれば、子供も短くなる可能性が高く、日
本でも短い尾の猫がよく見られるようになりました。
<日本にかぎしっぽの猫が増えた理由>![]()
江戸時代、鎖国精度みより日本では長崎の出島だけを貿易港に限定しオラ
ンダに限って来航を許可していました、当時オランダの東インド会社は現
在のジャカルタを拠点に定め、貿易船を出島に来航させていたのです。
貿易船の中にはネズミによる害が多かったため、ネズミの駆除対策として
ネコも一緒に乗せられていました。インドネシアのジャカルタ周辺には古
来から尻尾が曲がった猫たちが生息していました。貿易船からたどり着い
た猫達は、そこから繁殖していったため、長崎に尾曲がり猫が生息してい
るのです。
また、尻尾が長い猫が長生きをすると尻尾が二つに分かれている『猫又』
という化け猫に化ける
とされていました。このため猫又伝説が強く信じ
られていた江戸では、尻尾が長い猫は嫌がられ、尻尾が短い猫や、尾が曲
がっている猫が好んで飼われたそうです。
とはいえ、かぎしっぽの猫でもそうでない猫でも皆さまの飼いネコちゃん
達がかけがえのない日々をもたらせていることは間違いないのではないで
しょうか?私自身も飼い猫達に日々癒してもらっています![]()


