皆さまこんにちは。

 

今月放送の、

明日海りおさんの退団記念Blu-ray

『Eternal Moment』

を視聴しました。

 

大人気のトップさんだったので、Blu-rayをお持ちの方は沢山おられると思います。

私が宝塚を初めて生で観劇したのは、

宙組『El Japón』『アクアヴィーテ!!』なので・・・

 

 

明日海りおさんの公演はスカイステージの映像でしか観たことがありません。

 

こうした番組を通して、自分が知らない時代の話を聞けることは有り難いです。

 

ただし、何故か「明日海りお」というお名前は宝塚にハマっていなかった時から知っていました👀

 

宝塚を生で経験したことがなかった頃から

私がお名前だけは知っていた方々。

 
(各敬称略)
榛名由梨
鳳蘭
汀夏子
安奈淳
麻実れい

涼風真世

天海祐希

真矢みき

一路真輝

春野寿美礼

瀬奈じゅん(特に一番印象あり)

 

…さんなど、他にも。

 

そして明日海りおさん。

なぜ彼女の名前を知っていたのかはわからないけれど、

テレビで聞いたのか、観たのか?

 

宝塚にハマった最初の頃、スカイステージで過去の公演を観ながら、なんてお顔の可愛らしい男役トップさんがいるものだろう、と思ったものです。

 

スカステに加入した 頃に 放送されていた『ポーの一族』を観ました。

 

萩尾望都先生の作品は知っていたので、

あの複雑な内容の漫画を舞台に?…と、

半ば「時間つぶしに」観るつもりでいたところ…

 

あまりの素晴らしさにビックリ

 

どんな原作も夢の舞台に変えてしまう宝塚の世界に、更にハマっていきました。

 

エドガーが振り向いたとき、

 

「これが明日海りおか…✨!?」👀✨

 

…と、3次元化されたエドガーに驚き、アラン役の柚香光さんはあまりにも美しく、アランそのもの。

華優希さんのメリーベルはまるでお人形のようで、絵画から抜け出たよう。

『ポーの一族』で観る花組の華やかさに、画面に釘付けになりました✨

あの公演を生でご観劇された皆さまは本当に幸運でしたね😆✨

 

まだスカステに加入していない、または時間が取れずなかなか視聴できない方に、

お話の内容をまとめてみました。

(抜けがあるかもです)

 

 

Part1

初舞台の頃('03)

 

大好きだった月組での初舞台。

ラインダンスの自主稽古では、上級生の皆さんがご自身のお稽古もある中で、涙を流しながら手を真っ赤にして手拍子をとり、お稽古してくれた。」

 

 

Part2

月組時代①

新人公演の頃('03~'07)

 

「憧れの宝塚の舞台。

口上もラインダンスも、緊張とライトの眩しさで殆ど覚えていない…

キューピット、羽根やハートの可愛い衣装で、小道具を持つ手が震えた。」

 

『シニョール・ドン・ファン』2003年

…の映像が流れ、北翔海莉さん。

滑舌が良い!やっぱりさすが!

 

『なみだ橋えがお橋』2003年9月

 

ここでのエピソードが凄かった。

 

谷正純先生から「上手くなるまで帰ってくるな!」と言われ、たくさん怒られた。」

「舞台では、自分の振りの全てをお客様が笑って下さることに調子に乗ってしまい、

次々と沸いたアイデア(アドリブ)が楽しくなってしまった…まだ研1…」

 

そんな明日海さんに谷先生は、

 

「おまえは芝居のマナーが何一つわかっていない。これからたとえ役がついても絶対に鼻高々になるな!お前の伸びた鼻をへし折りに行ってやる」と。

 

それを胸に刻んでこれから頑張ろうと思った作品だそうです。

ここまで言って下さる先生!今の時代、特に芸能の世界には貴重だなと思いました。

 

『エリザベート』2005年

 

号外を配る役。

彩輝直さんが「お芝居好きなんだね」と言って下さり…上手でなくても丁寧にやったことは伝わる、お芝居が好きかもしれないと思えた作品。

新公のルドルフでは、声が出なくて何百回も練習し、あとは芝居心でやると決めて演じた。」

 

そして「尻に火がついた…つけなきゃと思った作品」

『暁のローマ』2006年

霧矢大夢さんのお役。龍真咲さんが、「みりおはスタートダッシュ頑張れ」

と言って下さった。」
 
瀬奈じゅんディナーショー
『EL VIENTO』2007年
「舞台化粧、リーゼントのことを側で教えてもらった。」
 
『ダル・レークの恋』2007年
「あんなに楽しかった全国ツアーはない!」
 
瀬奈じゅんさんのラッチマン、色っぽいですよね〜✨
 
 
Part3
月組②初主演の頃('08'~'09)
 
「抜擢されるのは嬉しいけど、テンテコマイな時期。」
 
『ホフマン物語』2008年
「…で、喉を壊してしまった。
主演なのに…使ってもらえなくなるのではという不安。
コンディションを整えることや、発声を守ることを学んだ作品。」
 
『ミーマイ』2008年
本公演では娘役に挑戦、新公でビル役。
 
貴重な新人公演の映像
明日海さんの新公ビルの映像を観るのは初めて✨!
 
『二人の貴公子』2009年
龍真咲さんとのダブル主演。
 
『エリザベート』2009年
新人公演でトート役。
「新公当日に、最後のダンス歌いきったときの観客の拍手が忘れられない。
瀬奈じゅんさんのお役を4回させて頂き、自分にとって瀬奈さんはとても大きな存在だった。」
 
『ラストプレイ』2009年
瀬奈じゅんさんの退団公演。
「何でもいいから学びたい、長く見ていたい…もう新公卒業学年、しっかりしなきゃいけない!と強く感じた。」
 
 
Part4
月組時代③新公卒業後('10~'13)
 
大きいポジションを任されるように。
「怯んでいられない!…歌い方をアレンジしたりの挑戦で、エネルギーが湧いていた時期。」
 
『THE SCARLET PIMPERNEL』2010年
研8…ショーブラン役。
 
『アリスの恋人』2011年
単独初主演。
愛希れいかさんが男役に転向したばかり。ちゃぴと芝居するときは余計な事を考えなくても言葉がスラスラと思いと重なって出てくる」
…と明日海さんに言わしめる愛希さん。
やっぱり凄い娘役さんだったのですね。
 
そして、霧矢大夢さんがご卒業
「…背負う羽根に自分が追いついていない感覚」
 
『ロミオとジュリエット』2012年
龍真咲さんのお披露目公演
ここで役替りを、期間ではなく回ごとに体験、ティボルト役は性に合っていて面白かった、のだそうです。
 
『春の雪』2012年
「最初、この役は宝塚の主人公として成立するのだろうか❔と思い、頭を抱えて挑戦。憤り、嫉妬心、プライド…など…」
 
『ベルサイユのばら』2013年
この最中に花組へ組替えが決まる。
人生で沢山泣いた2つめの経験
 
…組替えはご本人的にはどのジェンヌさんにも試練なのでしょうね…
午前と午後とでオスカルとアンドレの役替り。
 
「トップとしての責任を持ちながら二役されていた龍真咲さんは本当に凄い…と、後にトップになった時に痛感した。」
 
 
Part5
花組時代①組替えの頃('13~'14)
 
緊張の毎日。
『Mr.Swing』2013年
花組生の振り覚えの早さに圧倒された。100周年を迎える…このままではマズい。組替えの頃、全く自信が持てなくなってきた。」
 
 
Part6
花組時代②トップスター就任('14~'16)
 
トップ就任。
「信じられない。宝塚が大好きで入り、男役への憧れが強すぎるゆえ自分との隔たりを感じる。」
「自信が持てないままで、今思えば、そんな気持ちでやっていたのは本当に良くなかった。」
 
『エリザベート』2014年
月組以来、七年ぶりの『エリザベート』
蘭乃はなさん→退団
北翔海莉さん→専科より出演
望海風斗さん→ルキーニ
…このあと、雪組へ組替えとなる。
 
ルドルフは役替りで、芹香斗亜さん、柚香光さん。
「お披露目の実感があまりないままのトート役。」
 
大運動会・2015年
「惨敗し、悲しかった!
頑張ったのに結果に繋がらないという経験に、気持ちが負けてしまった。」
 
『カリスタの海に抱かれて』2015年
『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』
「この作品のプロローグでソロを歌ったときに、「そうだトップになったんだ」と初めて実感が湧き泣きそうになった。」
 
それまで「余裕がなかった」と語られていました。
 
『ME AND MY GIRL』2016年
「本公演の主役として、ビルの運動量が半端なく汗も凄い!」
 
花乃まりあさんの度胸があり、何があってもアドリブで返してくれたのだとか。
 
『金色の砂漠』2016年
「毎回やりきった気持ちで舞台に横たわっていた。お役のヒリヒリした関係性は配役の妙で、稽古場から涙涙…
デュエットダンスでは、二人して絶対に泣かないと決めて挑んだ。」
 
最後までストイックだった花乃まりあさんが退団
 
 
Part7
花組時代③('17~'19)
 
新生花組として娘役トップに仙名彩世さんを迎えての、
『仮面のロマネスク』2017年
は、自分としては2回目。
 
ショーの『EXCITER』
は、花組生が皆大好きなショーで、曲も何百回も聴き研究していた。」
 
『Santé!!』2017年
「匠ひびきさんの『Cocktail』での黒燕尾を着させて頂く。安寿ミラさんからのアドバイスも頂き、お稽古初日の板付では涙がこみ上げた。」
「この場所に、歴代のトップさんが毎日何十年も…思いが継がれてきた場所。それまでは「こんなことではいけない」という気持ちが多かった。けれどその時から
先輩方の力を借りていて、トップなんだから大丈夫なんだ」と思えるようになった。しかも花組のトップなんだから!絶対に大丈夫!自分がそう思えることで周りも安心できると実感し、自信がついた瞬間だった。」
 
『ハンナのお花屋さん』2017年
「何も考えなくても、気がついたら男役の所作ができるようになっていた頃。」
 
『ポーの一族』2018年
「凄いプレッシャー。さすが小池先生の演出と萩尾望都先生の原作で、リラックスして作品に(自分を)預けて冷静に演じられた。」
 
『あかねさす』2018年 博多座
役替りにて。
「下級生時代には気付かなかった中大兄皇子や大海人皇子心のうちに、その時にやっと共感できた。」
 
『CASANOVA』2019年
退団を決めていた時期
「とても失礼なことだけれど「公演している」というより「遊びに出かけている」ような感覚で"楽しい"しかない公演だった。」
 
『恋スルAREANA』2019年 横浜アリーナ
微塵も緊張せず、空を飛んでいるような感覚。お誕生日も祝ってもらい、人生で忘れられない公演。
 
 そして、
『A Fairy Tail』『シャルム!』2019年
にて退団。
 
「何年やっていても楽になることはなく、幕を開けるのは命がけ。」
 
大劇場のお花渡しは望海風斗さん。
 
「"男役としての制服"だから、大劇場では黒燕尾で。」
 
「中学3年生で宝塚歌劇に出会い、あまりの衝撃に一週間ほどご飯が喉を通らなくなりました。両親に宝塚音楽学校の受験を反対されたときは、まる三日、自分の部屋に立てこもり、泣きわめき最終的には熱を出しました。
 
そんな私がこうしてタカラジェンヌになれただけでも、スーパー・ハイパー・ギガ・メガとんでもなく幸せなのですが、一番幸せだったのは、こうして花組にきて、大事なこと…大事なみんなと出会い安心してついていきたいこの人と一緒に舞台がしたいと(皆から)思ってもらえるような人間になろうともがいてこれたことです。
 
皆の笑顔と頑張る姿に、毎日励まされました。私の片思いでなければ、目には見えなくても、固い絆で結ばれたお客様の存在が原動力でした。宝塚大劇場、さようなら!」
 
号泣のお顔ではなく、実に晴れやかで、心からやりきったという表情に見えました。
まる三日、自室に立てこもってタカラジェンヌになった明日海りおさん。
あんなに柔らかな風に見えて、心の芯がしっかりとしてズッシリと重く太い人。
ビジュアルだけでなく、何拍子も揃った実力あるトップさんだけれど、下級生時代からのお話を聞くと、自分の思いに力が追いつかなくて、もがき苦しみ、悩みながら前に進んでいかれたのだと知りました。
 
やっぱり、宝塚のトップになる人は凄い
 
以上、番組をじっくり観させて頂きました😊✨
 
そう、ストレス解消法のことを聞かれて、こう答えておられました。
 
「ストレスは大中小どれもそのままにしている。なぜなら、それを舞台で使えるかもしれないから。」
 
強い…❗
強いですね❗
ストレスさえ舞台の原動力に変えようとするメンタル力
 
明日海りおさんのBlu-rayを観て、その強さを見習いたい!と思いました✊
スカイステージであと数回放送されますね🎵
未視聴の方、ぜひ😊
 
 
🌟お読み頂き有難うございました🌟

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