現代の国語⑩通信制高校〜レポート復習&独学〜【美しさの発見】

テスト対策に、通信制高校の現代の国語レポートの復習と、足りない部分の独学をします。


自己満足の復習と独学のまとめになりますが、参考になれば幸いです。


美しさの発見 


問題

①「山路来て何やらゆかしすみれ草」とあるが、季語と季節、用いられている表現技巧、句切れ、意味を答えなさい。

季語:すみれ草

季節:春

表現技巧:体言止め

句切れ:二句切れ

意味:山路を辿って歩いてきたら、路傍に紫色のすみれの花が咲いているのを見つけた。ひっそりと春を告げるその姿がどことなく慕わしいものに思った。


②「微妙な戦律」とあるが、それはどういう意味か答えなさい。

 松尾芭蕉が作った俳句の世界に対する、心を強く動かされるような感動。


③「セザンヌの絵を知った後には、それ以前と同じような眼でサント・ヴィクトワール山を眺めるわけにはいかない」とあるが、なぜ同じような眼で眺めるわけにはいかないのか答えなさい。

 セザンヌの感受性や美意識によって与えられた新たな対象の捉え方や感じ方で、山を眺めずにはいられないから。


④「我々の知識の世界を広げてくれた」とあるが、それはどういう意味か答えなさい。

 私たちがこれまで築いてきた常識の枠組みに新たな知識を与えることで、その枠組みを広げてくれたということ。


⑤「もしそうだとすれば、「美しさ」というのはすみれ草や山から発するいわば放射能のようなもので」とあるが、放射能のようなものとはどういうものか答えなさい。

 人々には気づかれないが、あるものから発散していて、何らかの作用や影響を与えているもの。


⑥「少年芥川龍之介が「雲」と答えて先生に叱られた」とあるが、先生はなぜ少年龍之介を叱ったのか答えなさい。

 先生は「美しいもの」は誰がどう感じるかということは関係なく、「美しさ」がもともとそのものの中に備わっているものだと考えていて、「雲」には「美しさ」は備わっていないと思っていたから。

(または、雲そのものに美しさはないと考えているから。)


⑦「確かにある種の実感があったことに違いないことは、容易に想像される」とあるが、これはどういうことか答えなさい。

 普通の人は「美しい」などとは想わない雲だが、龍之介は確かに「美しい」と感じていたに違いないということ。


⑧「魂が高揚している」とあるが、これはどういうことか答えなさい。

 普段と違って、気持ちが高ぶっていること。

 (例:ひとを愛しているとき)


⑨「芭蕉の句に心ひかれるものを感じることのできる人こそが、セザンヌの造形の持つ「美しさ」をも理解しうる」とあるが、それはどういうことか答えなさい。

 芭蕉の句にひかれるということは、感動する心を持っていることを証明しており、この感動する心こそがセザンヌの造形にも「美しさ」を見いだすもとであるということ。


⑩「結局同じ一つの心のはたらきにほかならない」とあるが、その心のはたらきとはなにかと、それはどういうことかを答えなさい。

心のはたらき

 美しさを感じ取り、美しさに感動する心のはたらき。


意味

 時代や国、表現手段に関係なく様々な対象に「美しさ」を見出すのは、その人の中にある鋭敏な感受性や柔軟な感覚によるという点で共通しているということ。


⑪「美しさの発見」とはどういうことか答えなさい。

 人々がそれまで美しいと感じていなかったものを美しいと感じることができるようになること。


漢字

読み

①感受性

②特殊

③鋭敏

④道端

⑤風物

答え

①かんじゅせい

②とくしゅ

③えいびん

④みちばた

⑤ふうぶつ


書き

①アワイ紫色

②味をギョウシュク

③表現シュダン

④魂がコウヨウする

⑤昔のチョウコク

答え

①淡い

②凝縮

③手段

④高揚

⑤彫刻


意味調べ

〜にすぎない→それ以上ではない。 ただ〜であるだけだ。

〜ないし(は)〜→~から~まで。


筆者の考え・伝えたいこと

・美しさとは、私達が心のなかに発見したときにふと生まれてくるものだ




⑪【りんごのほっぺ】