私を笑わせるゲーム
小学校の給食の時間、毎日のように行われていた遊びがあります。
「私を笑わせるゲーム」です。
面白いことを言ったりやったりして、私を笑わせたら勝ちなのだそう。
今までもゲームとまではいきませんが、笑わせに来る子は多かったです。
まさかゲームとして大々的にやるなんて…
最初の頃はなんでこんなことをするんだろうと思っていましたし、正直嫌でした。
笑い声を聞かれることはもちろん、笑うことすら怖かったので。
でも、だんだん素直に笑えるようになっていき、いつしか楽しみの一つになっていました。
笑ったところで馬鹿にするわけではなく、本当に素直に喜んでくれるだけだったんです。
なにより、このゲームをやることによって班の和の中に自然と入れてくれていたのが良かったんだと思います。
詳しくは「場面緘黙症の体験談」でそのうち話しますが、このゲームを率先してやっていた男の子は「普段ずっと喋らず無表情だから、笑顔を見たり、笑い声を聞いたりしたかった」と言っていました。
このゲームをやってくれていなかったら、まだ私は表情を変えることすら怖がっていたのかもしれません。