障害と偏食の関係


幼稚園から小学校低学年まで続いた偏食の原因についてです。


給食でのトラウマや、謎のこだわり、遺伝などの他に、私が持っている障害とも関係があると思っています。


場面緘黙症や社会不安障害など、偏食とはなんの関係もなさそうに思えますが、実はいろいろな点で関係しています。




 緘動で食べられなくなる

場面緘黙のある人の中には、喋れなくなる「緘黙」以外にも、動けなくなる「緘動」という症状が出ることがあります。


これがかなり厄介で、食べる動作すらできなくなることがあります。


私にもこの症状がありました。


小学校に入りたての頃に多く、ひどい時は給食を取りに行くこともできません。


食べなきゃ、取りに行かなきゃとは思うのですが、どうしても動けないんです。


ただ立ち上がる、スプーンを持つなどの動作に、まるで1歩でも動いたら高いところから落ちるかのような緊張を感じてしまう…


このような症状で、食べる動作自体に緊張を感じてしまっていたことも、偏食の原因の一つだと考えています。




 苦手なものを残せない


↓こちらで詳しく紹介しましたが、給食を残したい、減らしたいということが言えず、無理やり食べて吐いてしまったことがありました。


どうしても食べられないものを障害のせいで伝えられないということは、原因の一つだと言えるでしょう。


 食べる音を聞かれるのが嫌

場面緘黙のある人の中には、自分が出す音を他人に聞かれるのが怖いという人がいます。


私もそうで、くしゃみや咳をしただけで「今声聞こえたー」と言われたり、変に注目されたりするのが嫌でした。


同じように、自分が食べる音を聞かれることにも緊張や恐怖を感じます。


そんなのいちいち聞いている人などいないと自分に言い聞かせるのですが、一度気にすると止まりません。


そうなると、どんどん食べられなくなってしまいます。



 これは食べられるんだと言われるのが嫌

一度給食を食べなかったり残したりすると、周りの友達や先生には「給食を食べない子」として覚えられてしまいます。


覚えられるのは仕方のないことですが、今日は食べるのかな?という目で見られるのは嫌でした。


しかも、覚えられた後、好きなものを食べ切ったり苦手でも少し食べたりすると、誰かしらに必ず言われるんです。


「これは食べられるんだ」と。


べつに嫌味で言っているのではないんだと思います。


「カレー好きなんだ〜」みたいなノリでしたし。


ただ、私は食べられるものを覚えられるのも苦手です。


なぜなら、今後同じものが出たとき「今日は食べれるよね」と言われてしまうかもしれないと思ってしまうから。


私は食べる基準に、食べられるものと食べられないものたけでなく、食べられる日と食べられない日も存在しています。


日については緊張しているか、比較的リラックスできているかなどで決まります。


食べられるものであっても、食べられない日であれば食べられません。


「食べられるよね」と言われると更に緊張して食べられなくなるので、そっとしておいてほしいというのが本音です。


そんなことを声に出してお願いできるはずもなく、食べられない日が増えていくのでした。





次回は、ここから急に太ってしまった理由について書いていこうと思います。