現代の国語⑥通信制高校〜レポート復習&独学〜【無彩の色】

通信制高校の現代の国語レポートの復習と、足りない部分の独学をします。


自己満足の復習と独学のまとめになりますが、参考になれば幸いです。


無彩の色 


問題 

①「色の感じ方には共通するものがある」とあるが、人は赤、青、紫、灰に対してどのような色と感じているか答えなさい

 赤 注意や警戒の色

 青 沈静の色

 紫 高貴な色

 灰 暗くてつまらない色


②「紫は高貴な色」とあるが、それはなぜか答えなさい

 七世紀に冠位十二階の制度があり、紫が一番上の位の色だったから。

 木の根から作るため、希少だったから。

 ローマ帝国や源氏物語は紫の物語だから。


③「ネズミ色はあまりいい意味を持たされていない」とあるが、その理由を答えなさい

 ネズミは世界中どこでも害獣と見なされているから。

 ネズミ色は地味でおもしろみのない世界を想像させるから。

 「灰色の世界」と聞けば明るく楽しい世界の反対がイメージされるから。

 ネズミ色は曖昧でどっちつかずの色と捉えられているから。

 

④「だが身の回りに目を向けると、私たちが生きる世界には意外に灰色が多い」とあるが、その理由を答えなさい

 特別な意味を持たず、特別な感情にも結び付く必要がない場所では、グレーの方がよいから。


⑤「特別な意味を持たず、特別な感情にも結び付く必要がない場所では、グレーの方がよい」とあるが、それはなぜか

 もし、都市環境のあらゆる場所に鮮やかな色がつけられていたら、私たちの感覚は麻痺してしまうだろうし、室内の灰色の部分を、すべて違う色に塗り替えたら、混乱と疲労で仕事も勉強も手につかなくなってしまうだろうから。


⑥「白黒写真を見て美しいと感じることができる」とあるが、それはなぜか答えなさい

 色(彩度)を差し引くせいで、光と影に敏感になるから。

 灰色の無限の段階の中に、光と影の戯れを見て楽しめるから。


⑦「こうした感覚は、実は昔から存在していたものだろう」もあるが、感覚とはなにか答えなさい

 私たち人間は、様々な段階の灰色で表現されたものを美しいと感じ、その無限の段階の中に、光と影の戯れを見て楽しむことができるという感覚。


⑧「その最も洗練された芸術の一つ」とあるが、そのとは何を指すか答えなさい

 はでな色彩を控え、微妙な明暗の変化を愛でること。


⑨「利休鼠というネズミ色」とあるが、筆者はこの色をどのようなものだと考えているか

 最高の美を認めることもできるのである。


⑩「ネズミ色の服を着た人が、煤竹色の小さな部屋で、灰色の茶碗を見つめている」とあるが、筆者が伝えようとしたことはなにか答えなさい

 灰色の濃淡のみで日本文化を表現している。


⑪筆者は灰色を、日本文化の中でどのように位置付けしているか答えなさい

 灰色はどんなカラフルな色にも勝る最高の美である。


漢字

読み

①彩り

②象徴

③名残

④曖昧

⑤趣

⑥驚嘆

⑦煤竹色

⑧漁村

⑨陰影

⑩配管

答え

①いろどり

②しょうちょう

③なごり

④あいまい

⑤おもむき

⑥きょうたん

⑦すすたけいろ

⑧ぎょそん

⑨いんえい

⑩はいかん


書き

①コウキな色

②センレンされる

③ガイジュウ駆除

④デントウを引き継ぐ

⑤ジミな色

⑥夏のサカり

⑦道をホソウする

⑧ヒロウが蓄積する

⑨変化にビンカン

⑩ビミョウな味

答え

①高貴

②洗練

③害獣

④伝統

⑤地味

⑥盛

⑦舗装

⑧疲労

⑨敏感

⑩微妙


意味調べ

手につかない→他に心が奪われて、そのことに身が入らない

明度→色の明るさなどの度合い

彩度→色の鮮やかさなどの度合い

伝統色→日本で古くから受け継がれてきた、日本文化特有の色


筆者の考え

茶の湯→侘寂の文化

  侘→不完全

       →灰色に最高の美を認める

  寂→枯れる