①ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムの反応の反応式

➁硫化鉄(Ⅱ)と希硫酸から生成する気体

③酸化マンガン(Ⅳ)と濃塩酸から生成する気体

④銅と希硝酸から生成する気体

⑤塩化ナトリウムと濃硫酸から生成する気体

➅石灰石と希塩酸から生成する気体

⑦同圧力下での気体の温度と体積の関係(法則名)

⑧⑦によって定義された温度の名称と具体的数値(℃で)

⑨気体反応の法則を提唱,一般的な気体が原子で存在すると考えることは難しいとしたフランス人

問1 正誤問題です。

(1) ヨウ素滴定において,加熱しないのは,加熱するとチオ硫酸ナトリウムが分解してしまうからである。

(2) 硫酸の工業的製法である接触法では,二酸化硫黄を三酸化硫黄に変えるタイミングで触媒を用いている。

(3) 硫酸の工業的製法である接触法では,三酸化硫黄を希硫酸に混合すると発煙硫酸が得られ,これを濃硫酸にして出荷する。

(4) 硝酸の工業的製法であるオストワルト法では,一酸化窒素を二酸化窒素に変えるタイミングで触媒を用いている。

(5) 接触法の触媒は白金,オストワルト法の触媒は酸化バナジウム(V)である。

問3 用語確認です。

(1) 白衣に濃硫酸が付着すると,小さな穴が開き穴の周辺は黒くなっている。この現象に係わっている濃硫酸の性質名を1つ答えましょう。

(2) 硝酸は褐色ビン内に入れておきます。その理由を一言で答えましょう。

(3) 現在,硫黄の多くはある方法で得られている。○○の●●で答えましょう。

オッドアイ猫三毛猫黒猫

解答です。

①ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムの反応の反応式

I₂+2Na₂S₂O₃→Na₂S₄O₆+2NaI

➁硫化鉄(Ⅱ)と希硫酸から生成する気体

硫化水素H₂S

③酸化マンガン(Ⅳ)と濃塩酸から生成する気体

塩素Cl₂

④銅と希硝酸から生成する気体

一酸化窒素NO

⑤塩化ナトリウムと濃硫酸から生成する気体

塩化水素HCl

➅石灰石と希塩酸から生成する気体

二酸化炭素CO₂

⑦同圧力下での気体の温度と体積の関係(法則名)

シャルルの法則

⑧⑦によって定義された温度の名称と具体的数値(℃で)

絶対零度,-273℃

⑨気体反応の法則を提唱,一般的な気体が原子で存在すると考えることは難しいとしたフランス人

ゲイリュサック

問1

(1)誤

 加熱すると熱運動が激しくなるため,ヨウ素とデンプンがヨウ素デンプン反応を起こさなくなってしまうからですね。

(2)正

 硫黄の燃焼では二酸化硫黄にまでしか酸化されません。三酸化硫黄にしたいので触媒を使用します。

(3)誤

 濃硫酸+三酸化硫黄=発煙硫酸,発煙硫酸+希硫酸=出荷用濃硫酸,ですね。希硫酸+三酸化硫黄では間違いなく沸騰します。

(4)誤

 アンモニアが酸素と反応しにくいので第一段階で触媒を使用します。一酸化窒素は“空気に触れるだけで”赤褐色の二酸化窒素になることは,共通テストでもよく出題されます。触れるだけでいい反応に触媒は不要です。

(5)誤

 逆。反対。リバース。。。。。

問3

(1)脱水

 有機物(白衣は綿≒セルロース)+濃硫酸≒脱水です。

(2)感光性

 光で分解し,二酸化窒素を生じます。少量のため赤褐色にならず,黄ばんだ感じの溶液になってしまいます。

(3)石油の脱硫

 昔,昭和の時代は黄鉄鉱から二酸化硫黄を得ていましたが,石油中の硫黄が二酸化硫黄になり酸性雨などの原因とされてから,石油は完全な脱硫がなされています。その硫黄,安いので使います。