①炭酸水素ナトリウムの分類と液性を答えましょう。復習問題です。

➁硫酸水素ナトリウムの分類と液性を答えましょう。復習問題です。

③過マンガン酸イオンの半反応式を答えましょう。

④シュウ酸イオンの半反応式を答えましょう。

⑤硝酸の工業的製法の名称を答えましょう。

➅希硝酸の酸化力を表す半反応式を答えましょう。

⑨過マンガン酸カリウム滴定における終点での変色

⑩酢酸CH₃COOHの炭素の酸化数を左の炭素,右の炭素を区別してそれぞれ答えよ。

計算です

①1molの過マンガン酸カリウムとちょうど反応する量のシュウ酸は何molか。

➁1molの過マンガン酸カリウムとちょうど反応する量の過酸化水素は何molか。

③18mol/Lの濃硫酸1Lで溶解することができる銅は最大何molか。

➃1mol/Lの希硝酸1Lで溶解することができる銅は最大何molか。

問1 正誤問題です。

(1) 過マンガン酸カリウム滴定において,加熱を行うのは,活性化エネルギーを大きくするためである。

(2) 過マンガン酸カリウム滴定において,いつも過マンガン酸カリウム水溶液がビュレット側なのは,過マンガン酸カリウムがやや分解しやすいことと逆だと終点が見えにくいことが主な理由である。

(3) 過マンガン酸カリウム滴定において,硫酸酸性を塩酸酸性でやると,滴定量が本来の値よりも大きくなるミスが起こってしまう。

オッドアイ猫三毛猫黒猫

解答です。

①炭酸水素ナトリウムの分類と液性を答えましょう。復習問題です。

酸性塩,弱酸と強塩基の塩なので弱塩基性

➁硫酸水素ナトリウムの分類と液性を答えましょう。復習問題です。

酸性塩,強酸と強塩基の塩なので酸性塩だから強酸性

③過マンガン酸イオンの半反応式を答えましょう。

MnO₄⁻+8H⁺+5e⁻→Mn²⁺+4H₂O

④シュウ酸イオンの半反応式を答えましょう。

C₂O₄²⁻→2CO₂+2e⁻

⑤硝酸の工業的製法の名称を答えましょう。

オストワルト法

➅希硝酸の酸化力を表す半反応式を答えましょう。

HNO₃+3H⁺+3e⁻→NO+2H₂O

⑨過マンガン酸カリウム滴定における終点での変色

赤紫色が消えずに残り始めたとき

⑩酢酸の炭素の酸化数

左の炭素=-3,右の炭素=+3…授業の通りですね
 

計算です

MnO₄⁻+8H⁺+5e⁻→Mn²⁺+4H₂O

H₂C₂O₄→2CO₂+2H⁺+2e⁻

過マンガン酸イオン1molが消失するまでに受け取る電子の総量=シュウ酸Xmolが消失するまでに放出する電子の総量,なので

1×5=X×2 より,X=2.5mol

MnO₄⁻+8H⁺+5e⁻→Mn²⁺+4H₂O

H₂O₂→O₂+2H⁺+2e⁻

過マンガン酸イオン1molが消失するまでに受け取る電子の総量=過酸化水素Xmolが消失するまでに放出する電子の総量,なので

1×5=X×2 より,X=2.5mol

H₂SO₄+2H⁺+2e⁻→SO₂+2H₂O

Cu→Cu²⁺+2e⁻

硫酸18molが消失するまでに受け取る電子の総量=銅Xmolが消失するまでに放出する電子の総量,なので

18×2=X×2 より,X=18mol

HNO₃+3H⁺+3e⁻→NO+2H₂O

Cu→Cu²⁺+2e⁻

硝酸1molが消失するまでに受け取る電子の総量=銅Xmolが消失するまでに放出する電子の総量,なので

1×3=X×2 より,X=1.5mol

問1

(1)誤

 反応速度を大きくするために60℃前後に加熱します。活性化エネルギーは触媒でしか変化しませんし,もし変化したとしても“大きくなった”では反応速度は低下してしまいます。

(2)正

 上から過マンガン酸カリウム水溶液なら“赤紫色が消えずに残り始めるところ”ですが,逆の場合“どんどん薄くなっていく赤紫色が消えたところ”になります。神の目がほしくなってしまいますね。まず毎回滴定値が違ってしまうでしょう。

(3)正

塩化物イオンと過マンガン酸イオンという反応が,本来の反応以外に起こります。過マンガン酸カリウム消費量がそのミスで大きくなってしまいます。