問1 溶液の質量パーセント濃度がa[%]とわかっている酢酸水溶液がある。

(1) この酢酸水溶液のモル濃度[mol/L]を計算するのに必要な値を以下のうちからすべて選びましょう。

① 水のモル質量M1[g/mol] 

② 酢酸のモル質量M2[g/mol] 

③ 溶液の密度d[g/㎤]

(2) この酢酸水溶液の質量モル濃度[mol/kg]を計算するのに必要な値を以下のうちからすべて選びましょう。

① 水のモル質量M1[g/mol] 

② 酢酸のモル質量M2[g/mol] 

③ 溶液の密度d[g/㎤]

問2 濃度96%,密度1.8g/㎤の濃硫酸がある。これを用いて,1.5mol/Lの硫酸水溶液(密度1.1g/㎤)を100mL調製したい。水の密度=1.0g/㎤,硫酸の分子量=98。

(1) 濃硫酸は何mL用いることになりますか。(小数第1位)

(2) 使用する器具として“100mLの○○”が必要です。器具名を答えましょう。

(3) 水は何mL使いましたか。(小数第1位)

問3

3回目までの授業の感想を答えてください

第2集

問1 電子対どうしが反発する力の大きさはどのような順になりますか。

① 共有電子対どうし > 非共有電子対どうし > 共有電子対と非共有電子対

② 共有電子対どうし > 共有電子対と非共有電子対 > 非共有電子対どうし

③ 非共有電子対どうし > 共有電子対どうし > 共有電子対と非共有電子対

④ 非共有電子対どうし > 共有電子対と非共有電子対 > 共有電子対どうし

⑤ 共有電子対と非共有電子対 > 共有電子対どうし > 非共有電子対どうし

⑥ 共有電子対と非共有電子対 > 非共有電子対どうし > 共有電子対どうし

問2 メタン,アンモニアおよび水の結合角の大きさの序列として適切なものはどれですか。

(a) ∠H-C-H < ∠H-N-H < ∠H-O-H

(b) ∠H-C-H < ∠H-O-H < ∠H-N-H

(c) ∠H-O-H < ∠H-C-H < ∠H-N-H

(d) ∠H-O-H < ∠H-N-H < ∠H-C-H

(e) ∠H-N-H < ∠H-C-H < ∠H-O-H

(f) ∠H-N-H < ∠H-O-H < ∠H-C-H

問3 (1)炭酸水素ナトリウム,(2)硫酸水素ナトリウム,(3)硫酸アンモニウム,(4)硫化ナトリウム,のそれぞれについて,“●●塩で水溶液は○○性”と答えましょう。○○に強弱は不要です。

問6 0.02mol/L硫酸水溶液200mLと0.05mol/L水酸化ナトリウム水溶液100mLを混合した。この溶液のpHはいくらですか。もしlogが残るようなら,pH=3+log2みたいにしてください。

猫

オッドアイ猫

三毛猫

黒猫

猫オッドアイ猫三毛猫黒猫

解答です。

問1

(1)②③

上記2つがあれば,モル濃度=10ad/M2になりますね。

仮に1(L)の溶液があるとしたら,1(L)→1000(mL)→1000(㎤)→1000d(g)になります。その中のa(%)が酢酸です。1000d(g)のa(%)は10ad(g)です。この酢酸の物質量は10ad/M2(mol)ですから,これを全体の体積1(L)で割るとモル濃度になります。

10ad/M2÷1=10ad/M2(mol/L)

(2)②

これさえあれば,質量モル濃度=1000a/{M2(100-a)}になりますね。

仮に100(g)の溶液があるとしたら,a(g)が酢酸,100ーa(g)が水です。つまり,a/M2(mol)の酢酸が(100-a)/1000(kg)の水に溶けていることになります。この2つの割り算で質量モル農後は計算できます。

{a/M2}÷{(100-a)/1000}=1000a/{M2(100-a)}(mol/kg)

問2

(1)8.5

(2)メスフラスコ

(3)94.7

濃硫酸をa[mL],水をb[mL]としましょう。2つ目の式の右辺の0.1は100mL=0.1Lです。

総質量について→1.8a+1.0b=1.1×100

硫酸のみの質量について→1.8a×0.96=1.5×0.1×98

これを解くと,a=8.50mL,b=94.7mLとなります。解答です。

問3

3回目までの授業の感想を答えてください

少しでもお役に立てていれば幸いです,これからもよろしくお願いします!

第2集解説

問1 ④

問2 (d)

問1と問2の解説

 非共有電子対同士の反発は“共有されていないから”大きい。共有電子対同士の反発は“共有されているから”小さい。そんなシンプルな感覚でOKです。イメージ的には,非共有電子対はその原子にべっとり存在しているためにそれが2個以上あると大きな反発を生じます。そのため,共有電子対はその原子の中で隅っこに押しやられてしまい,共有電子対同士の位置は狭くなります。つまり,非共有電子対を2個もつ⇒大きな反発があり共有電子対を隅っこに押しやる⇒押しやられた共有電子対同士の結合角は小さくなる,という流れです。授業の通りですね。

問3

(1)酸性塩で塩基性(2)酸性塩で酸性(3)正塩で酸性(4)正塩で塩基性

問6

水素イオン=0.02×0.2×2=0.008mol,水酸化物イオン=0.05×0.1×1=0.005molなので,中和反応後の水素イオンの残量は0.003molになります。本問のポイントは授業と同様,ここからです。全体は200+100=300mLになっていると考えるべきですから,水素イオン濃度は0.003÷0.3=0.01mol/Lとなり,pH=2です。全量,忘れずに。授業の通りです。