第1講

問1 以下の文章中の空欄に適当な語句や数値を答えましょう。

質量数14の炭素は質量数( ア )の( イ )に変わる。これは( ウ )崩壊と呼ばれる。

問2 次の記述のうち正しいものをすべて選びましょう。

① 原子核の大きさはその原子の大きさに比べてきわめて小さいが,原子の質量の大部分を占める。

② ナトリウムイオンとフッ化物イオンは,電子配置は同じであるがイオンの大きさはナトリウムイオンの方が大きい。

③ 気体状態の原子から1個の電子を取り去るのに必要なエネルギーをイオン化エネルギーといい,その値の大きいものほど陽イオンになりやすい。

④ 希ガス原子は全て最外殻電子が8個で閉殻となっており,化合物をつくりにくい。

⑤ 電子親和力は,原子が電子1個を取り込む際に放出されるエネルギーに等しく,電子親和力が大きい原子ほど1価の陰イオンになりやすい。

問3 典型元素の第1イオン化エネルギーについて,正しいものをすべて選びましょう。

① BはBeに比べイオン化エネルギーが小さい。

② 同周期元素のイオン化エネルギーが原子番号の増加に伴い大きくなる傾向があるのは,原子核と最外殻電子のクーロン力が大きくなるからである。

③ NはOに比べイオン化エネルギーが小さい。

④ 同価電子数の原子では原子番号が大きいほどイオン化エネルギーが大きい。

問4 単分子膜法の溶質に用いることができるもの(望ましいもの)をすべて選びましょう。

   ① ステアリン酸  ② オレイン酸   ③ リノール酸   ④ パルミチン酸

問5 ³⁵Cl:³⁷Cl=3:1で存在しているものとする。このとき,四塩化炭素CCl₄を使われている同位体の質量で区別すると,質量152のものの存在比は約32%である。質量154のものの存在比は約何%ですか。

問6 大気中の質量数12と質量数13の炭素の総和に対する質量数14の炭素の割合を1.0×10⁻¹²とする。ある植物の遺物に含まれる炭素は,この割合が3.2×10⁻¹⁴になっていた。植物が生育していた年代に最も近いものはどれですか。質量数14の炭素の半減期を5700年とする。

① 22000年前        ② 28000年前        ③ 33000年前        ④ 40000年前