第5回チェックテスト

問1 正誤問題です。

(1) 過マンガン酸カリウム滴定において,加熱を行うのは,活性化エネルギーを大きくするためである。

(2) 過マンガン酸カリウム滴定において,いつも過マンガン酸カリウム水溶液がビュレット側なのは,過マンガン酸カリウムがやや分解しやすいことと逆だと終点が見えにくいことが主な理由である。

(3) 過マンガン酸カリウム滴定において,硫酸酸性を塩酸酸性でやると,滴定量が本来の値よりも大きくなるミスが起こってしまう。

(4) ヨウ素滴定において,加熱しないのは,加熱するとチオ硫酸ナトリウムが分解してしまうからである。

問2 正誤問題です。

(1) 硫酸の工業的製法である接触法では,二酸化硫黄を三酸化硫黄に変えるタイミングで触媒を用いている。

(2) 硫酸の工業的製法である接触法では,三酸化硫黄を希硫酸に混合すると発煙硫酸が得られ,これを濃硫酸にして出荷する。

(3) 硝酸の工業的製法であるオストワルト法では,一酸化窒素を二酸化窒素に変えるタイミングで触媒を用いている。

(4) 接触法の触媒は白金,オストワルト法の触媒は酸化バナジウム(V)である。

問3 用語確認です。

(1) 白衣に濃硫酸が付着すると,小さな穴が開き穴の周辺は黒くなっている。この現象に係わっている濃硫酸の性質名を1つ答えましょう。

(2) 硝酸は褐色ビン内に入れておきます。その理由を一言で答えましょう。

(3) 現在,硫黄の多くはある方法で得られている。○○の●●で答えましょう。

問4 原子量はH=1,N=14,O=16。

(1) オストワルト法を用いて,アンモニアから硝酸を製造した。得られた硝酸を全て水に溶かして65Lにした後,pHを測定したところ,pHは2.0であった。この反応に用いたアンモニアの質量[g]はいくらですか。整数で答えましょう。

(2) 17.5molのNH₃を用いて,質量パーセント濃度70%の濃硝酸(密度1.4g/cm³)を0.90L得ることができた場合,この反応のHNO₃の収率は何%と計算ですか。整数で答えましょう。

問6 過マンガン酸カリウム水溶液を中性~塩基性の水溶液で酸化剤として用いたとき生成するマンガン化合物の化学式を書き,その生成の半反応式を答えましょう。

問7 ある試料の酸化に硫酸酸性の過マンガン酸カリウムを1mol要しました。同じ試料を以下の酸化剤を用いて酸化するとき,それぞれ何mol必要ですか。

       (1) 硫酸酸性の二クロム酸カリウム (2) 酸素

問8 水酸化ナトリウム水溶液に二酸化炭素をある時間通じたのち,その10mLをとり, 0.100mol/Lの塩酸を滴下しながら,その溶液のpHを測定した結果,第一中和点までに滴下した量は17.5mL,第二中和点までに加えた量は20.0mLであった。はじめに存在していた水酸化ナトリウムのうち,二酸化炭素との反応で失われたのは何%か。整数で答えましょう。