『インビクタス／負けざる者たち』

ひとつの願いが、ほんとうに世界を変えた物語。

反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され27年間刑務所に収容されたネルソン・マンデラ氏。釈放後、南アフリカの大統領に就任したマンデラ氏が、同国代表のラグビーチームの白人キャプテンといっしょにチームを再建し、そして国家再建と国民の意識改革を行った実話の映画化だ。監督は、俳優・監督として名実ともにしたクリント・イーストウッドだ。

南アフリカとして黒人初の大統領が誕生し、アパルトヘイトが撤廃し白人と黒人との差別が逆転現象が起こる。マンデラ氏は官邸スタッフや自身のSPに前大統領時の白人を採用し、過去の過ちの”赦し”を礎に国家再建を図る。
そして、ラグビーワールドカップと国の恥と言われていた白人中心の代表ラグビーチームを通し、国をまとめワールドカップ優勝へ導く。

オバマ大統領の”change”という言葉は有名だが、まさにマンデラ氏の行動は”change”だ。黒人の子供たちと白人選手との交流、ワールドカップ優勝での国民みんなの喜びと感動実話としては手堅い。しかし、アパルトヘイトでの黒人の苦しみや新政権での意識チェンジというものが淡白である。もう少し重さがほしかったところだ・・・

評価：★★★

原題：Invictus
監督：クリント・イーストウッド
製作：ジョン・カーリン
出演：モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ、スコット・イーストウッド・・・他
製作国：アメリカ
配給：ワーナー・ブラザース

【インビクタス／負けざる者たち】
http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/

評価・紹介No.：2010-023