インフルエンザが流行中で近隣の小学校でも学級閉鎖が増えています。今年はA型の流行が遅れて始まったこともあり、現在はA型とB型が同じ位の割合でみられています。A型、B型ともに高熱が認められることがほとんどですが、特に予防接種を受けられた方のなかには37.0度台の発熱しか認められないお子さんもいらっしゃいます。熱がそれほど高くなくても全身状態が悪い場合は要注意です。また、A型に罹った後、体力が回復しないうちにB型に感染してしまうなどのケースも起こり易いので注意して下さい。
熱と咽頭痛で受診される患者さんの中に溶連菌感染症の方も散見されます。症状だけではインフルエンザとの鑑別は難しいため、溶連菌感染症、インフルエンザともに「迅速診断キット」で検査を行います。
従来からインフルエンザは高熱になってからある程度の時間(12時間以上)が経たないと「迅速診断キット」での確実な診断ができないという弱点がありました。昨年、当クリニックではインフルエンザウイルスを高感度に検出できる分析装置(IMMUNO AG1)を設置しましたが、それほど時間が経っていなくても診断できる印象です。全身状態が悪い場合は早めの受診をお勧めします。