院長の高見です。
先日、勤務医のときに一緒に仕事をしていた芥川バースクリニックの芥川先生から、新生児蘇生法の講習会を開いて欲しいという話をいただき久しぶりにお話をしてきました。「新生児蘇生法講習会」というのは、赤ちゃんが生まれてくるときに遭遇する色々なトラブルを避けるために、医師・助産師・看護師が赤ちゃんを救命するための標準的な蘇生法の理論や技術を学ぶための勉強会です。講習会の最後にはテストがあり、これに合格すれば日本周産期新生児医学会から「認定証」がもらえます。

一般に“出産”といえば、元気な赤ちゃんが生まれくるのが当然のように思われているかもしれませんが、順調な出産でも赤ちゃんがお腹の中(胎内)から外(胎外)への生活に急速に変化する“出生”は、人が一生涯で経験するストレスのなかで最も強い瞬間と言われています。通常の出産でも、およそ10%の赤ちゃんに呼吸や刺激などのサポートが必要となり、1%のお赤ちゃんには本格的な蘇生法(胸骨圧迫、薬物治療、気管挿管など)が必要であると報告されています。

講習会は5時間にも及ぶ長時間となりましたが、皆さん最後まで熱心に受講してくれました。今回受講してくれた7名の方のキャリアは様々で、周産期医療のベテランの方から比較的経験の浅い方もいましたが、皆さん優秀な成績で合格されました!

芥川バースクリニック http://www.akutagawa-birth.com/