3月に入ってから本棚に置かせていただいている「きもと ももこ」作の2冊、「うずらちゃんの たからもの」と「クニョニョのぼうけん」をご紹介します。
『うずらちゃんの たからもの』
今日はお母さんの誕生日。お父さんがお花をプレゼントするのを見て、うずらちゃんは「自分もお母さんに宝物を贈りたい」と思い、お友だちのひよこちゃんと一緒に野原へ宝探しに出かけます。うずらちゃんが探しているのは、きらきらして、とっても嬉しくなる宝物です。
ふたりは野原のあちこちを探しますが、なかなか見つかりません。アリにちょうちょの羽を分けてもらおうとしたり、カワセミのきれいな羽をもらおうとしたりしますが、うまくいきません。やがてあたりは暗くなり、ひよこちゃんのお母さんが迎えに来て、そろそろ帰る時間に。宝物を見つけられなかったことに、うずらちゃんはしょんぼりしてしまいます。
そのとき、うずらちゃんがふと見上げた空に、とてもすてきな宝物を見つけます。うずらちゃんが見つけた宝物とはいったい何でしょうか。大切な人を思う気持ちの温かさをやさしく伝えてくれる、心に残る絵本です。
『クニョニョのぼうけん』
リンゴのような形をしたアップリン星に暮らすクニョニョは、宇宙船でいろいろな星へ行くことを楽しみにしていますが、あるとき宇宙船が故障し、卵の形をした不思議な星に不時着してしまいます。
その星では、人も家も食べ物の実も、すべてが卵の形。卵の形をした人々は、卵の形の家に住み、卵の形の実を食べて暮らしていました。宇宙船を修理するために必要なネジを探していたクニョニョは、「王様ならネジを持っているかもしれない」と聞き、王様の住むお城を目指して旅に出ます。
しかし途中には、曲がりくねった長い道があったり、お城の家来に門を開けてもらえなかったりと、さまざまな出来事が待ち受けています。不思議な星を舞台に、個性的な登場人物や奇想天外な出来事が次々と現れる、愉快で読み応えのある長編絵本です。クニョニョは無事にネジを見つけて宇宙船を修理し、再び宇宙の旅に出ることができるのでしょうか。
