音楽の聴き方? | とかげ日記

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【日記+音楽レビューブログ】音楽と静寂、日常と非日常、ロックとロール。王道とオルタナティブを結ぶ線を模索する音楽紀行。

ある知人のツイート

・沢山曲聴いてりゃ良い曲創れんのか?沢山のアーティストの事を喋れれば音楽家、プロデューサーなのか?数に関係無く、その人が大切に創り上げた1曲1曲の中から自分の理想の音像を見つけて自分だけの音を創るだけだ。アホか。こんなやつと絶対一緒に仕事したくないわ。とぼけんなよすっとこどっこい。

・だから俺は音楽好きな人とは基本的には、気が合いません。 大好きなdebussyでも「clair de lune」しか聴かないし、Radioheadも「NUDE」だけ聴ければ満足しちゃう。 「このアーティスト聴いた事ないなんて恥ずかしいよ?」って言われたらブチ切れるなぁー!あーー!

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僕のツイート

・音楽の聴き方は人それぞれ。数多くの古典的な名曲を聴く、音楽的語彙が豊かで博識な人もいれば、一組のアーティストの一つの曲だけ、そのアーティストの心の深淵に触れるぐらいまで聞き込む人もいるだろう。どちらが良いという訳ではない。

・音楽を聴くことを生活の一部として大切にしている人にとって、音楽の聴き方はその人の生き方と重なる。「このアーティストを聴かないのは恥ずかしい」と言われるのは、生き方が恥ずかしいと言われるようなものだ。怒る気持ちが僕にはすごく分かる。

・彼にとって、そのアーティストを知っていることは、算数の九々ができることみたいに当たり前のことだったのだろう。僕だって、もし、ビートルズやピストルズを知らないでロックが好きと言う人がいれば、ちゃんと聴いてよと思うよ。彼は博識だから、この恥ずかしく思う範囲が広くなっただけ。

・ただ、音楽が自由であるように、音楽の聴き方も自由だ。だから、僕は音楽が好きになった。「このアーティストを聴かないのは恥ずかしい」と言った人は、言われた人が不快なら謝った方がいいと思う。自由な音楽が、見解の相違で二人を不自由にするのは見てられない。

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何を当たり前のことをツイートしているんだろう、って思う人もいるでしょう。
でも、音楽好きの間では、このアーティストを聴かないと恥ずかしいって言う人が結構いるんですよ。
そんな考え方はつまらないというのが僕の立場でして。
軍歌でも、クラシックの一曲だけでも、B'zでも、AKBでも、なんでも好きなものを聴けばいいんだ!

ただし、音楽評論のプロは話は別だろう。
邦楽も洋楽もいろいろ聴いていないと、
そのアーティストの位置づけ,全体の中でのマッピングができない。
音楽評論家は映画評論家や文芸評論家と同様に、聴いてきたアーティストの数が重要になる。
僕は音楽は好きだけど、音楽評論のプロにはなれないと思う。
知らないアーティストを勉強したい時もあるけど、好きな曲だけ聴いていたい時の方が大半だ。
今は神聖かまってちゃんだけ聴いていたい!


Radiohead - 'Nude'