閉じた直後のCOPDによる呼吸機能の状態は、医院と自宅のわずか500メートル足らずの距離で息切れを感じていたのが、現在では自室からトイレにいくだけの距離ですら息切れを来す状況に至っています。さらに、特筆すべきことは、両側の下肢の足背に浮腫が1カ月前から出現し、さらにここ1週間前から、両側上肢に浮腫を来すようになり、両側の5指に浮腫・疼痛を来たし、まともに曲がらなくなり、握ることが不可能となりました。このため、パソコンでの入力は1本指でしか文書を書くことができなくなり、今回の記事も不自由な手・指で作成したもので、新たに文章を入力するのは至難のワザになってしまいました。このように、まさに生ける屍のような状況にまでなり、情けない限りです。
このように右心不全の症状が出現する段階にまでいたり、後何か1つ加われば死への引き金になっていくものと思われます。
当地域も、やっとコロナの感染が拡大してきましたが、コロナに罹り発病さえすれば、もう死を覚悟しなくてはならないようです。
医院を中断したとき、当地域の総合病院で、睾丸の全摘を勧められましたが、予備肺活量がゼロに近かったことから、どうしても手術には踏み切れませんでした。
それに、平成19年5月に右胸水貯留と高熱で入院した際、肺炎による胸水貯留との診断を受けました。この際、胸水の採取は1回のみでした。
これまでの私の医師としての常識は、少なくとも、悪性腫瘍の存在を念頭に置いて、週1回は胸水の採取を行い、その都度細胞診を繰り返すべきであると思っておりました。当時採取された胸水は感染症を思わせる胸水の所見ではありませんでした。全身所見では貧血と低蛋白血症が見られました。このことからしても、当時からガンを疑って検査すべきであったと思っていました。
そして、忘れもしないのは、これまでどのような医師としての職種をしていたのかを全く確認しなかったことです。広島時代には脳血管撮影に明け暮れて、週末には得も謂われない全身倦怠感を過去10年間に渡って苛まれてきたこと、さらに当地域に来てからは、X線テレビ装置での胃・大腸透視、頸椎X線撮影を毎日行っていたことです。
こうした疑問を持って、大阪のガン専門の医療機関で、医院閉鎖後、受診し、対診を求めたところ、「感染症による胸水」といったは常識外(論外)であり、ガンを疑って細胞診を繰り返すべきであったと謂われました。結局、睾丸を全摘しても、無駄でしたので、そのまま自然の経過にまかすしかなかったと思っております。現に、そのまま放置し、2年間死亡せずに済んだわけですから・・
こちらの医療機関には病理科があるのは極めて少なく、あったとしても設置されてからの歴史も浅く、臨床と臨床病理科の結び付きが希薄であり、他所の県下のようには病理解剖率で、病院の機能評価がなされていません。このことは、和歌山県全体が貧乏県であり、このような病理科の医師を置く程の余裕がないということです。
これとは別に、もっと驚かされたのは、外来で解放結核の患者を診断しても、患者さんを強制的に入院させることができない、ということです。それまで、広島の呉市ですら、結核と診断して、保健所に連絡さえすれば、保健所で以後の入院などをしてくれていました。
ところが、和歌山県では、保健所に連絡しても、入院させるように指示しても決して、そこまではしてくれません。当時、私と同様の患者さんを和歌山市の開業医の先生が抱えておられ、ここでは他の通院患者さんに結核を移したことが問題になっていました。このため、同様の被害に遭わないよう保健所に御願いしても無理でした。それは、このような患者さんの生活の面倒まで保健所としてみてやれないからということでした。これ程までに、和歌山県というのは、貧困で貧乏であり、医療内容自体も他府県に比べ劣っているようです。健康保険料、国民健康保険料は全国一律に徴収しながら、現実に行われている医療内容自体は、貧乏県であるが故に、最低のようです。このような現実をニサカ県知事はご存じなのでしょうか。
こうした状況に置かれていた最中に、YAHOO! JAPAN のニュース「日本一多忙な頭痛専門医が、殺到する患者の「脳波診断」にこだわる理由」を眼にしたのです。
眼も手・指も不自由になってしまったため、このまま放置しようかと思いましたが、記事の内容をみて敢えて書かせてもらいました。ここまでして、金を稼ぐのかと、感嘆させられました。確かに、トリプタン製剤を片頭痛症例何例に処方したかという数値から計算すれば、日本全国の頭痛研究者のなかでダントツに多いのは当然のことです。
それは、先日も申し上げましたように、専門家は、「国際頭痛分類第3版」を頭痛診療および頭痛研究の”「絶対的な基準」”とされます。「国際頭痛分類第3版」では、片頭痛の診断基準は厳密に規定され、この通りに診断さえすればよいということです。処方さえすれば効くのは当たり前のことであり、効かないはずはありません。効かなければ、「国際頭痛分類 第3版β版」が間違っていることになってしまうからです。
そして、全国慢性頭痛友の会の顧問医師をしていることから、ここの外来に友の会員がすべて紹介され、受診することになっており、紹介患者はすべて片頭痛患者であり、これを、問診表に記入させれば、たちどころに片頭痛の診断が可能となり、1日200~300人の患者数をこなすことも決して無理なことではないということです。結果的に、処方例数がダントツに多くなってくるということです。このようにして、カリスマ医師は、製薬メーカーによって作られてくるということです。そして、地方の勉強会・研究会に招聘されれば、カリスマ医師は自ら、このこと「処方例数がダントツに多い」ことをひけらかして公言します。私自身、幾度聞かされたことでしょうか。
日本頭痛学会はホームページで「『脳過敏症候群』なる説を信じている日本頭痛学会の専門医はほとんどいません。『現時点では科学的根拠のない、個人的な考え』とみなされており、・・・学会のコメントはわずか10日間でものの見事に削除されました。・・
このことを自慢されますが、これは、全国慢性頭痛友の会の顧問医師をしていることから、全国慢性頭痛友の会の会長の秋山扶佐子会長が、日本頭痛学会の理事長・坂井文彦先生に抗議をして削除しただけのことです。ただ、問題は、全国慢性頭痛友の会の会長の秋山扶佐子会長の抗議で中止になったことで、学問的に排除した訳ではないということです。当時は、学会で論議すると、コメントしながら、論議されることはありませんでした。詳細は、以下で述べました。
秋山会長は、坂井理事長への一言で、学会の声明文を削除させる程の陰の実力者のようです。
(”脳過敏症候群”
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-11944616413.html)
問題は、以下の論調です。
「近年の研究から、慢性的な頭痛はすべて脳の興奮性によって引き起こされることが明らかになってきました。といっても、脳の異常な興奮状態はMRIを撮っても分からない。私は、脳波によって、頭痛の患者さんの脳で何が起きているかを読み取るノウハウを確立しました。これまでの慢性頭痛診療は問診が中心でしたが、これからは脳波による客観的な補助診断を活用するべきです」
「われわれの時代は脳波で脳の活動状況を見極めることが脳神経外科の必須でしたからね。脳波検査を行った患者さんの中にも、頭痛持ちの患者さんはいました。でも当初は、てんかんを見逃さないことばかりに気を取られ、頭痛独特の脳波には気が付きませんでした。
昔も今も、てんかんの専門医は、頭痛の脳波が分からないし、頭痛の専門医は、てんかんの脳波が分からない。頭痛を診るからには、脳の疾患でも、脳波を活用して、全体的に診ることにも通じているべきだと思っています」
私は、脳波検査に関しては次のように考えています。
現在のように、CTやMRIのような画像検査のなかった時代は、脳波検査で頭蓋内病変の有無を検査していました。もっと簡単な手段としては眼底検査がありました。
脳の異常な興奮状態はMRIを撮っても分からない。私は、脳波によって、頭痛の患者さんの脳で何が起きているかを読み取るノウハウを確立しました。とありますが・・
脳の興奮性を脳波検査で行うとされますが・・
1995年に行われた研究でも、マグネシウム不足が脳に強度の興奮をもたらし、逆にマグネシウムが興奮を落ち着かせることがわかっています。13人の女性が初めの3ヶ月、1日に115ミリグラムのマグネシウム(一日の推奨量の30%にしかならない量)を摂取しました。
その結果、脳波検査では強度の興奮性があることがわかり、その後の3ヶ月は、1日に315ミリグラムを摂りました(推奨量の360ミリグラムに近い数値)。そうしたところ、これだけの量の変化でもたった6週間後には脳波検査において、脳機能に大きな改善がみられ、興奮性が低下を見せたのです。
一般的に、脳の興奮製を脳波検査上示すとされるのは、上記のような所見です。この点を間違えないようにしなくてはなりません。
片頭痛はミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛です。
マグネシウムイオンは細胞内小器官(ミトコンドリア)の膜構造ならびに細胞膜構造において膜の安定性を保つ役割をしています。
細胞膜にはミネラルイオンが通過できる小さな「穴」があり、透過できるイオンの種類によって、「ナトリウムチャネル」とか「カルシウムチャネル」といった名がつけられています。これを使って必要なミネラルを自在に出入りさせることで細胞内のミネラルイオン濃度の調整をするのです。ミトコンドリアには、細胞内のカルシウムイオン濃度を適正に調整する作用があります。
マグネシウムイオンが不足すると細胞内小器官(ミトコンドリア)の”膜構造ならびに細胞膜構造”のイオンポンプの力が弱くなり、細胞内小器官であるミトコンドリア膜の透過性も亢進し、ミトコンドリア内に入り込んだカルシウムイオンは、ミトコンドリア外へ出ていけません。カルシウムはミトコンドリア内に少しずつ蓄積してきます。ミトコンドリア内カルシウムイオンの増加が起こります。それを薄めるために細胞浮腫、つまり水ぶとりの状態になります。
細胞内のカルシウムイオン濃度が異常に高くなり過ぎると、ミトコンドリアの調整機能は破壊されてしまいます。調整機能が壊れたミトコンドリアは死滅してしまいます。ミトコンドリアのエネルギー産生やミトコンドリア自体の生死には、ミトコンドリア内のカルシウムイオン濃度が強く係わっており、カルシウムイオン濃度は片頭痛の発症にも非常に大きな原因となります。
このようになった細胞に、適量のマグネシウムが供給されると、溜まっていたカルシウムイオンなどが排出され、それにつづき、水分も排出されますが、この水ぶとり状態も限度がありカルシウムイオンがある量を超えると、その細胞は不必要となり見捨てられます。 そして、後にはカルシウムイオンなどで一杯になった固まりだけが残されます。これが石灰化した細胞のことです。動脈硬化の原因の一つです。結果的に、この細胞は死滅してしまいます。
細胞内のマグネシウムが著しく不足すると、カルシウムイオンを細胞外に排出するカルシウムポンプの調整機能が働かなくなり、筋肉は収縮状態(緊張した状態)が続くことになります。片頭痛の前兆や、発症の引き金となる脳血管の収縮は、脳血管細胞内のカルシウム濃度の高まりによっても生じます。それはつまり、マグネシウム不足がもたらす結果でもあるのです。
このようにして、マグネシウムイオンの低下はミトコンドリア内カルシウムイオンとナトリウムイオンの増加およびカリウムの喪失による細胞内でのカリウムイオンの低下を招きます。同じくマグネシウムイオン感受性のATP依存性カルシウムポンプの活性低下を招くことになり、細胞は興奮しやすくなります。これが「脳過敏」を引き起こしてきます。
このようにしてマグネシウムイオンの減少はミトコンドリアの好気的代謝異常をきたして、神経細胞を興奮しやすくすることになります。
これらは片頭痛の根本的原因として考えられているものです。
片頭痛では、ミトコンドリア代謝異常が生まれつき存在するために、ミトコンドリアはマグネシウムイオンの減少による影響をさらに受けやすくなることになります。マグネシウムイオンの低下は片頭痛発作の結果でなく発作の始まる前から存在しているのです。神経細胞の”興奮性の亢進”はマグネシウムイオンの減少の結果あるいはミトコンドリアの代謝異常の結果として生じているものです。このようにして、「脳過敏」が形成されることになります。
片頭痛とてんかんは密接な関係にあって,「片頭痛は本質的にてんかんの一種である」ことが強調されていますが、”脳の興奮性の亢進”は、上記のことを示すものです。
そして、マグネシウム不足が持続すれば、ミトコンドリアの働きをさらに悪くさせることに繋がることになり、片頭痛を悪化させる”元凶”にもなってきます。これが「脳過敏症候群」の本態です。市販の鎮痛薬の服用が原因ではありません。間違えないようにして下さい。この点は極めて重要なことで、忘れてはなりません。
ネット上では、「脳過敏症候群」は、市販の鎮痛薬の服用による”不適切な治療”が原因であると大々的に吹聴されますが、これは根本的な誤りです。
このようなマグネシウム不足による脳の興奮性を示す脳波所見と極めて紛らわしい脳波所見はムチウチの方々のなかにみられる高電位速波所見です。当然、ストレートネックの難治例にも含まれます。私が問題にするのは、これらの脳の興奮性を示す脳波所見と極めて紛らわしい脳波所見です。これらは、現在のように、CTやMRIのような画像検査のなかった時代、脳波検査で頭蓋内病変の有無を検査していた時代に極めて多く、それも片頭痛のような印象を持たせない患者さんにも多数みられました。
これらの方々をどのように、片頭痛での脳の興奮性を区別するのかということです。
また、セロトニンが枯渇したような患者さんにも同様に、こうした片頭痛での脳の興奮性を区別するのかということです。
清水先生が強調する脳波の所見は正常人に日常的に見られる脳波とは、私は申し上げませんが、こうした、マグネシウム不足、セロトニンが枯渇したような患者さん、ムチウチの方々、ストレートネックの難治例にみれれる所見とどのように区別・鑑別されるのでしょうか? かえって脳波検査を行うことによって煩雑になるだけのことではないでしょうか??
こうした論議が久しく学会ではなされることはなくなりました。
その理由は、「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準としてしまったことにあります。以来、肝心要の論議がなされることはなく、空虚な論理ばかりが罷り通り頭痛領域では、学会創設以来何ら進展することはありません。
もういい加減にしてほしい気持ちです。
せめて、私の生きている間に、慢性頭痛患者さんにおける脳波検査の意義について、慢性頭痛患者さんに分かるように説明して欲しく思っております。
ここでコマーシャルです。
頭痛が気になったら・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12644567389.html