前回の記事をご覧になられ、皆さんはどのように感じられたでしょうか?
私には、頭痛専門医がこれまで私たち、慢性頭痛で苦悩する方々を煙に巻くように騙し続けてきましたが、今回の脳過敏症候群に関しても、全く同様です。
これまで私は以下の記事で、現在の頭痛専門医の論説を批判してきました。今回の、脳過敏症候群に関しても然りです。もう語り尽くされたことですので、ここでは述べません。
頭痛が気になったら・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12644567389.html
特に、注意して読むべき箇所は以下の2点です。
その1。慢性的な頭痛はすべて脳の興奮性によって引き起こされることが明らかになってきました。といっても、脳の異常な興奮状態はMRIを撮っても分からない。私は、脳波によって、頭痛の患者さんの脳で何が起きているかを読み取るノウハウを確立しました。
これからは脳波による客観的な補助診断を活用するべきです
その2。片頭痛についてはこの1月、「ガルカネズマブ(商品名エムガルティ)」という新薬の製造販売が承認されているが、脳波による診断が普及していない状態で使われることに、清水医師は警告を鳴らす
「簡単に説明すると、実際片頭痛は起こっているんだけど痛みとしては伝達されない=痛みを感じないようにさせる薬です。1カ月に1回、皮下注射で投与すれば、中枢神経に作用する薬で、抗てんかん薬や抗うつ薬など他の片頭痛の予防薬で生じやすい眠気やめまいといった副作用もないとされている、優れた薬です。
一方で、根本的に頭痛を治す薬ではなく、痛みを感じにくくさせる、ある意味『ペインキラー』的な作用の薬剤なので、それまでに獲得した脳過敏は改善されません。しかも高価で、1本4万5165円(保険適応で3割負担の場合は1万3550円)もします。片頭痛の患者さんにどんどん使われるようになれば日本の医療はあっという間に破綻してしまうでしょう。
そこで厚労省は、この薬を処方できる医師を日本頭痛学会や日本神経学会、日本脳神経外科医学会さらに日本内科学会のうち総合内科の認定医などに限定し、既存の薬が効かなかった場合や何らかの理由で既存の予防薬の処方が不可能な患者さんに限って使用を認めるというガイドラインを出しました。
このようにして、これまで、脳過敏症候群を提唱することによって、慢性片頭痛患者を激増させ、その尻ぬぐいとして、「ガルカネズマブ(商品名エムガルティ)」という新薬のガイドラインを作成し、これを覆い隠すことが目的となっていることは明白です。やっていることは、毒を以て毒を制するということでしかない、ということです。
これでは、益々、医療費は高騰するだけのことでしかありません。
また、学会で、脳過敏症候群が放任されている理由は、脳過敏症候群を提唱する人間と学会を主導される方々の考え方の基盤が同一であるということでしかありません。
同じムジナからでたものである以上、別の結論を期待することそのものに無理があります。
いつになったら、こうしたことに学会を主導される方々は気が付かれるのでしょうか?
学会員すべてが同様になっているということです。
「世界の頭痛に追いつき、追い越せ」と、誰が述べたのでしょうか?