まず最初に、これまで、ムチウチでお悩みの方々は、ネット上で多くのメール相談をされておられます。このメール相談の内容をご覧頂ければ、「頭痛」との関連が、理解されると思います。
ネット上でのメール相談から・・
それでは、代表的なものから・・・
今日、車で止まっていたら後ろから追突されました。
たいしたことはないのですが、首の痛みと少し頭痛がします。
頭痛も むち打ちからもくるのですか?
先週、事故にあい、ムチウチとの診断でした。
総合病院は通いにくいので今日から近くの整形外科に通おうとレントゲンと紹介状を持って受診しました。
そこでの先生の対応にあまりにも腹がたち泣きながら帰ってきました。
診察室に入り、痛い所を聞かれたので、「事故直後から頭痛とその夜から首の左側が痛く、2日後位から腰辺りが痛くなりました」と伝えた所、 首と腰を触診後「片頭痛は事故とは関係ない。腰もただの筋肉痛だろう。レントゲンは撮りたければ撮るけど‥どうする?あまり長く通うと保険会社がうるさく言ってくるよ。痛くなくなったらすぐ言ってこないと。まぁとりあえずリハビリしとくけど」と面倒くさそうに言われ、「片頭痛と頭痛の違いはわかりませんが、頭痛持ちではないし、事故の時頭を打った。レントゲンは必要なら撮る形でいいですが」と言ったら、「治療費は保険会社が出すのであなたが撮りたければ撮りますよ!頭痛は薬だすから飲んだら治るし首の痛みも頭痛の薬で治る。お金は保険会社がだす事になるからあなたが決める事!勝手に病院こなくなったら治療終わりって事になるからね!」
と保険金目当てに通おうとしてるような言い方でずっと話され、何か言う度「保険会社が出す事になる」だの「長く通わないでもすぐ治る」と言われ、かなり気分が悪かったので
「もう結構です。レントゲン返して下さい」と帰ってきました。
どちらの病院にも「動けない位の頭痛ではなく、地味な感じの痛さです」と伝えていたので、総合病院では「頭痛はムチウチから来てるから、ムチウチとはうまく付き合って行かないとダメだよ。今は弱くても2週間位たってから強くなる事もあるから」と言われていました。なので、整形外科の医師に私の痛さや辛さをわかってもらえなかった事と何より保険金目当てに通おうとしてる前提のような言い方に腹がたち、そんな風に思われていたら本当に痛くても通いにくいと思い帰ってきました。
これもドクハラなんでしょうか?頭痛より首がかなり辛くて、病院に通い治療したいのですが‥事故での治療、整骨院でも大丈夫なんでしょうか?ムチウチはどんな医院がよいのか詳しい方教えて下さい。
天気が悪くなる前に頭痛がします。
ムチウチや片頭痛持ってる方は多いと思います。
治せるならそれにこした事はありませんが治らないので仕方なく頭痛薬を飲んでいます。
皆さんはどのように気を紛らせていますか?
最近では頭痛薬もあまり効かなくなりました。
私は片頭痛で2年くらい頭痛外来に通っていて、ミグシスを一日1錠服用し頭痛時はマクサルトを服用します。もちろん、マクサルトはほぼ効きます。ただ、治った後に首筋がパンパンに張った感じがして首こり?みたいな症状になります。先生に相談しても、なる場合があると言われましたけど、昔ムチウチになったことがあるのも関係しているかなとふと思いました。ムチウチも3回ほどしているので、もともとクビが疲れやすくこりやすかったのですが、頭痛が治ってクビがこるとはどういった原因があるのでしょうか?
ちなみに、頭痛の起こる前には首の痛みはありません。薬を服用して治った時に毎回ではないのですが起こりやすいのです。
同じような症状の方は多いのでしょうか???
交通事故で20年以上も前のことになりますが。後ろから追突されそれ以来。片頭痛で苦しんでいます。薬で効かないときは。1日頭が割れそうです。 効き目のある対処法教えて下さい。
2/27にスノボをして、こけて後頭部をおもいっきり打ちました。その時は頭がグワングワンする感じで、少し休めば大丈夫な感じだったんでそのまま滑りました。だけど、夜になったら片頭痛みたいな感じになり、一応薬飲んで寝たんですが、今もなんか風邪の時の頭痛みたいな感じで痛いです。念のため、病院に行こうかと思うのですが、無知でして何科に行ったらよいかわかりません。こういう場合は何科に行くべきですか?
交通事故の後遺症(鞭打ち症)で、毎年秋になると首痛と片頭痛に悩んでます。
脳や首をMRIで調べましたが病院では異常は無いと、痛み止めの薬とコルセットだけ。
整体に通ってもイマイチ…何か良い治療方法はありません?
むちうちの後遺症?頭痛で悩んでます。 始めまして45歳、男です。20年程前に自動車事故でむち打ちになりました、それから現在も必ずではないのですが天候の悪くなる前から右側頭部が痛くなり気分も悪く、ひどいときは吐き気をも催すこともあります。あまり痛い治療をされるなら我慢しようかと思ってしまい、近くに整形外科が有るにも関わらず行ってません、このような経験で治療した事が有る方もしくはお医者様がおられましたら相談に乗って頂けませんか?よろしくお願い致します。
自分はスポーツ中に2回肩から首にかけての所をムチウチしました。
整形外科や整体に行き電気治療をしましたが、あまり改善せず今は、病院に行っていません。首のコリがひどくいつも頭が重い状態です。1ヶ月に2,3回ほど片頭痛が起きて、首のコリ、片頭痛に悩まされています。
整体のほかにいい治療方法はあるのでしょうか?あと家でも出来るコリなどが楽になる方法がありましたら教えてください。
4年前に「むちうち」になってから、 体に様々な症状がでてきてとても辛いです。首がだるく偏頭痛持ちに(雨の日は特に酷い) 右半身・顔の麻痺(力が入らず物を落としたり震えがあり、痛み・熱に対する反射が遅い) 舌がだるくろれつが回らないため話すのが疲れる。 体温調節がうまくいかず身体が冷たい。免疫力が低下し、風邪等ひきやすく長引く(以前は丈夫でした) 記憶力・集中力の低下(本が読めない) 夜になると瞼が下がり一重になる 肋間神経痛・背中の痛みとひどい腰痛 過眠(寝ても疲れがとれない) 全身の倦怠感(長い時間立っていられない)
以上が今までに起きた症状です。毎日本当に辛く不安で仕方ありません。むちうちからこんな症状になるのでしょうか?
脳神経外科では むち打ち症などのもわかるものなのでしょうか?
原因不明の頭痛に悩まされ脳神経外科に行くことになりましたが 数ヶ月前転んで頭を打っているため むち打ちも考えれられますが まずは脳神経外科へということになりました。むち打ちを調べるにはまた別の科なんでしょうか?
補足 CTは2カ月の間に2度撮っています。問題なしだそうですが、頭の痛みや 目まいなどあるため 脳神経と耳鼻科を予約してあります。
カイロなども通いましたが 頭痛は治まりません。首の動きが悪いためと 頭を打ってからからだの緊張感から 肩や首が異常にはっているとのこと 揉んではくれますが、その分血行がよくなるため頭も痛くなるのではとのことです。
2ヶ月前に事故にあい、鞭打ちになりました。一時的によくなったのですが、最近また首から肩にかけて痛み非常に辛いです。まだ20代なのですが、この痛みは一生続くのでしょうか?早く治す方法や痛みを和らげる方法、体験談などがありましたら教えてください。よろしくお願いします。
追突されてむち打ちになってしまいました。
11/2に信号待ちで追突されました。すぐに病院へ行き、レントゲンをとったのですが、骨に異常はないと言われたのですが、 首の痛みと肩の凝り、片頭痛が中々治りません。
昨日MRIも撮ったのですが 特に異常はないみたいです。医者には 湿布と痛み止めを処方され、あとはリハビリに通えば良くなりますと言われたのですが「むち打ちの治療」の感じはこんな感じなのでしょうか?
正直痛み止めを飲めば痛みは和らぐのが当たり前ですし、リハビリもけん引と電気を数十分。通院も仕事が接客業のため中々休めないので週1~2日程度しか通院できません。
症状が良くなるか不安ですし、このままリハビリとたまの検診だけでは良くなるか気がしません。何かむち打ち治療で皆さんの良かった病院の科(整体や接骨院)や治療法、ストレッチなどがあったら教えて下さい。今は整形外科です。
首の痛みもありますが 今は偏頭痛と肩のコリが辛いです。
妻がむち打ち症で苦しんでいます。3年の間に合計3回追突され、むち打ち後遺症が酷く 薬を飲まなければ生活できないほど辛そうです。最後の事故後、自分がお風呂に入れたりと介護をしていました。ようやく、少しだけ元気になってきたと感じるようになりました。でも、本当はつらいのではないかとも感じます。
事故後、8年経ちますが、同じように苦しんでいる人はいますか?
炊事も洗濯も掃除もできないほど、つらいですか?
でも、ウォーキングはできます。 友人と旅行、カラオケに行きます。 週に1回の日本舞踊を習っています。 週に4回、夕方から5時間パート勤務(事務)しています。
一日テレビを見ていて、疲れたと言って寝ています。 薬を飲んでいるから、働けると言っています。飲むのを止めたら苦しい、つらいと言います。 掃除も洗濯も炊事も自分がほとんどやっています。もう疲れました。 真実が分かりません、助けてください。
交通事故でムチウチの後遺症で悩んでおります。特に天気が悪いと首筋がこり,そこから頭痛がして何もする気になりません。医者に行っても筋弛緩剤と痛み止めをくれるだけです。根本的解決はありません。何かいいアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。
数年前に事故で軽いムチウチになったのですが今も季節の変わり目や天気、 又は疲れが溜まっている時に首筋と肩がとても痛くなります。ここ最近は疲れが取れない状態で毎日のように軽い頭痛・めまいを伴う肩と首筋の凝り(痛み)があります。(痛くて寝付きにくい日も多)
そこでお聞きしたいのですが、 接骨院に行くとどのような治療をしてもらえるのでしょうか? 痛い部分のマッサージとかしてもらえるのですか?それとも何か器械とかを使った治療なのですか?
私はマッサージを望んでいるのですが、保険適用と書かれている所と保険適用と書かれていない所とでは治療方法は違いますか? 接骨院のこと教えて下さい。
今年の8月に追突事故に会いました。信号待ちをしているところ前から4台の玉突き事故で後ろから2台めでした。整形外科は湿布と痛み止めだけでしたので止めました。1ヶ月間はずつう、吐き気、めまいに襲われ何をしてもつらくこのまま治らないのではないかと日々苦しんでいます。整骨院に先月から通い、ひどい頭痛は治まったと思っていたところ最近また頭痛、吐き気が起きて苦しんでいます。後ペインクリニックにも通い神経の痛みを和らげる光の治療も受けていますがなかなか改善されません。CTの検査では骨に異常はないと診断されていますが不安です。まさか低髄液症候群なのかとも思います。どこで検査してもらえばいいか、どのような治療がいいかどなたか教えてください、長野県にありますか?また天気の悪い日は最悪で起き上がるのもつらいです。まだ26歳なので少しでも早く良い治療法に会えたらと思います。よろしくお願いします
去年、追突事故に遭い、ムチウチ(頚椎捻挫)で約2か月間、苦しみぬきました。(首の痛み、頭痛)
約2か月間、整形外科で首をひっぱってもらったり、マッサージしてもらったり、痛み止めの薬を飲んだり、注射したりで、あんまり痛くなくなったので、完治したんだと思い込んで示談しました。しかし、今でも雨の日は、首から頭にかけてものすごく痛くなります。ムチウチ経験のある人に聞くと、みなさん、雨の日はツライそうです。もう一生このまま雨の日はツライのでしょうか?
ムチウチを完璧に治して、もとの健康な体にもどすことは不可能なことなのでしょうか?
整形外科の先生には「われた茶碗は元にはもどらない。それと同じ。」と言われましたが…。
このように、いかにムチウチでお悩みが深刻なものであるかが推察されます。
ところで、頭痛研究者はどのように考えておられるのでしょうか?
ある専門家は以下のように述べておられます。
狭義の頭部外傷後の慢性頭痛
いわゆる鞭打ち損傷もここに含まれます。この原因としては、追突事故などのため頚椎(首の骨)の過伸展と過屈曲が起こり、頚部の軟部組織の挫傷や頚椎の捻挫もあって、痛みのみではなく、眩暈、耳鳴り、吐き気、易怒性、集中困難、記銘力の減退、抑うつなどいろいろな多彩な症状が見られやすいものです。
しかし、むち打ち症とか頚椎捻挫というよりも、最近は Postconcussion syndrome という概念がよく話題になります。症状は類似しています。いずれにせよ、あまり強い頭部外傷ではなかった場合に頑固な難治性の後遺症状が残ることが多いと言われています。
このように、「ムチウチによる頭痛」は、基本的に緊張型頭痛や片頭痛とは全く異なるとの見解を示され、実地診療の場面において、どのように治療するのかが明確ではありません。このために、ムチウチの患者さんは医療機関でなく、カイロや整体に頼られているように見受けられます。
それでは、このようなカイロプラクター、整体師、鍼灸師の方々は、どのように考えておられるのでしょうか? まず、
「むちうち」とは
交通事故、転倒、労働災害、スポーツ災害、けんか、不適切な整体やカイロプラクティックなどで首や頭に衝撃が加わって起こる様々な不快な症状は、昔から「むちうち」と呼ばれてきました。この用語は、交通事故の衝撃の瞬間に首がムチのようにしなる情景をイメージしやすいので一般に定着したのだろうと思います。けれども発症の原因は様々ですので、最近は「外傷性頚部症候群」と呼ばれることが多くなってきました。
以下は、ある方の説明です。
「むち打ちのこと」について、わかりやすい説明をしてみたいと思います。
医学的にというより、実際に多くの方々に接してみて、見えてきたこと、感じたことなど織りまぜて書いていきます。
車による追突事故での「むち打ち」は、多くの人たちが良く知るところです。が、それに似た近い傷害は、他のことでもおこります。突き飛ばされたり、転倒したり、段差のあるところから落ちたり、頸に衝撃を受けると、たいしたことなさそうなことでも、むち打ちの症状が出たりします。
「むち打ち症状」とは、「首の部分において何らかの衝撃により、正常な動きの範囲を超えた動きを強いられ、外部から確認ができなくても、内部においていろんな組織が傷つき、このことが原因で、衝撃の後に今までの生活では起こらなかった不快感や、つらさ、痛み等が出るもの」と捕らえて戴ければよいかと思います。
交通事故の後にレントゲン検査はしたが、「異常はない」と言われた。と、「なんともないのだろう」と言うことで、治療しないでいることがよくあります。その後通院することも無く、違和感を感じながらも日常生活を過ごしていることが、多々見受けられます。
レントゲン検査の結果の「異常はない」と言う言葉の意味は、首の骨に関して「骨折やひびが入っている事は見られない」と言うことです。レントゲン写真には骨以外は映りませんから、当然骨折やひびが入っていることだけしかわかりはしませんし、事故当初、時間の経過が短い時には、骨折・ひびの有無も分かりづらいことがあります。
その後1週間ほどたつと、当初と比べた場合に、身体自身の治ろうとする働きにより、骨折もしくは ひび の入った部分が白く映っていることがあります。でも、むち打ちは、むち打ちです。骨折でもひびが入っているのでもありません。
「異常がない」と言われ、その後、日常生活を普通に送ります。傷ついた骨の周りの靭帯などは安静にしていませんから、その傷口がふさがらず、動くたびに血液や、体液が少量ずつ傷の周囲に漏れ出し、周囲を圧迫してしまいます。その圧迫することで、頭部、頚部、肩周囲、上背部、胸部、上肢などに苦痛や違和感が出てきます。知覚異常や異常知覚、知覚鈍磨がおこり、天気によって つらい と言うことも起こってきたりします。
なんとも言い難い、とても つらい 症状とお聞き致します。雨の降る前になると頚部の痛み、むかつき、吐き気、ひどい場合は嘔吐、頚部のうっとうしさ、鉛をつけているような感じ、上肢のしびれ、痛み、冷感、熱感、などなど、人によって違い、いくつかが組み合わさったり、さまざまな症状で苦しまれております。(なかにはもっとひどく、この先どうなってしまうのか、苦痛と不安から 死 を選ぼうかと考えられる方も多くいらっしゃるとお聞き致します)
では、整形外科ではどのような治療がされているかと言うと、「ホットパック、低周波治療等、頚部の牽引」などです。他には、「湿布(貼り薬)、痛み止めの薬(飲み薬)」です。 「あっちこっちの病院へ行きました」と症状がさほど改善しないまま過ごされていらっしゃった方々が話しをしてくれた治療内容です。(これ以外にも治療法があるかもしれません)
「それで症状改善しましたか?」とお聞きしますと、「○ヶ月通いましたが一向に変化がありません」と。「あそこが良い、ここが良いと聞き、いろんなところへ行ってみましたが、いまだに天気によって悩まされます」と。中には、むち打ちなんて思いもしないで、「慢性的な肩こり・慢性的な頭痛」と捉えられ、痛み止めを常に持ち歩いて過ごされている方もいらっしゃいます。
では、首に衝撃を受けたあとの最善の対処法はと言うと、衝撃を受けた首を固定して動かしづらいようにし、動かさないように心がけ、首を安静に保つことです。そうやって外からは見えない部分にあるかもしれない傷口を動かさないようにすることです。日常生活は制限されて生活しづらいですが、治す為には近道です。傷口を動かさなければ元の状態に修復がしやすいのです。(この状態は、理想的には約1週間ほど必要でしょう)
動かしながらでも修復は進みはしますが、ものすごく時間がかかることになりますし、それとともに つらさ も長引くことになります。
例え話をいたしましょう。
集中豪雨でがけ崩れが起きて、大きな車は通れなくなりました。とりあえず、仮設の貧弱な道路を造りなんとか生活しつつ復旧工事に取り掛かりました。ところが、わがままな人がいて、その貧弱な仮設道路を大型車で通りました。分かりきったこと、仮設道路を壊してしまい通れなくなりました。復旧工事をしばらく休んで、とりあえず日常生活が送れるための仮設道路を再び造ります。
やっと通れる道ができ、復旧工事に取り掛かろうとした矢先、また、わがままな人が大型車で仮設道路を壊してしまいました。このくり返しではいつまでたっても復旧どころではありません。いつまでたっても元通りの生活が送れるようにはなりません。
傷口はものすごくデリケートな部分です。健常なときにはハードに動いたとしても、なんでもなくても、修復をしているときにはわずかな動きも、その修復を邪魔してしまいます。いつまでも、いつまでも、いつまでも。そんな状態で「きっちりと」修復ができてしまうか と言えば、できるわけがありません。それなりの修復しかできないのです。
どうしたら改善するでしょう。改善しやすいでしょう。その前にどうなっているのでしょう。
通常よりも疲労したり無理をして動くと、症状が出やすくなり、よりつらくなります。 逆に、温めたり、休養、睡眠がとれた場合はいくらか楽なときがあるようです。それは、[もともとの疲労+無理して動いたことによる疲労=よりよりつらくなる]ということです。
むち打ちの場所も、同じことが起こっていると考えられなくも無いです。傷めた直後にわずかな痛みでも、その部分を動かすと痛みが出るせいで、知らず知らずのうちに身体をこわばらせることを行っています。また、傷の周囲が引きつれた状態となり、そのまま硬くなってしまい、柔軟性がなくなってしまいます。
その硬くなった周囲の筋肉が、その後の疲労のためにより硬さを増し、より広い部分が硬い状態となります。もともとあった違和感やつらさに、疲労のために硬さが増した分が加わり、違和感やつらさはより強く、広範囲に感じられるようになってしまうのです。
(こういったことから、次第に「ストレートネック」が形成されて来ます。)
反対に温めたり、休養・睡眠を十分とることによって疲労で硬くなった部分が少し柔軟性を取り戻し、ひどいつらさからなんとか解放されるのです。
人の生活もそうなのですが、長い間、毎日同じ状態であると慣れてしまい、その部分が「悪い」ということを認識できなくなってしまいます。「悪い」という事に気がつかなくなってしまいます。慣れてしまって、「これであたりまえ」と過ごしてしまいます。気づかなければ、改善の一歩が踏み出せません。
そうやって慣れて気づかないでいる部分に、小さな、わずかな傷(鍼や灸治療で)をつけることで気づかせるのです。「今までと何か違う。傷がつき、おかしな状態になっている」と。人の身体は、常に身体のあらゆる部分の情報を集めて、その時々でいろんな対処をしています。
身体は、暑ければ汗を出して熱を逃がします。寒ければ鳥肌を立て熱を逃げないようし、それでも足りなければ筋肉に力入れてエネルギーを使い、熱を造りだし供給します。それが続くと震えが来ます。驚いたときには、心拍数を上げ血圧を上げ、いつでも逃げ出せるように準備をします。ケガなどで出血をしたときも、その場所を特定し、血液を止めようと働き、止まったならば修復を始めます。
傷ついてはいけないところが傷ついた場合は、修理のための緊急出動がかけられます。 この修理のためには材料が必要だし、材料を運ぶための道路が必要になります。そして、修理の時間、修理がしやすい環境が必要となります。
治療と、栄養の供給、温めること、休養、安静、十分な睡眠。改善させるためには、このことが必要だと言うことをご理解頂けたでしょうか。絶対こうだとは言い切れませんが、自然の法則はそうなっているようです。「そうじゃない」と頑張ってみたところで、人間の力で変えられるものではありません。そうじゃないと頑張る力を、自然の法則に注ぎ込んだほうが近道だと思います。
身体の中ではもっと複雑な出来事が起こっていそうですが、わかりやすい説明となるとこのようなことだと思います。
程よい疲労と、程よい休養、これが「つりあって」いれば日常生活において特に問題なく生活してゆけそうですが、このバランスが崩れたときには、何かしら良くないことが起こってしまいます。
また、別の方は、このようにも申されます。
交通事故後から、ずっと調子が悪く、長引く方が非常に多いです。
交通事故の衝撃の瞬間に首がムチのようにしなって、頭が前後に揺すられます。
このように、むち打ちになって首を痛めます。
筋肉や靭帯の損傷があって、事故後しばらく痛いのはわかると思います。
しかし、半年後、1年後からだんだん調子が悪くなってくるケースが非常に多いです。
そんなに、きつい事故でなかったとしても、なんか調子が悪いという方もおられます。
なぜ、後から痛くなってくるのでしょう!?
交通事故後の後遺症の症状がある方の共通点があります。
それは、首のゆがみです。
このような「ストレートネック」といった「ゆがみ」があるのです!
これが、交通事故後の後遺症の正体なのです。
むちうちの衝撃で、ゆがみが発生します。
しばらくは、問題ないのですが、だんだんと首の関節に負担がかかってきて痛みとして出てきたり、しびれてきたり、体の不調として現れてくるのです。
薬や首のけん引、電気治療をしても効果がないのは、原因である、このゆがみの治療をしてないからです。
原因さえわかれば、後は戻すだけです!
この原因をわかってない方がほとんどなので、何年も原因がわからず苦しんでいるのです。交通事故後は、骨折がないかの検査とともに、ゆがみの検査も必要なのです。
交通事故を経験されている方は、ぜひ1度、首のゆがみを調べてみて下さい。
また、別の角度から、さらにこのように申されます。
自律神経と背骨は深い関係にあります。背骨の調節を行い機能を正常にすることによって、自律神経のバランスが整い、ムチウチ・頭痛の改善が期待できます。特に首の上部(上部頚椎)が重要で、上部頚椎に問題が見られることが多いようです。
ストレートネックが存在しますと、体中至る所に様々な緊張が不自然な歪みや血行不良を起こします。こうした機能低下の引き金となっている重要な筋肉があります。
それが胸鎖乳突筋と呼ばれる筋肉です。ちょうど頭の付け根(耳の後ろあたり)から、首筋(くびすじ)、鎖骨にかけて首の両側に付いています。
この筋肉の緊張は頭痛やめまい、耳鳴り、難聴などの引き金になる原因筋と考えられ、おおかた自律神経を司る筋肉とみるカイロプラクター・整体師・鍼灸師もいるほどです。
頭痛・ムチウチに悩む方の多くは、この筋肉の影響によって、首のいたるところに突っ張りやコリ・鈍痛を感じるのが特徴でもあります。(一度、首や肩を色々と押してみてください。痛みやコリを感じる部分があるはずです)
そういったことから、この胸鎖乳突筋の緊張を和らげることが、慢性頭痛、ムチウチのひとつの改善ポイントになってくるのです。
この考えで、ネット界である方は「〇頭〇 大〇命」という方式を提唱しています。
胸鎖乳突筋は重要な筋肉だけに非常に凝りやすく、日常生活でのストレス、肉体疲労、不摂生など、様々な環境からすぐに影響を受けてバランスを崩してしまいます。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経と副交感神経は正反対の働きをします。
交感神経の働きは、血管を収縮させ、心拍数がを増加させ、血圧を上昇させます。
副交感神経の働きは、血管を拡張させ、心拍数を減少させ、血圧を低下させます。
一般にストレスを受けると交感神経が優位になり、身体は緊張状態になります。慢性頭痛・ムチウチではこの自律神経のバランスが崩れていることが多く観察されます。
この点から、片頭痛の誘発因子として、天候の変化、気圧の変動がよく挙げられていますが、これは片頭痛でのストレートネックによる「自律神経系の障害」によるものです。
そして、ムチウチでも同様のことが起きています。
東京脳神経センターの松井孝嘉先生は・・・
この「ストレートネック」に関しては、永年、ムチウチの臨床研究をされて来られた東京脳神経センターの松井孝嘉先生は以下のように述べておられます。
ストレートネック、すなわち、首疲労を起こすもう一つの原因があります。
それは、過去に「ムチウチなどの外傷」を負った経験があり、首の筋肉組織を痛めたことによってさまざまな不調が起こる場合です。
みなさんも、子供の頃から現在に至るまでの自分の過去を振り返ってみれば、頭を強く打ったり首を痛めたりした経験は何度かあるのではないでしょうか。
いちばん多いのは、車の追突事故をはじめとした交通事故で首を痛める場合です。
そのほかにも、子供の頃、鉄棒やジャングルジムなどから落ちたりしたことがあったかも知れませんし、自転車やオートバイで転んで頭部を打ったことがあったかもしれません。また、学生時代、ラグビーやサッカー、相撲などの格闘技などの激しいスポーツをしていて、頭や首を痛める場合も多いのではないでしょうか。
じつは、そういうふうに強い衝撃を受けた際に生じた「首の筋肉の損傷」は時間が経ってもなかなか治らないことが多いのです。なかには、子供の頃に首を痛めて以来、何十年も不調を引きずっているような場合もありますし、何年も前に首を痛めた影響が今頃になって出てくるような場合もあります。首の筋肉は常に働いて頭を支えていかなくてはなりませんから、他の筋肉と違って損傷が治りにくく、小さなトラブルが尾を引きやすいのです。また、頭部外傷でも首の筋肉を痛めて、ムチウチと同じ症状が現れることがあります。頭部に外傷を受けて脳神経外科を受診しますと、頭の検査だけをして「異常ありません」と帰されるケースがほとんどです。けれど、外傷を受けたあとしばらくして、ムチウチと同じ症状が出て困っている人は非常にたくさんいます。
ちなみに、このような患者さんの首のレントゲン撮影をしてみますと、たいていの場合、7個並んだ頸椎がまっすぐになってしまっています。本来は下のほうへ向かうにつれ、頸椎がゆるやかにカーブしているはずなのですが、そのカーブが失われてしまっているのです。これは「ストレートネック」といって、首の筋肉が本来の働きを果たせなくなることで起こる現象です。首の筋肉が硬くなり、伸びなくなっているために、そのしわ寄せが頸椎に及び、並びがだんだんまっすぐになっていってしまうのです。
これは、首疲労から不定愁訴を起こしている患者さんには、ほとんどの場合、このストレートネックが見られます。
過去に頭や首を痛めた経験のある人、また、整形外科などで、「ストレートネック」を指摘されている人は、首の筋肉のどこかに通常の働きができなくなっている部分がある可能性が大きいのです。その分、首疲労に陥る危険が高いことになりますので注意が必要です。 ムチウチに対する治療で、事故後、よく患部をカラーで固めたり、牽引治療を行ったりする人もいますが、私はこうした治療は逆効果だと考えております。カラー固めるのは首の筋肉のこりを固まらせて治癒を遅らせますし、牽引で無理に首を引っ張ると、傷ついた患部組織にさらに新しい外傷を加えることになり、いつまでも症状を長引かせる原因になります。これまで、このような治療が行われてきたため、ムチウチの方々を長年苦しませる結果となっていました。
これまで、片頭痛の慢性化のリスク要因には医療介入できない因子として、女性、社会的経済的階層(低い教育歴と低収入)、婚姻状態(未婚)、頸部または頭部外傷の既往などが挙げられておりました。ということは、頭痛研究者には、頸部または頭部外傷の既往に関しては、片頭痛とストレートネックの関与が全く念頭になかった結果と考えられます。
また、相撲解説者の舞の海秀平さんは「片頭痛もち」で有名ですが、舞の海さんは、現役時代の「ぶつかり稽古」で首の筋肉に損傷を受けていたのでしょうか、引退して3~4年後に片頭痛を発症されたようです。東京のある頭痛専門医を受診され、「元来の片頭痛と頸椎の椎間板ヘルニアが引き起こす頭痛が複合したもの」と診断されたようです。
ここでも、首の筋肉疲労という視点が全くないための診断と思われます。
1978 年、東京脳神経センターの松井孝嘉先生が、首こりからさまざまな自律神経失調症状が引き起こされる病態を「頚性神経筋症候群」と名付けました。その後、長年の治療法の研究により、試行錯誤を繰り返しつつ、2005 年に、「頚性神経筋症候群」の治療法が確立されました。
要するに、ストレートネックが長期間、放置されて引き起こされる病態が「頚性神経筋症候群」です。その内訳の疾患として、緊張型頭痛、めまい、自律神経失調症、うつ、パニック障害、ムチウチ、更年期障害、慢性疲労症候群、ドライアイ、多汗症、不眠症、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、機能性食道嚥下障害、血圧不安定症、VDT症候群、ドライマウスの17疾患を挙げておられます。
ムチウチの頚性神経症候群の治療での治療成績は83.7%と世界一の効果を上げています。
こうした観点から、さまざまな自律神経失調症状が引き起こされ、ムチウチも片頭痛も共通して、「天気」によって左右されたり、光が異様に眩しく感じられたり、めまい、不眠、不安障害、パニック障害やうつ状態にまで発展することもあります。
また、ある頭痛研究者は以下のように指摘されております。
『片頭痛との関係においては、上記のような「頸性神経筋症候群」という病態が片頭痛患者に生じますと、片頭痛発作の頻度の増加や程度の悪化、トリプタンの効果減弱につながります。従って、明らかに片頭痛患者であると思われる方で、「頸性神経筋症候群」がある場合には、片頭痛への治療と同時に、「頸性神経筋症候群」に対する積極的な治療を行うようにすべきです。これにより発作頻度の減少、発作時の症状の軽減、トリプタンの効果の改善が認められる患者が少なくありません。』
この点、片頭痛が「頚性神経筋症候群」そのものなのか、片頭痛に「頚性神経筋症候群」が合併したものか、見解の分かれるところです。
しかし、松井先生によれば、頚部の筋肉疲労が原因となる片頭痛は確かに存在し、現実に、松井先生は、このような片頭痛に対して、「頚性神経筋症候群」の治療法で、片頭痛を完治させたと報告され、今後さらに症例が集積されてくると思われます。
現時点では、「頚性神経筋症候群」という病態が、医療関係者や一般の方々に余り知られていないようです。片頭痛の方々には殆ど認知されていないため、、まず「頭痛外来」に受診されるために、治療成績数が少ないものと思われます。
以上述べて参りましたように、ムチウチと片頭痛にはかなりの共通点が存在することがご理解頂けたかと存じます。
今後、ムチウチという病態そのものは、「頭痛という病態」を考える際の「疾患モデル」と思われ、ムチウチ発症直後からの詳細な経過を追うことも、頭痛の病態解明に必要不可欠と考えられます。
具体的に申し上げるなら、これまで全く頭痛を経験したことのない方が、仮に「ムチウチ」になった場合、この方が「頭痛」を訴え始めた段階から、頸椎レントゲン検査の推移を確認しながら、どのようにして「片頭痛」の頭痛に移行していくかを詳細に経過観察を行い、さらに「ストレートネックを改善」させることによって、頭痛がどのようになるかを把握しさえすれば、「頭痛とストレートネック」の因果関係は明確になると思われます。
こういった意味で、ムチウチは「慢性頭痛」の「疾患モデル」になりうると考えています。
こういった点はこれまで東京脳神経センターの松井孝嘉先生が30年以上も前からされておられ、以前、緊張型頭痛との関連について発表されておられ、片頭痛での知見もさらに集積されておられることと思います。また、ムチウチに関しての先生独自の考え方も興味あるところです。
こうして考える限り、これまでの「頭痛とストレートネック」はエビデンスなしという”幻想”を1日も早く、「エビデンス」として確立すべきと考えます。
問題は、頭痛の専門家が金科玉条のものとされる「国際頭痛分類 第3版β版」では、ムチウチ受傷後7日以内のものしかムチウチによるものとしか考えないことが最大のネックになっていることを私達は忘れてはならない点です。
ここでコマーシャルです。
頭痛が気になったら・・
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