緊張型頭痛は”頭頸部デイストニア”??? | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 専門家の方々は「国際頭痛分類 第3版β版」を金科玉条のごとく遵守されます。
 「国際頭痛分類 第2版」に改訂される以前は、多くの先生は緊張型頭痛と頸椎との関与を指摘されていましたが、「国際頭痛分類 第2版」に改訂されてからは、頭痛と頸椎との関連性は重要視されなくなった結果”頭痛と体の歪みはエビデンスなし”とされ、”緊張型頭痛は”頭頸部デイストニアによる”ものとされるようになりました。
 そして、「国際頭痛分類 第3版β版」にも、これが銘記されることになりました。


 果たして、こうした考え方でよいのでしょうか??? ホントなのでしょうか。


現代社会は、活性酸素に満ちあふれた生活環境にある


 活性酸素は、ミトコンドリアがエネルギーを作る際に産生されてきます。
 ミトコンドリアは食事から摂取した栄養素から生きる為に必要なエネルギーを作り出していて、エネルギーを常時たくさん使う細胞であるほど、ミトコンドリアの数が多く存在し、ミトコンドリアは、私たちの”活力源”ともいえるものなのです。
 ミトコンドリアは、全身を支え、姿勢を整える筋肉グループ「抗重力筋群」に多く存在し、ミトコンドリアの働きが悪くなれば当然のこととして「体の歪み(ストレートネック)」を引き起こしてきます。
 そして、私達が日中活動している際に、常時活動している神経系がセロトニン神経系です。このようにエネルギーを常時たくさん使うセロトニン神経系は、ミトコンドリアの働きが悪くなりますと、同時にセロトニン神経系の働きまで悪くなってきます。
 「セロトニン神経系」は、脳の中心にある「脳幹」の、さらに中央に位置する「縫線核」という部分にあります。そして、大脳皮質や大脳辺縁系、視床下部、脳幹、小脳、脊髄など、あらゆる脳神経系と結合し、脳の広い範囲に影響を与えている神経系です。
 セロトニン神経系は直接体を動かすのではなく、筋肉を緊張させることによって、重力に対して姿勢を保つために働く筋肉に働きかけていることから、セロトニンが不足してきますと、セロトニン本来の働きである「正しい姿勢の保持」が、困難となり、「体の歪み」を招来し、結果的に「体の歪み(ストレートネック)」を引き起こします。
 このように、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
 現代社会では、活性酸素に満ちあふれた生活環境に置かれていることを考える限り、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、脳内セロトニン低下と相まって、「体の歪み(ストレートネック)」を引き起こしやすい状況にあります。
 すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
  こういったことから、現代では、「体の歪み(ストレートネック)」が日常茶飯事にみられるようになってきました。こうした背景をまず、念頭においておくことが大切です。


緊張型頭痛の発症の起点は”前屈みの姿勢”


 日常生活を送る上で、私達は前屈みの姿勢をとる生活環境に置かれています。特に、女性の場合は、炊事・洗濯・掃除を行う際に”前屈みの姿勢”を日常的にとっています。
 さらに職場では、事務系の仕事が多いためパソコンの操作を終日行うことになります。仕事が終われば四六時中スマホ・携帯を覗き込む姿勢をとっています。
 こうした前傾姿勢は知らず知らずのうちに後頸部の筋肉に負担をかけることになります。

 

 これにさらに、イスに座るとつい脚を組んでしまう、ヒールの高いクツを長時間履いている、立っている時はたいていどちらかの足に体重を乗せている、横座りをする、立ち仕事や中腰の姿勢でいることが多い、いつもどちらかを下にして横向きに寝ている、または、うつ伏せになって寝ている、長時間座りっぱなしの仕事、イスやソファーに浅く座ってしまう、バックなどはいつも同じ方の肩にかける、重たいモノを持つ仕事をしている、赤ちゃんをダッコしていることが多い、などの無意識に”おかしな体の使い方”をしていますと、知らず知らずのうちに仙腸関節がズレ、骨盤の歪みから脊椎( 背骨)の歪みが生じてきます。仙腸関節のズレは、脊柱に影響が及びひいては頸椎にまで及んで、「体の歪み(ストレートネック)」を最終的に引き起こしてきます。


 このようにして「体の歪み(ストレートネック)」が作られてくることになります。


 体の歪み(ストレートネック)とは、首だけでなく全身の歪みです。


 このような場合、頸椎X線検査では、側面像では頸椎は直線的となりさらに前へ傾き、さらに正面像では、左右のいずれかへ傾くことになります。この左右どちらかへの傾きが、体の歪み(ストレートネック)における症状の鍵を握っています。左右のバランスがとれておれば問題はありませんが、どちらかへ傾くことによって片側により負担がかかることによって肩こり・頭痛その他の症状の発現を引き起こすことになります。
  そうなれば、日常生活を送る際に、片側の頸部の筋肉だけに常時刺激が加わってくることになります。

 

「ストレートネック」→首や肩の筋肉からの侵害刺激情報
↓                ↓
↓       脊髄を介して三叉神経脊髄路核
↓                ↓
↓       中枢性痛覚過敏(central sensitization, CS)
↓                ↓
↓          
脳の過敏性、頭痛の慢性化

自律神経失調症状 → 交感神経機能低下→頚性神経筋症候群

                                (慢性頭痛)

 

緊張型頭痛の起こり方


 人間の背骨(脊柱)はS状の湾曲を呈しています。人間は直立位を保っていますから、背骨が一直線ですと、全体重が下方の背骨全体にかかることにより、すぐに下部の背骨がダメになってしまいます。こうしたことにならないようにS状の湾曲を呈しています。ということは頸椎は前に湾曲を示していることになります。S状の湾曲を示すことによって体重の掛かり方を分散させています。ところが、頸椎が一直線で、なおかつ前に傾斜・左右いずれかに傾いておれば、後頸部の筋肉の片側だけに張力が常に加わることになり、これが肩こりに繋がり、この”こり”が上部へと拡がることによって鈍い痛み、締め付けられるような痛みとなってきます。これが、専門家が”とるに足らない頭痛”とされる緊張型頭痛です。


職業性ジストニア


 これとは別に、”ジストニア”についてですが、職業性ジストニアがあります。


 これを理解して頂くために「職業性のジストニアについて」説明致します。


 字を書くときに自分の意志とは関係なく指に力が入り過ぎたり、手首が反り返ったり、また手がふるえてしまって、書字が出来なくなってしまう病気があります。これは「書痙」です。
 この「書痙」は、大量の字を書く事務系の職業の人に多くみられ、字を書く以外の動作には何ら支障がありません。ですから、原因は精神的ストレスと考えられてきました。
 しかし、最近では、「書痙」は脳の機能障害によって生じる異常な姿勢と筋肉の過剰な緊張によるものであることが明らかにされました。こういう状態を医学用語で”ジストニア”と言います。
  同じ動作や姿勢を過剰に反復してしまうことによって、異常な運動パターンを獲得してしまうためだろうと考えられています。言い換えれば、本来ありえない動作を誤って身体が覚えてしまう、つまり学習してしまうわけです。
 このジストニアという症状は、字を書く人だけに出現するわけではなく、熟練を要する複雑な運動を繰り返し過ぎると出現してきます。
 例えば、ワープロをタイプする人では、キーボードをタッチする時に指が曲がってたり手がねじれます(タイピストクランプ)。類似の症状は、ピアニスト、バイオリニスト、管楽器奏者などプロの音楽家にみられることも多く、楽器を演奏するときだけに指が曲がって伸びなくなったり突っ張ってしまったりします(音楽家クランプ、器楽演奏家クランプ)。特に、小指やくすり指など筋力が弱い指や、複雑な運動を要求される指に症状がでます。 だいたい器楽演奏家の100人に1人ぐらいの割合で起こっているのでは?と考えられています。
 書痙やタイピストクランプ、演奏者クランプなど、動作を反復すればするほどジストニア症状は悪化してしまいますから、仕事をすればするほど、また練習をすればするほど、逆に症状が悪化するという悪循環に陥ります。
 ジストニアは仕事のプロにとっては人生設計さえ狂わせてしまうことになります。
 このジストニアは医学的にも難しい症状で、頸椎の病気や心因性の病気、腱鞘炎、ストレス性障害などと診断されている場合も多くあります。
 職業性ジストニアの原因としては『過剰な特定部位の使用』と考えられます。
 職業性ジストニアが芸術家に多いのは練習、作品作りのために腕や足など特定の部位を長時間動かすためと言われています。


 話をもとに戻します。ストレートネックがあれば、常時”片側の頸部筋肉が刺激を受けている訳です、こうしたことから「職業性のジストニア」と同じように、過剰に負担がかかる頸部にジストニアが出現しても不思議はないと思われます。


 さらに、「体内のマグネシウムが不足するとジストニアになることがある」とも言われています。
 一般的に、マグネシウム不足になると瞼がピクピクする、足がつるといった症状が出ます。とくに、汗をかいたり、筋肉運動を連続して行っていて急に足がつることがあります。

 また、布団に入って、爪先が伸びただけで足がつることもあります。典型的なマグネシウム不足の症状です。こんなときは200 ミリグラム程度のマグネシウムをとると、翌日にはほとんど改善されます。

 こうしたマグネシウム不足によって、常時”刺激を受けている頸部筋肉にジストニーが出現しても何ら不思議ではないと思われます。

 ということは、基本的に生活環境の問題から「ミトコンドリアの働きの悪さ」が悪くなり、このためにセロトニン神経の働きの悪さに繋がり、この両者が存在するために容易に体の歪み(ストレートネック)を形成することになります。このような状態にマグネシウム不足が加わることによって頭頸部ジストニアが引き起こされてくると考えるべきす。


 このように、体の歪み(ストレートネック)は、慢性頭痛の起点となるとともに、慢性頭痛の骨格ともなり、慢性頭痛の基本的な病態となるものです。
 さらに繰り返して言えば、活性酸素を発生させる生活環境によって、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、脳内セロトニン低下と相まって、体の歪み(ストレートネック)を引き起こしやすい状況にあります。
 すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
 ここにマグネシウム不足が追加され、頭頸部ジストニアが引き起こされてきます。


 このように”緊張型頭痛は頭頸部デイストニアによるもの”と考えるのではなく、緊張型頭痛は、「体の歪み(ストレートネック)」にマグネシウム不足が追加されたことによるものと単純に考えるべきものです。
  

 しかし、専門家は、「国際頭痛分類 第3版β版」を絶対的な基準とされることから、頭痛と体の歪み(ストレートネック)はエビデンスなし、と否定されるため、”緊張型頭痛は頭頸部デイストニアによるもの”といった項目をいれざるを得なくなっているということです。
 このような「国際頭痛分類 第3版β版」に執着する以前の問題として、緊張型頭痛の本質・根底に何が存在するのか、といった思考過程が必要とされるはずです。
 まさしく、トリプタン製薬メーカーからの呪縛のなせるワザとしか表現できません。

 

 ”前屈みの姿勢”から次第に前傾姿勢が持続することにより、頸椎X線検査上、頸椎は前へ傾斜することになります。さらに、これに無意識に”おかしな体の使い方”をしていますと、知らず知らずのうちに仙腸関節がズレ、骨盤の歪みから脊椎( 背骨)の歪みが生じてきます。仙腸関節のズレは、脊柱に影響が及びひいては頸椎にまで及んで、「体の歪み(ストレートネック)」を最終的に引き起こしてきます。
 頸椎X線検査上では、正面像でみれば、左右いずれかへ傾くことになります。
 こうした状態に至ることによって、東京脳神経センターの松井孝嘉先生の表現をお借りすれば”首こり”を来すことになり、緊張型頭痛を引き起こすことになります。
 「体の歪み(ストレートネック)」にマグネシウム不足が追加されて、初めて”頭頸部デイストニア”が招来されてくるということにほかなりません。
 ということで、”前屈みの姿勢” →頸椎X線検査上でみられる、頸椎の前方への傾斜→体の歪み(ストレートネック)」→”頭頸部デイストニア” へと段階的に進展してくることを意味しています。


 専門家は、こうした段階的に進展してくるということを考えることなく、すべて一緒くたに考えていることに問題があります。このため、「体の歪み(ストレートネック)」そのものの診断基準を持たないことになります。
  こうしたことから、”緊張型頭痛は頭頸部デイストニアによるもの”といったことになっています。


 まず、片頭痛と緊張型頭痛は連続した一連のものです。
 さらに、慢性頭痛の基本的病態には「体の歪み(ストレートネック)」が存在します。
 片頭痛は”ミトコンドリアの機能障害による頭痛”です。
 そして、片頭痛の大半は、”多因子遺伝”です。
 その”環境因子”として、以下の6項目が挙げられます。


  1.ホメオスターシス・・ストレスの関与
   2.免疫(腸内環境)の関与
   3.生理活性物質との関与・・脂肪摂取の問題
   4.体の歪み(ストレートネック)の関与
   5.セロトニン神経系の関与・・脳内セロトニン
   6.ミトコンドリアの関与


 こういったことから、慢性頭痛の基本的病態には「体の歪み(ストレートネック)」が存在、ということを基本的な考え方とすべきであり、これに5つの要因が関与して、片頭痛へと進展していくものと考えるべきものです。


 この点が、トリプタン製薬メーカーからの「国際頭痛分類第3版 β版」が絶対的基準とする”洗脳”から脱するべきと提言している理由です。


 しかし、極めて残念ながら、トリプタン製薬メーカーに洗脳された専門家は、このようなミトコンドリア、脳内セロトニンといった観点から慢性頭痛を考察されないことが謂わば”致命的”となっています。「国際頭痛分類第3版 β版」という絶対的な基準に縛られた宿命ですから、致し方ないものと思われますが、このような「縛り」がある故に、考え方にも制限があるということです。

 専門家とは、こういう限られた世界で、ものを考えているということを認識しなくてはなりません。

 私達は、このような呪縛に囚われることなく、自由な発想のもとに、我が身を愛おしむことが大切になってきます。私達は、製薬メーカーのために存在するのではありません。

 

 

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  頭痛が気になったら・・
   
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