生体の恒常性、ホメオスターシス
さまざまな環境の変化に対応して行くための自律神経という調整機能がホメオスターシスとしてあります。
たとえば、自動車には必ずアクセルとブレーキとが備わっています。
アクセルしかない車、ブレーキだけしかない車では運転し続けることはできません。同じようにアクセルとブレーキの働を受け持つのが自律神経です。アクセルにあたる交感神経とブレーキにあたる副交感神経です。
自律神経は無意識のうちにホメオスターシスによって、夜眠っているときにも心臓が動き、呼吸が途絶えたりしないのも、自律神経が働いているためです。
日中は交感神経が優位になって血管を収縮させ、脈拍が上がり、呼吸数も増え、仕事や勉強に精を出すことができます。逆に、睡眠や食事をしているときには副交感神経が優位になって血管を拡張させ、脈拍や呼吸数を減らし、消化を促します。
自律神経がホメオスターシスによりバランスよく働くことで、毎日の生活を健康で元気に送ることができるのです。
人間の体は一定の生体リズムに沿って、一定の収縮(活動)と弛緩(休息)を繰り返していますが、社会環境の変化、不規則な生活習慣やストレス状態が続くと生体のリズムの誤差が大きくなりホメオスターシスの修正ができず不調を感じたりして、健康維持が難しくなってきます。
ホメオスターシスは、異常を正しくする防衛力で、活性酸素の害やストレスにより乱される自律神経の調整、免疫の働き、やる気や睡眠を誘導する脳内ホルモンの分泌等さまざです。生体リズムを正し、ホメオスターシス機能を発揮して、健康が保てる生体リズムを誤差範囲内にとどめることが大切です。
ストレスなどによって自律神経が乱れても、ホルモンバランスや生体リズムに悪影響が及びます。
どれかひとつでも乱れが生じれば、連鎖的に他の2つにも影響が出て、ホメオスターシスの機能が崩れてしまうのです。
自律神経を調節するセロトニン神経
先程述べた「ホメオスターシスの三角形」の一角に「自律神経系」があり、セロトニン神経は、この自律神経を調節する役割を担っています。
ストレスと脳内セロトニン
このことは以前のも述べたことで、慢性的にストレスに晒されることによって、「脳内セロトニン不足」を来すことによって、痛みを制御ができなくなって、頭痛を感じやすくなります。脳内セロトニンを増やせば、ストレス耐性の体づくりも可能なのですが・・
ストレスを貯めないことが大切です
現代はストレス社会であり、ほとんどの人がストレスを抱えています。ただし、ストレスがまったくない生活はつまらなく、人を怠惰にさせますから、適度なストレスはあったほうがいいでしょう。問題になるのは、慢性的に強いストレスがかかることです。
ストレスが要因となっておきる精神的な問題には、うつ病、不安神経症、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害などがあります。さらに、過食症や拒食症のような摂食障害や、アルコールや薬物などへの依存も起きやすくなります。
ストレスは、からだの不調ももたらします。先述のように、ストレスがかかると、副腎からストレスホルモン「コルチゾール」が分泌されます。コルチゾールが出続けると、炎症をおさえる力が弱まったり、免疫力が落ちたりします。また、交感神経の緊張状態が続き、自律神経のアンバランスが招く、さまざまな病気の原因となります。心筋梗塞、脳梗塞、アレルギー性疾患、リウマチ、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、じんましん、円形脱毛症、メニエール病、過換気症候群などが、その例です。
ストレスを貯めないためにも、適切な解消法を持ちましょう。音楽やスポーツ、ガーデニングなど、いろいろな趣味をもち、自分の好きなことをするのが一番です。ストレスに目をつぶるわけではありません。ストレスと上手につき合うことが大切なのです。
年配の人から、昔は生活が苦しかったけれど、そのなかで日々の楽しみを見つけ、今よりも心豊かに過ごしていたと、よく聞きます。個人の心のもち方しだいです。あらゆる世代の人と交流する機会をもち、知恵を得ることも、お互いにとっていいものです。
ちなみに、真面目で几帳面、責任感が強く、人に頼れない人、自分に否定的な人は、ストレスをためやすいので要注意です。このような傾向のある人は、完璧を求めない、頑張りすぎないことです。子育て世代や主婦の人は、日々やることが多く、本当に大変だと思います。しかし、「○○しなければいけない」ということは、案外それほど多くないかもしれません。他人と比べて自分を追い込まないこと。ひとりで抱え込まず、家族や友人に相談をしましょう。
最近では、「笑い」の効用が一般にも知られるようになってきました。笑うことにより、副交感神経が働き、免疫力がアップします。楽しいことを見つけ、明るく過ごしましょう。
生活を整えることも重要です。からだにいい食事と生活の習慣は、あらゆるストレスに負けない力を与えてくれます。そして、未来へ向かう人生の目標をもち、うれしい、楽しいと感じることを実行しましょう。たとえつらいことがあっても、必然として起こっているものとして捉え、「今」に感謝して生きるようにしましょう。
自律神経を整えるには・・
自律神経は「慢性頭痛」と大きく関与しています。
こうしたことから、特に片頭痛を改善させるためには、どのようにして「自律神経を整える」かが鍵を握っているとされ、重要な課題とされます。
自律神経を整える働きは、セロトニン神経系の役割です。このため、セロトニン神経を活性化させるために、「セロトニン生活」が必要になります。さらに「脳内セロトニンを増やす」工夫が必要とされます。このことは前項で述べたことです。
最近では、順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生は「聞くだけで自律神経が整うCDブック」(アスコム)を出版された程です。
小林先生によれば、”私たちの脳は、外部から受けた情報によって生じる情動(喜怒哀楽といった感情)に応じて、脳の視床下部というところが作用します。この視床下部は、自律神経を司るところです。ここから、体中の臓器に「働け」「休め」という情報が送られています。
外部の刺激のなかでも、音楽は自律神経のバランスをよくする効果を発揮します。
実は、人間の脳は、本能的に音楽を「快」と感じるようにプログラムされていることが明らかになりました。
音楽を聞くことで、自律神経のバランスが整い、体がちゃんと働くのは、こんなメカニズムがあるのです”と指摘されます。
この交感神経と副交感神経は、両方とも高いレベルでバランスよくキープされているのがベストです。両方ともハイレベルで安定しながら、日中は交感神経が少し高いくらい、夜間は副交感神経が少し高いくらいになるのが理想的です。
反対に、どちらか一方にバランスが偏った状態が続くと、心身にさまざまなトラブルが生じることになります。ところが、現代人には、このバランスを大きく崩している人がたいへん多いのです。とりわけ目立つのは、交感神経ばかり上げっぱなしで、副交感神経の働きを落としているタイプです。
なお、このように交感神経優位タイプの人が多くなっているのは、「交感神経が上がりやすいから」でもあります。交感神経は身に危機が迫ったときに”緊急スクランブル”的に心身機能を引き上げる役割をしているため、もともと上がりやすくできています。これに比べると、副交感神経の上がり方は緩慢です。
要するに、自律神経は、交感神経だけを上げるのは簡単なのですが、交感神経と副交感神経の両方のレベルを引き上げるのはけっこう難しいのです。車にアクセルとブレーキの両方が必要なように、交感神経と副交感神経との両方が高いレベルで安定していてこそ本来の力を発揮するようにできています。
ですから、自律神経のバランスを整えたいなら、まずは下がりっぱなしの副交感神経を引き上げるのがファーストステップ。
そのうえで、交感神経と副交感神経が両方ともハイレベルで安定した状態」をキープしていかなくてはならないということになります。そして、その状態をコントロールする最良の方法が「音楽」なのです。
クラッシック音楽とモーツァルトの勧め!
クラッシック音楽のジャンルの中でもモーツァルトの音楽は、副交感神経を効果的に刺激し、交感神経優位の状態を改善してくれます。また、モーツァルトの音楽を初めとするクラッシック音楽は、免疫細胞のリンパ球を増やすなど免疫力の強化、精神的な不安の軽減、痛みの緩和に良い働きがあります。そういうことがストレス解消にも大変よいのです。 家畜にもモーツァルトを聞かせている酪農家もあるとか・・・
●モーツァルトの音楽を聴くとなぜ癒されるのでしょうか?
ジャンルを問わず好きな音楽を聴くと心身が癒されることは誰でも経験していると思います。クラッシック音楽の中でもモーツァルトの音楽は癒し効果が特に優れているといわれています。
その理由は、人の健康を支えている生体機能に刺激を与える高周波を豊富に含んでいるので、この高周波音は脊髄から脳にかけての神経系を効果的に刺激し、その結果健康を支えている生体機能に良い影響を及ぼすのです。
そして、自然の音と同じ一定のリズムを保ちながら変化のある音のゆらぎに満ちているということです。波の音、小鳥のさえずりや虫の音、小川のせせらぎのような自然の音には、ここちよさを生み出すゆらぎが含まれています。
モーツァルトの曲には、ヴァイオリンが奏でるビブラートや音が震える部分など、1/f ゆらぎと呼ばれています。人間の生体リズムも1/f ゆらぎになっているため、1/fゆらぎを感知すると生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられるということです。
高いリラックス効果のあるモーツァルトの楽曲は、聴いているだけで心が落ち着いたり、ストレスが解消されたりと、私たちの心と体を元気にさせてくれるのです。
また、ストレスがかかると、対抗するためにコルチゾールというホルモンが分泌されます。闘争本能がむき出しなったときもコルチゾールが多くなっています。体が臨戦態勢になっている状態です。
モーツァルトの音楽を聞く前と後では、聞いた後の方がコルチゾールのホルモン量が少ないことが確かめられています。そんな点からもストレス解消に良いといえるでしょう。 モーツァルトが美しい音を求めたことは、自分自身の脳の中で快感物質を増加させるためでもあったようです。その音は楽譜の中に記録され人々の感動を与える快感物質になったようです。
●音楽だけでなくスポーツなども、ドーパミンの合成を高めるようです。
脳内のドーパミンは、快感物質で沢山分泌されるほど気持ちが良くなることが知られています。脳が創造性を発揮することにもドーパミンが関わっていると考えられています。 こころが嬉しい楽しいと感じる生きていく喜びや意欲の源です。ドーパミンは脳から、嬉しい楽しい気持ちを呼び出しやすらぎを与える物質です。
スポーツ選手が苦痛を乗り越えた後に来る爽快な気分が病みつきになり、それをもとめて苦しいスポーツにのめりこむことは良く知られています。音楽にも同様の効果があるようです。モーツァルトも無意識のうちに音楽活動を通じ爽快感を体感し、心地よい音を求め、楽譜の中に脳機能活性化させる信号を埋め込んだのでしょうか。
効果的なクラッシック音楽の聴き方は、耳からの情報に集中できるように、部屋を薄暗くし目をつぶり、大き目のヘッドフォンで聞きながら、1回30分ぐらいを目安に聞くとよいでしょう。加えて、アロマテラピーやお香で嗅覚にも刺激を与え、始める前にコップ一杯の水を飲むと血液の流れもよくなります。
聞くという感覚以外でも、毎日の暮らしの中で、あなたはどのくらい五感を使って生活しているでしょうか。
五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚をいいます。この五感は、動物が生きていくために外的から身を守るため備わっているものです。
しかし、快適なはずの現代社会は、五感が鈍るような生活環境になっています。五感を刺激することで自律神経の働きも良くなります。また、泣いたり笑ったり、感動したりするとで免疫や代謝も活発になります。
爪もみでストレスを解消しましょう!
瓜もみは、手軽に副交感押経刺激ができる家庭療法としてお勧めです。手の指先には神経が集中しており、親指、人差し指、中指、小指の瓜の生え際を、押しもみすることで、効果的に自律神経を刺激することができます。
手の指は内臓の働きと密接に関わっています。親指は肺などの呼吸器、人差し指は胃腸などの消化器、小指は心臓や腎臓など、循環器の働きを高めることが期待できます。中指の効果は具体的には分かっていません。
●爪もみの指
刺激を与える指は、両手の親指、人差し指、中指、小指です。これらの指の瓜の生え際をもむと、交感押経の過度な緊張が抑えられて顆粒球の減小とともに副交感神経が優位となり、血液循環が促進されます。
薬指への刺激は交感押経の緊張を招きやすいので、通常は行わないでください。
●爪もみの場所
瓜の生え際の角です。おおよそ瓜の生え際であれば良いようです。
《爪もみをストレス解消の健康習慣に・・・・》
ストレスが多いと交感神経に傾きやすい状況です。
病気は、交感神経緊張による血流障害などの原因が多いことが言われています。爪もみは、交感神経の緊張を抑えてくれます。
薬指を除いてどの指も刺激していいのですが、たとえば胃の病気や調子の悪い方であれば人差し指を、肝臓の調子が気になる方なら親指を、念入りにもむようにすると良いようです。
●爪もみのもみ方
瓜の生え際の角は、指の両側にあります。覚えやすいように、親指の外側から1・2(親指)、3・4(人差し指)、5・6〔中指)、7・8(薬指)、9・10(小指)と番号をつけると分かりやすいです。
爪もみで刺激する際には、一方の手の親指と人差し指で、もう一方の手の瓜の生え際を両側からはさむようにしてつまみ、そのまま押しもみします。
他の指と一緒にもんでください。たとえば親指なら1・2を同時に10秒ずつ押しもみます。念入りにもむ指は、20秒くらい刺激します。
一回に、両手の親指、人差し指、中指、小指を刺激し、これを一日に1~3回行い、子供も大人と同様に行ってかまいません。
●刺激の強さ
爪もみで指を刺激するときは、瓜の生え際にやや痛みを感じるくらいに押しもみます。 軽い刺激では効果がないので、痛いと感じる程度が適しています。
瓜もみは、自律神経のバランスを調整する効果に優れた健康法です。やり方もたいへん簡単で、病気の予防やご家族の健康増進・ストレス解消にも役立ちます。お風呂に入っているとき、寝る前など、行う時間を決めておき、忘れずに続けるようにしましょう。
また、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生は、以下のように提唱されます。
自律神経の働きを正す「万能健康ジュース」
私達の体に必要なさまざまな代謝は私達の意思にかかわらず、自律神経によりコントロールされています!
自律神経には日中に活発に働く交感神経と、夜になって活発に働く副交感神経があります。また、交感神経は体の活動時や緊張している時に活発に働き、副交感神経は食事時やリラックスしている時に働くというように、互いに相反する働きがあります。
そして、健康であるためにはこの自律神経が正常に機能していなければなりません。
たとえば、睡眠中は副交感神経が優勢に働いているのですが、交感神経が優性であれば眠りは浅くなり(よく目が覚める)、体力回復機能も弱まってしまいます。
このようなことから、良い睡眠を得るためには就寝前にキッチリと交感神経を抑制し、副交感神経を十分に高めておく必要があるのです。
このように、副交感神経優位から交感神経への切り替えや、交感神経優位から副交感神経への切り替えには、切り替えに必要な時間を十分に取ることが必要となります。
決して熟睡中に突然起こされ、全力疾走するようなことを毎日やってはいけないのです。
食べ物を食べれば副交感神経が活発化され、胃や腸が働き、栄養素の消化吸収がおこなわれます。
また、副交感神経は排尿や排便を促し、昼の間に消耗した体のメンテナンスを司ります。
目覚めの朝は、この副交感神経が優勢な状態から、昼の活動に備え交感神経が優勢な状態に切り替わっていく非常に大切な時期なのです。
交感神経が働きだした朝の消化吸収能力は低く、昼・午後に向け向上していきます。
そして、夜間が最も消化吸収能が高くなり、再び目覚めとともに消化吸収能力は低下することになります。
ここで問題となるのが、一人ひとりの消化吸収能力のレベルなのです。
一般に欧米人は歴史的な食文化の違いから消化吸収能力は非常に高く、日本人でも成育期の子供や異常に消化吸収能力の高い成人はいます。
しかし、一般的な日本人、中でも特に低体温症の方や片頭痛、パニック障害など神経系の病気の人たちの消化吸収能力は低く、「朝食」が自律神経のバランスを乱す原因となるのです。
栄養素的に、動物性タンパク質は消化吸収時の代謝負担は大きく、特に朝食では摂取したタンパク質の大半が消化吸収に費やされてしまいます。
たとえば、消化吸収能力の低い人が朝からビーフステーキを食べると、消化吸収にかかわる全ての器官では、熟睡中に起こされ全力疾走するようなことが起きてしまうのです。
そのため、朝から全ての代謝機能は乱され、自律神経の働きが乱れるとともに集中力のないけだるい一日が始まるのです(食事の内容により異なりますが、通常は食後1時間~5時間で消化吸収エネルギーは最大となります)
朝食を「万能健康ジュース」に変え、副交感神経の大きな役割である消化吸収のリズムを正しくすることにより、朝から頭は冴さえ渡り、体は驚くほど軽くなり、集中力も上がり、疲労感はなくなり、気分が明るくなるのです。
交感神経の働きを乱す最大の原因は「ストレス」、副交感神経の働きを乱す最大の原因は「過食」と憶えておくといいように思います。
比較的少ないと思った量の食事であっても、特に消化吸収能力の弱い朝では「過食」となってしまうのです。
特に栄養素の中でもタンパク質は消化吸収の負担が極めて大きいのです(朝は、わずかな量でも「過食」となりやすい)
だからといって、朝食を抜くと血糖が下がりすぎ、「ストレス」を受けたときと同じような体の仕組みが働き、「酸化ストレス・炎症体質」の原因となる「遊離脂肪酸」や「活性酸素」が発生することになります。
また、短時間の弱い空腹は基礎代謝を上げ、健康にとってもプラスとなるのですが、強く長い空腹はホルモンの異常な分泌を招き自律神経までも乱してしまいます。
このように、交感神経が働きだす朝に必要以上に副交感神経を刺激しすぎることで、自律神経のバランスを乱すことになるのです。
消化吸収にかかわるエネルギー負荷を最小限にし、且つ、昼食までに大きな空腹感じさせない基礎代謝程度のエネルギーを与えることが重要になってきます。
そして、夜間の代謝(同化)で消耗したミネラル、ビタミンや昼からの活動時に発生するであろう活性酸素のための抗酸化物質を朝食時に補給することを目的に「万能健康ジュース」は作られているのです。
朝食を「万能健康ジュース」に変え、単に朝食の消化吸収エネルギー負荷を極小化し、胃の負担を軽くすることにより、ほとんどの逆流性食道炎は1週間~2週間程度で改善します。
さらに、「酸化ストレス炎症体質」の改善のためには、腸内細菌を健全に保ちビオチンを十分に産生させることや食事後のインスリンの分泌を如何に抑制するかということが大きな課題となります。
そのため、「万能健康ジュース」には、ビオチン産生菌であるアシドフィルス菌の好むりんごをベースとし、食後の血糖値を急激に上げずに血糖が持続して補給されるように作られているのです。
ただし、「万能健康ジュース」は運動不足気味の成人向け(特に生活習慣病が心配な方や、すでに生活習慣病である方など)に作ったものであり、成育盛りの子供達やスポーツ選手(運動量の多い人)、妊婦の方は、朝からしっかりタンパク質もとってください(その分に見合った消化吸収能力は十分にあります。逆に、タンパク質を多くとるときは、しっかり運動することが必要です。
(3)生理活性物質
生理活性物質とは、わずかな量で生き物の生理や行動に何らかの特有な作用を示し、身体の働きを調節する役割をもった物質のことです。例えばビタミンやミネラル、核酸、酵素などがそうです。また、アミノ酸から作り出されるホルモン、神経伝達物質、サイトカインなども生理活性物質のうちの1つです。
生理活性物質は、体内でタンパク質やアミノ酸などから合成されます。また、ある種のビタミンやミネラルのように体内で合成できないものは、食物から摂取する必要があります。さらに、自然界に広く生息する微生物が、ヒトにとって有益な生理活性物質を作り出すことも知られています。アオカビの作り出す抗生物質ペニシリンなどはその代表的な例です。
私たちのカラダの中では、食べ物を分解したり、エネルギーを作り出したり、侵入してきた敵から身体を守ったりなど、絶えず、さまざまな生命活動が行われています。
それらをうまく調節するために欠かせないのが生理活性物質です。
生理活性物質の主な働きには、次のようなものがあります。
生理活性物質が正常に働くことによって、細胞や臓器など、体内の各器官が一定のバランスを保ちながら、健康な体を作り上げているのです。生理活性物質が不足すると、それらの正常な機能は乱れ、さまざまな器官に疾患が現れます。
生理活性物質は、私たちのカラダがきちんと働くために欠かせない物質なのです。
生理活性物質の種類
生体調節物質(生理活性物質)には下記のように3つあります。
作用範囲 運命
神経伝達物質 狭い(20 ~ 30nm) 極めて短い(mm 秒単位)
オータコイド 中間(近傍の細胞) 中間(分単位)
ホルモン 広い(全身?) 長い(時間単位)
オータコイド(Autacoid)とは、動物体内で産生され微量で生理・薬理作用を示す生理活性物質のうち、ホルモン(特定の器官で分泌され体液で輸送されて他の器官に作用する)および神経伝達物質(シナプスでの情報伝達に与る)以外のものの総称です。
オータコイドは、身体に異常が加わったとき、それに対処するように動員され、これが動員されること自体で新たな病態を生じることがあります。
次のようなものが知られています。
ヒスタミン
セロトニン
エイコサノイド(プロスタグランジンなど)・・脂肪酸由来物質
アンジオテンシン
ブラジキニン
一酸化窒素(NO)
また、サイトカイン(細胞から分泌され免疫応答や増殖など各細胞の機能に作用する)を含めることもあります。
オータコイドは局所ホルモンとも呼ばれ、比較的局所にのみ働く傾向がありますが、ホルモンや神経伝達物質と厳密に区別されるものではありません。
アンジオテンシンやブラジキニンはホルモン的遠隔作用も持ちます。またセロトニンは神経伝達物質としても働くことが知られています。
機能としては炎症・アレルギー反応(ヒスタミン、エイコサノイド)や平滑筋への刺激(セロトニン、アンジオテンシン、ブラジキニン、NO)などがあります。
物質としてはアミン(ヒスタミン、セロトニン)、脂肪酸由来物質(エイコサノイド)、ペプチド(アンジオテンシン、ブラジキニン)、ガス状物質(NO)に分けられます。
NOは細胞内におけるセカンドメッセンジャーであるとともに、隣接する細胞にも容易に拡散してオータコイドとして働きます。ヒスタミンやセロトニンなどは細胞内に貯蔵されていて刺激に応じて細胞外に放出されます(神経伝達物質と同様)が、その他のものは刺激に応じて合成されます。
この生理活性物質には、以下の大きな3つの働きがあります。
①炎症を悪くする、
②その炎症を調整する、
③それらの働きを抑制する
たとえば、血管を広げる生理活性物質があれば、それを収縮させる逆の作用を持つもの、さらにそれぞれの作用を抑制するものが存在します。
この3つがバランスよく保たれていれば何も心配ありませんが、バランスが狂ってしまうと、「酸化ストレス・炎症体質」を形成してくる、ということになってしまいます。
脂肪酸由来物質の「エイコサノイド」
「ホメオスターシスの三角形」の一角に”内分泌系”があり、全身のさまざまな生理機能を調節するもの(生理活性物質)には、「ホルモン」がありますが、特定の内分泌腺でつくられ、全身を支配しているのに対して、これまで述べたように、局所ホルモン(エイコサノイド)がこれとは別にあります。こうした調節物質を、ここではまとめて「プロスタグランジン」と呼ぶことにしますが、プロスタグランジンは個々の細胞でつくられ、細胞レベルでの調節を行っています。(そのため局所ホルモンと呼ばれています)しかし、その働きはきわめて重要で、身体全体の機能に関係していると言ってもよいほどです。
ここでは、脂肪酸由来の生理活性物質であるエイコサノイドについて述べます。
局所ホルモン(プロスタグランジン)の働き
プロスタグランジンとは?
必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6は、全身のさまざまな生理機能を調節する局所ホルモンの原料になります。この脂肪酸からつくられる局所ホルモンはエイコサノイドと言われ、「プロスタグランジン」「ロイコトリエン」「トロンボキサン」などの種類があります。 そうした調節物質を、ここではまとめて「プロスタグランジン」と呼ぶことにします。
従来のホルモンが特定の内分泌腺でつくられ、全身を支配しているのに対して、プロスタグランジンは個々の細胞でつくられ、細胞レベルでの調節を行っています。しかし、その働きはきわめて重要で、身体全体の機能に関係していると言ってもよいほどです。
プロスタグランジンの生成過程と種類
プロスタグランジンは、次のようなプロセスで生成されます。
必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6が体内で化学変化を繰り返し、各種の「プロスタグランジン」が生成されていきます。(※食物として体内に吸収されたオメガ3・オメガ6の大部分は、他の脂肪酸と同じく燃焼に回されますが、細胞膜からピックアップされた一部がプロスタグランジンに変換されます。)
プロスタグランジンは原料である脂肪酸の違いによって、3つのグループに分けられます。そして、そのグループ内でさらに複雑な変化をして数十種類のプロスタグランジンがつくられます。
プロスタグランジンによる生理調節作用
ここで大切なことは、プロスタグランジンは大きく3つのグループに分かれ、グループごとに異なる働きをしているということです。なかでも「オメガ3系のEPA」からつくられるプロスタグランジンと、「オメガ6系のアラキドン酸」からつくられるプロスタグランジンは、相反する働きをして細胞機能のバランスをとっています。
もう少し詳しく見てみると、オメガ6系からは2つのグループのプロスタグランジンがつくられ、互いに相反する働きをしています。現在、その材料となる「オメガ6」は大量に摂取されています。そのうえ大半の人々は、肉・乳製品・卵などの動物性食品を多く摂っていますが、そうした食品には直接「アラキドン酸」が含まれています。
そのためアラキドン酸由来のプロスタグランジンが大量につくられることになります。 つまり1グループ目に比べ、2グループ目のプロスタグランジンだけが過剰に生成され、細胞機能のバランスを欠くことになります。(炎症を悪化させることになります)。
2グループ目のプロスタグランジンと、オメガ3系からつくられる3グループ目のプロスタグランジンも、相反する働きをしています。しかもこの2つは、オメガ6系のグループ同士より強力な競合関係にあり、一方が大量につくられると、他方はその分だけつくられなくなります。ということは、現在のような「オメガ3欠乏」の状態では、圧倒的に「アラキドン酸」由来のプロスタグランジンが生成されることになるのです。
「オメガ6」と「動物性食品」の過剰摂取から2グループ目のプロスタグランジンだけが異常に多く生成され、「オメガ3」の欠乏から3グループ目のプロスタグランジンが極端に不足してしまっているということです。そのために細胞機能のバランスが大きく崩れ、さまざまな障害・病気が引き起こされているのです。
例えば“炎症”という作用の場合、それを抑制するプロスタグランジンが「オメガ3」からつくられるのに対して、アラキドン酸由来の「オメガ6」からは炎症を激化させるプロスタグランジンがつくられます。
このように―「血栓を減らしたり、増やしたり」「発ガンを抑制したり、促進したり」「子宮を弛緩させたり、収縮させたり」「血管を拡げたり、狭めたり」して、互いに相反する働きかけをしています。車にたとえれば、アクセルとブレーキのようなものです。
1つの生理作用に対して、それぞれ反対の働きかけをしながらコントロールしているのです。多種類のプロスタグランジンが互いに関係をもちながら、身体全体の機能を維持しているのです。
「オメガ3」と「オメガ6」の脂肪酸は、単なるカロリー源や組織の構成成分となるだけでなく、細胞機能を調節するプロスタグランジンの材料となっています。
プロスタグランジンは、神経系・ホルモン系に続く「第3の調節系」と言われ、油の中でも最新の研究分野となっています。1982年には、欧州の3人の研究者がノーベル医学生理学賞を受けています。
生体膜の構成・・・脂肪酸の種類の違い
脂質は細胞内小器官(ミトコンドリア)の膜構造を構成します
細胞内小器官(ミトコンドリア)の膜構造には食べた脂肪酸がそのまま使われますので、どのような種類の脂肪酸を含む脂質を食べたかにより、膜構造の状態が大きく異なり、ミトコンドリアの働きが左右されます。
このようなことから、必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6の摂取バランスが悪くなれば、ミトコンドリアの働きを悪化させることに繋がります。
このように「体の脂肪酸バランス」は、食べ物として摂った脂肪酸によって決まってしまいます。すべての細胞の脂肪酸の状態が、摂取した脂肪酸によってストレートに決定してしまうのです。
人間の体の中で“脳”は最も重要な器官の1つですが、その構成成分の60%は脂肪が占めています。そして、このうち一番量が多いのが「オメガ3」です。無数の神経細胞から成り立っている脳は、神経刺激を伝達したり、外からの刺激を受け取ったり、いつも活発な活動をしていますが、その動きに鋭敏に反応し、素早く対応しているのが「オメガ3」なのです。脳では「オメガ3」が最も大切な脂肪酸なのです。
「酸化ストレス・炎症体質」と生理活性物質(エイコサノイド)の働き
多少、難解な部分かもしれませんので、この部分はザットご覧下さい。
・3 種類の生理活性物質が作られる道のり!
「酸化ストレス・炎症体質」は、次のような3種類の生理活性物質(エイコサノイド)の働きによりコントロールされています。
①炎症を悪くするもの
②その炎症を調整するもの
③それら両方の働きを抑制するもの
そして、そのバランスが色々な場面において臨機応変に、非常に精密にコントロールされ、体の機能を調整しているのですが、このバランスが狂ってしまった状態が「酸化ストレス・炎症体質」でもあります。
これら3種の生理活性物質が作られる道のりは、一般的に、次のように言われています。
①炎症を悪くするオメガ6炎症系経路(アラキドン酸カスケード)
②その炎症を調整するオメガ6調整系経路(γ-リノレン酸経路)
③それら両方を抑制するオメガ3抑制系経路(EPA経路)
①炎症を促進するオメガ6炎症系経路(アラキドン酸カスケード)
この経路で作られる生理活性物質は炎症を悪くする、いわゆる「錆び体質」を誘発するものですから、この経路での代謝をいかに抑制するかが重要です。
この経路の出発物質は「アラキドン酸」ですが、この「アラキドン酸」はおもに3 つの経路、
①「リノール酸」が体内で変換されて「アラキドン酸」となり生成される、
②動物性の高脂肪高タンパク質食品から直接摂取される、
③体を構成する細胞膜の新陳代謝により生成されます。
しかし、その大部分の「アラキドン酸」は、体を構成する細胞膜の新陳代謝や炎症により破壊された細胞膜から供給されます。
「アラキドン酸」は細胞膜の重要な構成成分の一つで、細胞の柔らかさや電気信号の伝わりやすさにかかわっています。通常、細胞は新陳代謝(細胞の破壊と再生の繰り返し)されていますので、「アラキドン酸」は常に生成され、新たな細胞膜として再利用されています。体に炎症がおきますと、破壊される細胞が多くなりますので遊離した「アラキドン酸」の量は増加することになります。遊離したアラキドン酸はアラキドン酸カスケードという代謝経路を経て、炎症性の生理活性物質(エイコサノイド)に変換されます。
炎症性の生理活性物質としては、2系のプロスタグランジン(PG)、2系のトロンボキサン(TX)および4系のロイコトリエン(LT)などがあります。
これらの生理活性物質が生成する過程で強力な活性酸素であるヒドロキシラジカル(・OH)が生成されます。ということは、この経路から片頭痛発症にかかわる、「炎症性の物質」や「活性酸素」が作り出されるということです。
そのため、この経路が活性化されますと、炎症作用が高まり、活性酸素の発生も増加しますので「酸化ストレス・炎症体質」を益々悪化させることになります。
アラキドン酸から合成される生理活性物質(エイコサノイド)には多くの種類があり、その各々は異なった働きがあります。
たとえば、プロスタグランジンE2は胃粘膜を保護するという私達の健康にとって好ましい作用がりますが、炎症を起こせば発熱を起こし、ブラジキニンという生理活性物質とともに疼痛を起こし、腫脹(はれ上がる)を酷くするなどの炎症促進作用を示します。
因みに、片頭痛の痛みはこのプロスタグランジンE2やブラジキニンなどの発痛物質により引き起こされることになります。
また、この経路で生成されるトロンボキサンA2は、血管を収縮させるとともに血小板を凝固させ、片頭痛発症の引き金となる生理活性物質です。
このように、トロンボキサンA2は非常に悪い生理活性物質のようなイメージがありますが、一方では怪我などで血管が破れ止血する際には必要不可欠な物質でもあります。
同じ生理活性物質であっても、その場面によって、人にとって好都合にも不都合にも働くのですが、この経路で合成される生理活性物質は、片頭痛をはじめ多くの疾患に対して、炎症性、血管収縮、血栓促進、免疫力低下、アレルギー病状増悪、癌化促進などの好ましくない作用が多くあることから、一般的に「炎症性」または「悪性」として扱われます。
このオメガ6炎症系経路(アラキドン酸カスケード)の代謝活性を抑制するためには、次のことが重要です。
・オメガ3系の油(α-リノレン酸、EPA,DHAなど)をとる
・軽い空腹感を作る(グルカゴンや副腎皮質ホルモンの分泌を促す)
・血糖値が上がり過ぎない食事をする(インスリンの過剰分泌を抑える)
・アラキドン酸の多い食品をとり過ぎない
また、副腎皮質ホルモンやアスピリンの服薬はこの代謝を非常に効果的に抑制することができますが、いずれも副作用が強く体質改善には用いることはできません。
これら以外には、効果のほどは定かではありませんが、以下のものが有効であったという報告があります。
・共役リノール酸(牛乳・乳製品に含まれる)をとる
・エクストラバージンオリーブ油(有効成分:オレオカンタール)をとる
・ゴマ(有効成分:ゴマリグナン)を摂る
・赤ワイン(有効成分:レスベラトール)
「酸化ストレス・炎症体質」が改善されれば、炎症細胞からのアラキドン酸の生成が抑制され、さらに炎症体質が改善されるという、良い循環が起きるようになります。
②炎症を調整するオメガ6 調整系経路(γ-リノレン酸経路)
この経路の生理活性物質は炎症作用が強くなりすぎないように調整するものですから、
この経路をいかに活性化させるかが「酸化ストレス・炎症体質」の改善に重要となります。
この経路の出発物質は「リノール酸」ですが、体内酵素により「γ-リノレン酸」(正確にはジホモγリノレン酸)に変換された後に、プロスタグランジン1系、トロンボキサン1系、ロイコトリエン3系の調整系生理活性物質を生成します。
いわゆる、先の「オメガ6炎症系経路(アラキドン酸カスケード)」で生成する生理活性物質が炎症作用を「活性化する働き」であったのに対し、この「オメガ6 調整系経路(γ-リノレン酸経路)」で生成する生理活性物質は生理作用全体をバランスさせるために、炎症作用を「調整する働き」をします。
例えば、免疫系への作用としては、白血球の中でも抑制や調整作用のあるレギュラトリーTリンパ球という白血球を活性化させ免疫系の過剰な暴走を抑制しアレルギー疾患などを改善します。
また、アラキドン酸カスケードの引き金である脂質分解酵素の働きを阻害し、炎症性の生理活性物質の生成を抑制するなどの作用があります。
この経路を活性化することにより、「アラキドン酸」の代謝は抑制されるとともに傷害性の強い活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」の発生も抑制されますので「酸化ストレス」の状態を改善することができます。
また、この経路で生成する生理活性物質は炎症を引き起こすヒスタミン(片頭痛の痛みの原因物質の一種)の放出を抑制するなどの抗炎症作用を示すことや血管拡張、血栓抑制、免疫力増強、アレルギー症状寛解、癌化抑制、血糖調整などの作用があることから、この代謝経路で生成される生理活性物質は「良性」として扱われています。
この経路の代謝を活性化するためには、次のことが重要です。
・オメガ6系の植物油(リノール酸)をとり過ぎない
・トランス脂肪酸を摂取しない(精製植物油、マーガリン、ショートニングなど)
・腸内細菌を健全に保つ(ビオチン不足を起こさない)
・過剰ストレスを避け、アルコール、タバコ、牛乳・乳製品のとり過ぎない
・ビタミンC、ビタミンB3(ナイアシン)の不足を起こさない
リノール酸は通常の食事をしているかぎり穀類や豆類から充分に摂取することができますので、さらなる植物油の摂取はリノール酸のとり過ぎになるということです。
また、マーガリンや精製植物油に含まれている「トランス脂肪酸」はリノール酸がγ-リノレン酸への変換を抑制し、「良性」の生理活性物質の生成を妨害します。
特に「トランス脂肪酸」は、「遊離脂肪酸」として体の組織を傷害するとともに「活性酸素」も発生させやすく、一般に市販されている加工・精製植物油には注意が必要です。
昔ながらの圧搾製法で造られた植物油はトランス脂肪酸を含みませんのでとり過ぎでなければ健康上の問題となることはありません。
加工・精製植物油植物油は、パンやクッキー、ケーキ、マヨネーズ、ドレッシング、チョコレート、レトルトカレー、・・・・・・などにも含まれます。
また、リノール酸は体内で非常に酸化されやすく過酸化脂質の生成原因ともなりますし天ぷら等で加熱されたリノール酸はヒドロキシルノネナールという有毒な物質を生成しますので、天ぷら油のリサイクルは絶対に行はないことが重要です(特に、アルコールの代謝の悪い下戸の方や子どもは気をつける必要があります)。