天気に左右される片頭痛 | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

  慢性頭痛のなかの片頭痛では、低気圧に左右され、遙かかなたの遠方に発生した台風の影響すら受けるものがあったりするため、神秘的な自然現象とされています。

 

 この点に関しては、これまでムチウチの患者さんが片頭痛の方とまったく同様に低気圧に左右され、遙かかなたの遠方に発生した台風の影響すら受けることから、ムチウチの患者さんと片頭痛の患者さんに共通して診られる所見として「体の歪み(ストレートネック)」があります。


自律神経機能との関連について・・とくに天気・低気圧との関連から


 首には大変多くの神経や血管が集中しています。首の筋肉や関節の異常などによって、これらの神経や血管が圧迫されると、自律神経の働きが乱れ、さまざまな不定愁訴が起きることが多いのです。その症状は、頭痛、吐き気、耳鳴り、めまい、イライラ、不眠など、実に様々です。
 ときには、こうした不調が自律神経失調症やうつ病など、こころの病気にまで発展することもあります。


 特に、さまざまな「自律神経失調症状」が引き起こされ、慢性頭痛は「体の歪み(ストレートネック)」基盤として発症してくるため、頭痛発作が「天気」によって左右されたり、光が異様に眩しく感じられたり、めまいが頭痛発作と関係なく出現したり、不眠、不安障害、パニック障害やうつ状態にまで発展することもあります。(これらは片頭痛の共存症とされています)


 こういったことから、慢性頭痛がこじれた状態になったり、ムチウチの場合にも同様ですが、頭痛をはじめとする色々な訴えが出てきます。
 その代表的なものは、「気象の変化、低気圧」によって頭痛が出現したり不定愁訴が増悪し、あたかも「天気予報士」のように天候を言い当てる方々もおられ、”気象病”の代表的疾患とされるほどです。

 こういったことから、カイロプラクター・整体師・鍼灸師の方々は「体の歪み(ストレートネック)」の改善を目的にして施術され、こうした「気象の変化、低気圧」によって出現する頭痛や不定愁訴を改善に導いてこられました。
 ただ、どうしてこのような施術で、改善に導かれるのかは不明のままとされています。


  こうしたことはこれまで以下で述べてきました。

 

片頭痛が、天気に左右されるのはなぜ???
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12050977096.html


低気圧が来ると自律神経が乱れて片頭痛が起きるという嘘!
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-11944485390.html


低気圧が来ると自律神経が乱れて片頭痛が起きるという嘘! 第2弾
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-11949714897.html

 

 

 

 ところが、最近では、以下のような別の見解を示されています。


 実は、頭痛を専門とするお医者さんが集まった会では、この「低気圧と頭痛の関係」は「それほど関係ない」と言われているって……ご存じですか?


  気になる人が多い「低気圧と頭痛の関係」について、ある頭痛専門医は以下のように述べておられます。


 確かに昔は「気圧が頭痛と関係ある」と言われていました。


 しかし、実はあまり影響がなく、女医さんたちが「生理による影響の方がはるかに大きい」と話されていたのが印象的です。天候の変化の中でも、関係があるのは「気温差」だと思っています。
 蒸してすごく暑い日、あるいは、とても寒い日に頭痛が起きやすくなります。 特に、「月経中、月経前後」だったり、「睡眠が十分にとれていない」と、天候の変化が体に影響を与えやすいため頭痛が起きやすくなります。


 さらに、別の医師は以下のように述べておられます。


「気象病」かもしれない。


  雨が降りそうになると、関節が痛くなったり、季節の変わり目にめまいを感じたりする――。天気の変化で不調を感じたら、それは「気象病」かもしれない。普段から、のぼせやすいなど自律神経が乱れがちな人は特に注意が必要です。


 気象病は天気の変化で起こる不調の総称です。大きく分けて二つあります。一つは、めまい、肩こり、イライラといった不定愁訴。検査しても特段原因が見つからないことが多い。普段から交感神経と副交感神経からなる、自律神経が乱れがちな人に症状が出やすいようです。


 もう一つは片頭痛や関節痛など、持病が悪化するパターンです。気象病の中でも、これら痛みを伴うものは特に「天気痛」と呼ばれています。


 「気象病の引き金になるのは、気圧、気温、湿度変化。特に影響が大きいのは気圧で、梅雨や台風の時期は注意したい」と某医師は述べています。


■脳の混乱が原因


 気圧の変化が気象病を引き起こすのは、「内耳にある“気圧センサー”からの情報に体が適切な対応をできないから」。まだ研究段階ですが、体の平衡感覚をつかさどる内耳には、気圧の変化を感知し、脳に信号を送るセンサーがあるとされています。


 本来、センサーは気圧の変化に体を順応させるためにあるが、「普段から自律神経が乱れやすい人だと、センサーからの信号を受けて脳が混乱してしまうことがある」といいます。


 気象病の代表的な症状のめまいも脳の混乱で起こります。「平衡感覚の維持には、内耳からと視覚からの2つの情報が一致しなければなりません。
 しかし、気圧の変化を受けて、気圧センサーからは『体のバランスが崩れた』という情報が届き、目からは『崩れていない』という情報が届く。このズレで脳が混乱し、交感神経が興奮して、めまいが生じます」


 実は乗り物酔いも内耳と視覚からの情報の混乱で起こります。メカニズムが似ていることから、気象病によるめまいの改善にも、「市販の酔い止め薬が効く」といいます。「酔い止め薬には内耳の血流を改善し、内耳神経の興奮を鎮める効果があります。頭がぼんやりし、症状が出る予兆を感じたら、服用するとよいのです」


 ストレスがかかると眠れなくなるなど、自律神経が乱れがちな人は、「普段から適度な運動をし、十分な睡眠を取るなど自律神経を整える習慣を心掛けることが大切」と助言されます。


 一方、天気痛の代表的症状の一つ、片頭痛。もともと片頭痛を抱えた人が、梅雨どきなどの気圧の変化を受けて、症状を悪化させるといいます。気圧の変化による交感神経の興奮が原因。交感神経が興奮し、収縮した血管が反動で拡張することにより、痛み神経が刺激されるというしくみ。


 気象の変化による片頭痛の予防にも「酔い止め薬が効果的」。痛みが出たら、首の後ろや額、眉の下の辺りを冷やすと痛みが弱まるといいます。「マッサージや入浴は、体が温まり、血管が拡張するので、片頭痛には逆効果」と注意を促しています。


 以上のように述べておられます。

 

 


 しかし、話をもとに戻しますが、現在、専門家の間では、「体の歪み(ストレートネック)」と頭痛とは何ら関係なしとされ、ムチウチも追突事故受傷後7日以内のものと「国際頭痛分類 第3版β版」では規定されていることから、カイロプラクター・整体師・鍼灸師の方々が考えるようなことは一切、容認されず、ましてや「体の歪み(ストレートネック)」を改善させるスベを持ち合わせないことから、議論にもなにもならないことになっています。


 ただ、言えることは、これまで片頭痛発作が天気に左右されていた方々が、「体の歪み(ストレートネック)」を改善することによって、片頭痛そのものが起きなくなっている事実をどのように考えるか、ということです。
 なぜ、「体の歪み(ストレートネック)」を改善させることで、天気に左右される片頭痛が改善に導かれるのかという理由はともかくとして、現段階では、改善されるなら、このような理由づけは必要ないのではないでしょうか???