プロじゃないなら、もみほぐすより、さする。手のぬくもりで腸活性
慢性的な便秘を改善するために、目覚めに白湯を飲んだり、エステで腸もみを行っている女性が多いと聞きます。
便秘が長く続き、硬くなって動けなくなった腸をもみほぐしたり、白湯を飲んで、腸を温めるということは悪くはありません。
ただし、腸やマッサージの知識もなく、強くもみほぐすのでは逆効果です。できれば私は加熱殺菌されていないミネラルウォーターを毎朝、飲んでほしいと思っています。腸を活発にさせるために最も効率的なのは「腸を温める」ことです。何度も述べているように50歳からはミトコンドリアエンジンを優位に働かせることが重要です。
このミトコンドリアエンジンがスムーズに活動するのは37°C程度です。
つまり、体が〝冷え〟きっていると、ミトコンドリアはきちんと働かないのです。体を温めるためには、一年を通じ、薄着しすぎないこと。就寝時はお腹にちゃんと布団をかけるということは日頃から心がけてほしいのですが、先にも伝えたように、入浴はシャワーですまさず、湯船に浸かり、週1回ぐらいはサウナや温泉、銭湯でリラックスしながら体を温めることのほうが腸はよっぽど喜ぶはずです。
また、おへその下を意識した、「丹田呼吸」も腸周辺を温めます。
私たちはお腹が痛くなると、胃や腸のあたりをさすったりしますが、夜寝る前に、横たわった状態でお腹全体をゆっくりさすれば、腸が温まり、ほどよい刺激にもなります。大事なのは「気持ちいい!」と思うことです。その心地よさは腸にも伝わり、活発に動き出します。