ビール2本、日本酒2合ぐらいならば、体に悪影響を与えない
九州大学の須藤信行教授が「ストレスと腸内細菌の関係」について研究したところ、心理的、身体的ストレスが善玉菌を減らし、悪玉菌を増やすことが明らかになっています。
腸内環境が悪化すると免疫機能が弱くなり、結果、がんやほかの生活習慣病にかかりやすくなるというわけです。
ビール1~2杯でも顔色が変わらず、飲むことが楽しい人は、両親からアルコール分解酵素を十分受け取っている人でしょう。そんな人にとってお酒を飲むことは最高のストレス発散法。そんな人が禁酒するとなると、ストレスを溜めすぎて免疫機能を低下させてしまいます。
お酒に関しては昔から「百薬の長」といいますが、飲める人がビール半本、日本酒半合までならば、むしろ体にはいいことです。多くともビール2本、日本酒2合までならば許容範囲となるでしょう。ただし、飲みすぎは腸内バランスを乱し免疫力を弱めて、テロメアの寿命を縮めるので、気を付けたいところです。
一方、ビール1杯で顔が真っ赤になる人(お酒の分解酵素が少ない人)は無理に飲むのはいけません。
飲めない人が「つきあい」で嫌々飲んでいると、食道がんになるリスクが非常に高いという統計があります。
一口だけで酔っぱらうような下戸の人はアルコール分解酵素を持っていませんので、つきあいでも飲むのをやめましょう。
私もたまにお酒を嗜みます。でも、それは好きな人と少量だけ。嫌いな人と飲むと、ストレスで免疫力が下がり、体にいいことはありません。〝楽しいお酒〟を〝ほどほどに〟。これが私のアルコールとのつきあい方のモットーです。