体内をサビさせ、脳をボケさせるショートニングなどには要注意!
米食品医薬品局(FDA)は肥満や心臓病、アルツハイマーとの関連が指摘される「トランス脂肪酸」が多く含まれる部分水素添加油脂(PHOs)を、2018年6月までに食品への添加使用を禁止すると発表しました。
トランス脂肪酸は、食品中に天然に含まれるものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがありますが、ここで問題になるのは後者です。植物油が酸化しないように人工的に水素添加をした、自然界に存在しない化学的に作られた脂肪酸の摂取で体に悪影響があるのではないかと考えられています。
トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングを筆頭に、菓子パン、ポテトチップス、ケーキ、カップ麺などに含まれていることが多くあります。
このトランス脂肪酸は分解されにくい物質のため、腸にとっては大きな負担です。
その理由は、トランス脂肪酸が、構造上プラスチックと似ているからです。ご存知のとおり、プラスチックは自然界には存在しないものです。それと似た構造のものが体の中に蓄積される可能性があるわけです。
さらに、害とされる物質が体内に入り込むと、強い力で敵を排除しようとし、それだけ体に負担がかかるため免疫力の低下につながります。
特にトランス脂肪酸が影響を受けやすいのは脳ではないかと考えられます。なぜなら脳の6割が脂質でできているためです。
脳の情報伝達に関わる神経細胞には「オメガ3」と呼ばれる不飽和脂肪酸が欠かせません。しかし、現代人は「オメガ3」が欠乏している状態です。すると、代わりにトランス脂肪酸が脳神経の構成材料として使われやすくなり、トランス脂肪酸が脳の伝達神経機能に悪影響を与えると考えられています。
そのような状態が毎日、何年も繰り返されるとADHD(注意欠陥多動性障害)、情緒不安定、うつ、アルツハイマーなど脳の重要な機能低下を招く恐れもあります。