医学の父:ヒポクラテス
ヒポクラテスは、古代ギリシャ時代の名医で、今でも【医学の父】として、その名が受け継がれています。
ヒポクラテスは、マクロビオスという言葉を初めて用いました。
(マクロ=大きな・偉大な ビオス=生命)「偉大な生命」=「健康で長生きの人」を指す言葉で、それには【自然との調和が保たれた状態】が重要であると説いています。
自然との調和を保つためには、人の持つ”自然治癒力”が十分に発揮できている必要があり、そのためには環境と食事と生活習慣が重要だとも説いています。
ヒポクラテスの格言をいくつか挙げておきます。
・私たちの内にある自然治癒力こそ、真に病気を治すものである
・病気は人間が自らの力を以て自然に治すものであり、医者はこれを手助けするものである
・汝の食事を薬とし、汝の薬を食事とせよ
・病気は食事療法と運動によって治癒できる
・食べ物で治せない病気は医者でも治せない
・人は自然から遠ざかるほど病気に近づく
これらは、紀元前460-360頃の話です。今から2500年以上も前の時代のことです。
しかもこのヒポクラテスは、当時の平均寿命が30歳前後だったのにも関わらず、100歳近くまで健康に生きていたそうです。
これを基本として、以下のような伝統医学が発展することになりました。
1. 自然療法(ナチュロパシー):食事療法を中心とする。自然に近づくほど病気は治るという真理に基づく
2.心理療法(サイコセラピー):心を癒やすことで病気を改善していく、暗示、瞑想、呼吸、イメージ療法など。
3.整体療法(オステオパシー):体の歪みを正して、病気を治す。整体、指圧、マッサージ、カイロプラクテイックス等。
4.同種療法(ホメオパシー):自然治癒力を活かす。草根木皮や薬石などで治癒を促進する。西洋の漢方と言える。
5.薬物療法(アロパシー):薬物(毒)に対する生体反射を利用する。本来の治癒反応である「症状」を抑える対処療法(逆症療法)である。
自然治癒力を否定する近代医学
ところが、1800年代に、ドイツの病理学者のルドルフ・ウイルヒョウ(1821~1902)によって、自然治癒力が否定されてしまいました。
そして、19世紀の半ばまで、西洋では先述のような5つの医療流派が共存していましたが、このようにして、伝統医療への攻撃は、まず西洋で始まりました。
その後、国際石油利権は、石油が錬金術で医薬に化けることから5の薬物療法に着目しました。国家・医学を支配することで、薬物療法中心の”近代医学”をでっち上げました。そうして、他の4流派を”迷信、非科学”と徹底弾圧、排斥、追放したのです。
具体的には、約200年前に、石油王のロックフェラー財閥が、莫大な医療利権に眼を付け、それを丸ごと乗っ取ったのです。こうして世界の「医療王」として、未だに君臨しています。同財閥は、もう一つの巨大な財閥ロスチャイルド財閥と並んで、現代の地球を支配しています。”
彼等は医療だけでなく、金融、軍事、科学、食糧、農業、教育、メデイア、エネルギー・・・と、あらゆる産業を独占しています。
このように、国家・石油・薬物が手を組んだ”近代医学”そのものが患者を治さず、ただ”対症療法的な”医療なのです。
これらのことは、以下でこれまで述べてきたことです。
医療の原点に基づいて・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12312718443.html
このようにして、現代医学では「自然治癒力」といった概念は存在せず、その根源がどこから来ているのかを、これまで明らかにしてきました。
片頭痛医療の世界では・・
このような現実は、片頭痛医療をみれば明らかなことです。
すなわち、現在の片頭痛治療方針では、発作急性期には各種のトリプタン製剤を使い分け、発作間歇期には各種の予防薬を”適切に”選択すべきとされ、これで片頭痛の治療体系は確立されたとされています。
このように「薬物療法」がすべてであり、片頭痛という辛い痛みだけを軽減・緩和させることに主眼が置かれ、このようにしておれば、いずれ3割前後の方々は治癒していくとされています。
このように片頭痛治療の世界は薬物療法がすべて、すなわち「対症療法」でしかありません。その基本的な考え方は、19世紀後半の西洋医学の考え方にその源流があります。
こういったことから、片頭痛治療の世界には「自然治癒力」という概念が存在しない理由になっています。
前回は、イントロダクシヨンの意味合いで、「自然治癒力の源-ミトコンドリアの起源-」について、https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12318941262.html で述べました。
本シリーズでは、「自然治癒力」にミトコンドリアがどのように関わっているのかについて考えていくことにします。
このことを理解すれば、現在、まったく原因不明とされる「慢性頭痛、さらに片頭痛」の謎を解き明かす一助となるからです。