以上、述べてきましたことから、トリプタン製剤による薬物乱用頭痛に陥らないようにしていくためには、今後、どのようにすればよいのでしょうか。今回は、これまでのまとめです。
そのためには、「片頭痛とは、一体、どのような頭痛なのか」を、まず、あらかじめ理解しておく必要があります。
この目的で、これまで、以下を作成し、提示してきました。
「生活習慣改善のポイント」
http://taku1902.jp/sub545.pdf
これは、片頭痛と診断された段階で、このような基本的な知識を身につけておくことが重要になってきます。このような知識なしには、トリプタン製剤による薬物乱用頭痛を予防し、片頭痛を根本的には改善できません。
専門家の作成される治療指針の「慢性頭痛診療のガイドライン」では、ただ単に片頭痛には、トリプタン製剤を服用しましょう、というだけでは、根本的な解決策につながることはありません。
その理由は、これまで諄いまでに述べてきたことで理解されたはずです。
このような知識を基にして、仮に、皆さんの子供さんが、同じように「頭痛」を訴えた際に、当然のこととして、同じように対処しなくてはなりません。
このような「生活習慣改善のポイント」は、2,3時間ですべて読み終えることができるはずです。後は、日常生活を送りながら、何か、疑問に思われることがあれば、その都度、紐解いて読み直せばよいことになりますので、常に、パソコンの片隅に保存され、何時でもご覧頂けるようにしておくことが大切になってきます。
このようなことから、まず、「生活習慣改善のポイント」を把握して、理解して戴くことがまず、トリプタン製剤による薬物乱用頭痛の予防、片頭痛克服の鍵を握っていることになります。
これで、十分に理解されない場合は、さらに以下を参考にしてください。
慢性頭痛治療のガイドライン・・・
前編・慢性頭痛の基礎
http://taku1902.jp/sub543.pdf
後編・片頭痛治療のてびき
http://taku1902.jp/sub544.pdf
これらは、あくまでも参考書として、ご利用頂ければと思っております。
何よりも大切なことは、私達が最初に経験する、日常的に感じる極く軽度の頭痛、の対する対処の仕方です。
このような日常的に感じる極く軽度の頭痛には原因が必ず存在します。それは、あなたの「健康的な生活」を送ることを阻害するような生活習慣の問題点が存在しているということです。
これを無視して、無理を重ね、市販の鎮痛薬を服用しながらお茶を濁しておれば、「健康的な生活」が遅れなくなるといったツケ(すなわち、難治性頭痛、片頭痛、薬剤乱用頭痛)が後々必ず回ってくるということです。
専門家は慢性頭痛とくに片頭痛の原因は不明とされます。
これまで説明してきましたように、このような「生活習慣改善のポイント」等はエビデンスなしとされ、まったく無視されてきたことからも理解されるはずです。
慢性頭痛の原因は、日常生活を送る際に、無意識に行っていることにあり、このような思わぬところに原因があります。
私達が最初に経験する、日常的に感じる極く軽度の頭痛、に対して、市販の鎮痛薬を繰り返し・繰り返し服用しながら一時凌ぎをされておられれば、必ず、頭痛は次第に増悪してきます。
そして、ご家族、親戚の方々のなかに片頭痛持ちの方がいらっしゃれば、確実に片頭痛へと移行していくことになります。
しかし、このような方々が居られなくとも、どなたが片頭痛の”遺伝素因”を持っているかは分かりませんので、どなたもおられないからと安心はできません。
このため、こうした頭痛を感じるたびに、安易に市販の鎮痛薬を、繰り返して服用することには問題があります。片頭痛を起こさなくても、薬剤乱用頭痛という難治性の頭痛を引き起こしてくることになります。
こうしたことから、脳内セロトニンが低下する要因、腸内環境を乱す要因、脂肪とくに必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6の摂取バランスに問題がないかどうかを、これまでの生活を振り返ってみて、このような問題点が存在しないかどうかを確認する必要があります。
そして、姿勢に問題がないかどうか、運動不足になっていないか、食事がバランスよく摂取できているかを点検しなくてはなりません。
もし、どこかに問題があれば、何を差し置いても、これを真っ先に是正・改善させておく必要があります。
しかし、不幸にも、いきなり片頭痛の形で発症することも当然あります。
それは、お母さんから受け継がれたミトコンドリアの働きが極端に悪ければ、いきなり片頭痛で発症してくることになります。このことは重要なことです。
とくに、女性の場合は、脳内セロトニンの産生が生まれつき、もともと男性より悪いため、片頭痛を発症しやすくなります。
ですから、脳内セロトニンを如何にして増やすかを考えなくてはなりません。
さらに、ミトコンドリアの働きを悪化させる要因をひとつずつ無くしていくことと、ミトコンドリアの機能を高める工夫が必要とされます。
さらに、女性はなで肩が多く、首が細いことから、必ず「体の歪み(ストレートネック)」を持っています。
こういったことから、先程の”日常的に感じる極く軽度の頭痛を引き起こす要因を改善是正すると同時に、このミトコンドリアの働きを悪化させる要因をひとつずつ無くしていくことと、ミトコンドリアの機能を高める工夫、脳内セロトニンを増やす、「体の歪み(ストレートネック)」の改善が求められてきます。
これだけのことを改善・是正させる必要があるということです。
こういったことから、女性の場合、初潮が始まる頃から発症してくることが多いことは、これまで明らかにされていますので、この時期に頭痛が出現してくれば、当然、片頭痛として、この年齢から対処していくことが重要になってきます。
女性の場合は、改善すべき項目が多いことから、片頭痛を発症させた段階で、早めに対処しておかなければ、さらに別の要因も追加され、益々、増悪の一歩を辿ることになります。
このような対処が遅れれば、遅れる程、改善されるまでに時間がかかることになります。 このため、少なくとも、結婚するまでには改善させておく必要があります。
しかし、多くの方々は、頭痛の頻度が多くなる40歳前後になって初めて、医療機関を受診される方々が多いように見受けられます。
ということは、既に、片頭痛までに移行してしまっており、この年代になれば、片頭痛を根治させるまでは並大抵なことではないことが理解されるはずです。
このような場合は、手っ取り早くは、分子化学療法研究所の後藤 日出夫先生の提唱される「3つの約束」を3カ月間じっくり我慢して行うと同時に、脳内セロトニンを増やす工夫を、特に食事の面から行うことです。これを増やすためにも3カ月間は最低必要とされます。そして、「体の歪み(ストレートネック)」の改善・是正する必要があります。
このように、最低3カ月は、片頭痛が改善するまではかかるものと覚悟しなくてはなりません。
こういったことから、極力、片頭痛発症の早期から対策を練っておくことが重要になっていることが理解されたはずです。
さらに、不幸にして、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛に陥って難渋されている場合は、現段階では、ボトックス治療が提唱されています。
しかし、この治療法は現在保険の適用になっておらず、さらにどこの医療機関でもこうした治療法が受けられるわけではなく注意が必要になってきます。
話をもとに戻しますが、頭痛が起これば、当然、鎮痛薬を飲まなくてはなりません。
この場合、鎮痛薬を選択する順序としては、市販の鎮痛薬を飲み、これで効かなければ、病院を受診され、さらに強力な鎮痛薬、さらにエルゴタミン製剤を考えなくてはなりません。それでも効かなければ、最後の切り札として、トリプタン製剤を考えなくてはなりません。
ということは、最初から、いきなりトリプタン製剤を服用してはならないということです。
このように、段階的に、作用強度の強いものに変更していくことが大切です。いずれは、トリプタン製剤も効かなくなってくるからです。
こういったことから、トリプタン製剤が効かなくなる時期までには、すべての生活習慣の問題点を改善・是正させなくてはなりません。
女性では、改善すべきことが多いため、最後の切り札としてトリプタン製剤を残しておきませんと、追いつかなくなってしまうということです。
女性の場合、生理に関連して頭痛が起これば、片頭痛と考え、初潮の始まった段階からトリプタン製剤を、いきなり処方される医師がいますので注意が必要です。
20歳前半までの片頭痛の場合は、市販の鎮痛薬か病院で処方される鎮痛薬で十分に対処できるはずです。
こうした時期から、先述の生活習慣の問題点を改善・是正させることなく、服用しておれば、いずれトリプタン製剤が効かなくなってきます。
その結果、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛へと移行させ、困難を極めてくることになってしまいます。
このような状況に至るのが女性に多いことを考えれば、専門家が如何に早期からトリプタン製剤を服用させているかを証明しているようなものです。
最近では、子供の片頭痛にまで、トリプタン製剤の適用を拡大しようとされていることは、まさに異常な世界としか思われません。このような年齢から服用させて、将来、どのように対処されるのでしょうか。
このような対処しか考えていないということは、トリプタン製剤を服用させておれば、片頭痛が根本的に改善されてしまうと考えているとしか、思えないようです。このような感覚で専門家は考えているようです。
そして、トリプタン製剤を服用せざるを得なくなった段階では、1回の発作で、1錠だけで発作が改善されない場合は、追加して服用してもよいことにはなっていますが、毎回、複数錠服用せざるを得ない場合は、エルゴタミン製剤の服用も考慮すべきです。とくに閃輝暗点を伴う場合は、制吐剤とエルゴタミン製剤を併用して対処すべきです。
これは、トリプタン製剤は、エルゴタミン製剤に比べて、有効時間が短いために、このような方法がとられています。このことから、トリプタン製剤一辺倒の考え方では、トリプタン製剤の服用量が増加し、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛を作りやすくなってきます。
このような場合は、発作が治まった期間中には、生活習慣の問題点が必ず存在していますので、これを徹底的に洗い出すことによって、改善・是正に努めなくてはなりません。
また、トリプタン製剤が片頭痛の特効薬とされることから、頭痛が”完全に”消失することまで期待する人も多くみられます。
しかし、多くの片頭痛では、緊張型頭痛に重なった形にあるため、トリプタン製剤では、上層にある片頭痛は改善されても、下層にある緊張型頭痛の軽い頭痛までは完全に無くすことはできません。
(この理由は、片頭痛は「体の歪み(ストレートネック)」を基盤として起きてきており、緊張型頭痛がその基盤・根底にあります)
このため、ひたすら”完全に”痛みをとろうと考えることから、服用回数が増えてくることになります。このため薬剤乱用頭痛を作ることになります。
このため、就業などに支障がない程度まで改善されれば、それで、「よし」、とすべきです(我慢すべきです)。完全に頭痛をとろうとされれば、必ずといってよい位に、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛を作ってくることになります。このようにトリプタン製剤は、完璧には頭痛を消失させる程の効果はないと心得なくてはなりません。
そして、トリプタン製剤は、大半は有効時間が短いため、片頭痛発作の持続時間が長いと、1回の服用で頭痛を抑制できずに、服用回数が増えざるを得ないという宿命にある薬剤ですので、市販の鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン製剤より以上に ”薬剤乱用頭痛を引き起こしやすい薬剤”とされていますので注意が必要です。
いずれの鎮痛薬を服用するにしても、発作が起きれば、出来るだけ早期に服用すべきです。我慢して我慢して、耐えられなくなってから服用しては、十分な効果は得られません。
飲む以上は、出来る限り早く服用しなくてはなりません。そして、月に10回以内に収まるように、日頃から生活習慣の問題点を、頭痛がない期間中に徹底して改善に努めなくてはなりません。このように、頭痛治療は薬剤乱用頭痛との戦いといっても過言ではありません。このような競争をしなくてはならないということです。
このように、鎮痛薬で頭痛が治まっている期間中の考え方が大切になってきます。頭痛が鎮痛薬で治まったからといって、これで一件落着ではありません。治まっている期間中にするべきことが残されているということです。
頭痛がなお起きるということは、なお「健康的な生活」を送ることを阻害する生活習慣の問題点が存在するということを意味しています。この期間中に、判明した生活習慣の問題点を改善・是正させなくてはならない、という極めて重要な期間です。決して、安閑としてはおれない期間と心得なくてはなりません。
これらの問題点を要領よく短時間で点検して頂くことを目的として、「生活習慣改善のポイント」を作成しています。これらを一つずつ虱潰しに点検していくことが必要になってきます。
ただ、項目が多いことから、大雑把に考えることも必要になるかもしれません。
例えば、生理の期間中には必ず、片頭痛が起きる場合を考えてみましょう。この場合は、マグネシウム不足を優先して考えなくてはなりません。健康人でも不足しやすい生活環境に置かれていることです。さらに、脂肪の摂りすぎはないか、とくにオメガ3とオメガ6の摂取バランスに問題がないかどうかを点検すべきです。
(これらの詳細は「ガイドライン」をご覧下さい)
この2つをまず重点的に改善させてみてください。
片頭痛発作を起こす際に、前兆のかなり前に予兆と呼ばれる症状として、あくびが出るとか,異常にお腹がすくとか,イライラするとか,眠くなるなどの症状があってから前兆が起こり,さらに激しい発作が起こり,発作が鎮まった後も気分の変調があったりする場合があります。
このような場合は、「脳内セロトニンの低下」の関与が疑われます。
この場合は、生活習慣の不規則・ストレス・生理周期や、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”がないかどうかを、まず点検すべきです。
脳内セロトニンを増やすためには、最低3カ月間が必要ですので、増えるまでには、さらに3,4回は片頭痛発作に見舞われることになりますが、根気強く行っていくことが求められています。
このような特徴的な予兆の症状がまったくなく、極く軽度の頭痛が徐々に増悪して、片頭痛へと移行される方も多いのではないでしょうか。
こうした場合は、「体の歪み(ストレートネック)」の関与を疑わせます。
この場合は、頭痛と同時に、日頃からふわふわするようなめまいを感じたり、肩こりがあったり、腰痛があったり、さらに、片頭痛の発作が天候に左右される(例えば、台風がくる前に遙か彼方で発生した低気圧で、誘発されたり、天気が悪くなると発作が起きる)といったことがあれば、益々、「体の歪み(ストレートネック)」の関与を疑わせることになります。
こうしたことから、発作直前に前屈みの姿勢が長時間に渡って強制される生活環境に置かれていなかったかを、振り返ってみることです。
このようなことがあれば、「体の歪み(ストレートネック)」の関与を疑わせ、これを真っ先に是正・改善させなくてはなりません。
また、片頭痛発作前に、閃輝暗点の前兆があれば、マグネシウム不足および「体の歪み(ストレートネック)」の関与を想定し、上記のような症状を同時に伴っているのかを点検してみることも大切です。
このように片頭痛発作時の状況から、あなたの片頭痛の主な要因が推測されるかもしれません。このようにして、改善すべき項目の優先順位を考えることも近道になるかも知れません。
しかし、これだけを改善・是正するだけで決して、安心してはなりません。私達の生活環境には、活性酸素・有害物質に満ち溢れていますので、常に、こちらへの配慮・対策を念頭に置かなくてはなりません。これを怠れば、ミトコンドリアの機能をさらに悪化させ、いつまでも片頭痛が改善できないことになります。
専門家は、片頭痛の発作の都度、トリプタン製剤を服用しておりさえすれば、片頭痛が治ってしまうとされます。
確かに全体の3割の方々は、このような”幸運な”経過を辿られる方もおられます。
そして、あなたが、このような3割のなかに”運良く”入るとは限りません。
しかし、全体の3割の方々は、片頭痛発作時に毎回、丹念に、トリプタン製剤を服用していようとも、慢性化し、対処の極めて困難な状況に至ってきます。すなわち、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛を併発させてきます。
そして、専門家は、なぜこのような状況に至るのかが全く、不明とされます。ということは”お手上げ”ということです。
このような事実は、トリプタン製剤が片頭痛の”特効薬”でも何でもなく、片頭痛を根治させる薬剤ではないということを意味しています。
先程の3割の改善された方々は、トリプタン製剤で治ったのではなく、自然治癒力のお陰で治ったものと考えなくてはなりません。
こういったことから、私達は、このような不幸な転帰に至らせないために、”積極的に”アクテブに対処していくことが重要になってきます。
すなわち、自然治癒力を平生から高めておくことが極めて重要になってきます。
このようなことから、私は、「慢性頭痛治療のガイドライン」3編を作成しています。
とくに、「生活習慣改善のポイント」は重要なものと思っております。
専門家の方々は、このような「ガイドライン」はまったく科学的根拠がないと容認されることはありません。
しかし、トリプタン製剤が導入される以前から、片頭痛の治療の中心は、基本的な考え方として、先達の”知恵”を基にして「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、姿勢を正しくし、リラックスするように」と、生活指導がなされて参りました。
そして、これを完璧に行うことによって、片頭痛発作は完璧に抑制されてきたことを忘れてはなりません。このような先達の”知恵”を決して無にしてはなりません。
また、一部の神経内科関連の専門家は「片頭痛のセルフケア(自己管理法)」を提唱され、これで9割の方々は改善されると豪語されます。
しかし、こうした方々の指導内容はなぜ、こういったことが必要なのかが理論的に明らかにされていません。
一方、私の「生活習慣改善のポイント」では、なぜこういった内容が必要なのかを理論的に明確にしています。そして、一部の神経内科関連の専門家が提唱される「片頭痛のセルフケア(自己管理法)」と内容はほぼ同様のものです。
結局、専門家が科学的根拠(エビデンス)なしと、如何に酷評されようとも、これで片頭痛が根治され、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛への移行を阻止できれば、科学的根拠(エビデンス)などは、どうでもよいことになります。
それは、専門家と言えども、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛への移行を阻止できない現状があるからです。
結局、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛を予防するためには、まず、私達が日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛に対して”適切に”対処することに尽きます。
この対処が適切に行われない限りは、市販の鎮痛薬、病院での鎮痛薬、エルゴタミン製剤へと次々と作用強度の強い鎮痛薬に変えざるを得なくなり、最終的には、トリプタン製剤に行き着くことになり、これが効かなくなれば、もう使う薬剤はなくなり、お手上げになってしまうということです。
ところが、専門家は、このような私達が”日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛”は、一切、取るに足らない頭痛とされ、無視されます。
こうした頭痛への市販の鎮痛薬の服用に対して、警告を発することもありません。
その結果、片頭痛を醸成・熟成させ、これに対して、生活指導もすることもなく、いきなりトリプタン製剤を服用すべきとされます。
このようなことをすれば、当然、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛が必然的に作り出されることになります。
このように、現在の専門家の申される「臨床頭痛学」とは、どうなっているのでしょうか? ただ、トリプタン製剤を売ればそれで済むのでしょうか。