「慢性頭痛の基礎」2.ミトコンドリア | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 「健康的な生活を送る」ためには、”ミトコンドリア”が重要な”鍵”となり、生命の根源ともなるべき役割を果たしています。
 すなわち、ミトコンドリアは、私達の体を構成する細胞の中にあり、食事から摂取した栄養素から生きる為に必要なエネルギーを作り出しています。エネルギーを常時たくさん使う細胞であるほど、ミトコンドリアの数が多く存在し、ミトコンドリアは、私たちの”活力源”ともいえるものなのです。
 そして、私達が日中活動している際に、常時活動している神経系がセロトニン神経系です。このようにエネルギーを常時たくさん使うセロトニン神経系は、ミトコンドリアの働きが悪くなりますと、同時にセロトニン神経系の働きまで悪くなってきます。
  健康的な生活とは、生まれつき体に備わっている「生体リズム」に沿った生活ということを意味しています。
 この生体のリズムは「ホメオスターシス」によって維持され、「体内時計」により刻まれ、「体内時計」は先程の「ミトコンドリア」・「セロトニン神経系」により制御されています。
 ミトコンドリアは、全身を支え、姿勢を整える筋肉グループ「抗重力筋群」に多く存在し、ミトコンドリアの働きが悪くなれば当然のこととして「体の歪み(ストレートネック)」引き起こしてきます。
 私達の生活環境は活性酸素に満ち溢れており、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、脳内セロトニン低下と相まって、体の歪み(ストレートネック)を引き起こしやすい状況にあります。
 すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
 こういったことから、現代では、ストレートネックが日常茶飯事にみられるようになってきました。

 
 慢性頭痛を引き起こす原因として、以下の3つがあります。

 
   1.「ホメオスターシスの乱れ」
   2.「体の歪み(ストレートネック)」
   3.ミトコンドリア、セロトニン神経系


 慢性頭痛の原因とされる3つの要因はすべて、ミトコンドリアと関与しています。


 こういったことから、生命の根源ともなるべき役割を果たす”ミトコンドリア”が重要な”鍵”となっていることから、脳のなかに異常のない「慢性頭痛」とは「健康的な生活」を送ることができていないことに根本的な原因があると考える所以(理由)があります。



 片頭痛は後天性ミトコンドリア病と考えるべきものです。すなわち、”ミトコンドリアの機能が低下する病気”です。
 水や食生活、放射能汚染や環境汚染、有害物質の蔓延などや酸素不足などを原因として、後天的に発症するミトコンドリア病です。
  ミトコンドリア病の大部分は不規則な生活や摂取する栄養面の偏り、薬の乱用によって引き起こされます。


 片頭痛とは”マグネシウム不足”、その他の各種の要因によってミトコンドリアの機能が低下する病気(頭痛)です。
 
 
 片頭痛は生まれつきミトコンドリアの働きが悪く、この働きの悪さの程度が ミトコンドリアDNAによって先祖代々、継承されます。
   そして、この「ミトコンドリアDNA」は、「生活習慣の要因」と「外部の生活環境の要因」によって時々刻々変化していくものです。

 このように、片頭痛は、生まれつき「ミトコンドリアの働きの悪さ」があるところに、”後天的な要因”として、生活習慣(とくに食生活)が原因で、エネルギーを生み出す際に生する活性酸素によって、さらに外部の生活環境によって増加した活性酸素によって、自分のミトコンドリアを傷つけることによって「さらに、ミトコンドリアの働きを悪く」させて「酸化ストレス・炎症体質」を形成することにより引き起こされる疾患です。
 まさしく、生活習慣病そのものということになります。
 「酸化ストレス・炎症体質」は長い間の生活習慣などにより起こり、特効薬を飲んだからといって直ぐに治るようなものではありませんし、特効薬などはありません。

 このため、トリプタン製剤を服用したからといって、「酸化ストレス・炎症体質」が改善できることはなく、片頭痛発作の都度、専門家が申されるようにトリプタン製剤で誤魔化していますと、 「酸化ストレス・炎症体質」は益々悪化してくることになり、場合によっては取り返しの付かないことに至ってしまいますので注意が必要です。


 こういったことから、どのような生活習慣および生活環境がミトコンドリアの働きをさらに悪くさせるのか、逆に、どのようにしてミトコンドリアの機能を回復させるのかを知ることが、片頭痛を改善させるための必須の知識となってきます。


 今回は、以下のファイルです。


    ミトコンドリア
     
http://taku1902.jp/sub449.pdf  
   

 お断り


  前半の部分は、多因子遺伝の観点から、後半の部分はミトコンドリアDNAの観点から述べており、重複している部分があることを、お断り致します。