抗酸化食品
活性酸素とは
活性酸素は、人間が生きている限り、全身の細胞で発生し続け、これが原因で人間に及ぼす弊害は200種類にもなります。
ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病はほとんどこの活性酸素が原因ではないかといわれています。
タバコ、お酒、食生活の乱れ、環境汚染、紫外線の増加など外部からよくない刺激を受けると、活性酸素が一気に増加して、ガンなどの原因となるのです。
例えば、夏、紫外線によって肌荒れしますが、これは活性酸素の仕業なのです。紫外線が当たった場所に活性酸素が発生して、肌を酸化させます。そして、シミやシワ、肌荒れ、くすみになるわけです。
私たちの体には、本来、この活性酸素を抑える力(抗酸化力)があります。
例えば「抗酸化酵素」と呼ばれる、活性酸素の酸化力に抵抗する物質「SOD(スーパーオキサイドジスムターゼ)」や、皆さんもご存知の「コエンザイムQ10」という補酵素などがあります。
しかし、20歳前後を境に人間は老化するので、それにつれて抑える力が弱くなっていきます。
また、現代人の生活は、ストレスや疲れ、タバコ、お酒、食生活の乱れなどによる活性酸素が増加させる要因がたくさんあります。
活性酸素から体を守るためにも、外から活性酸素を抑える力を借りなければなりません。
それには、活性酸素を抑える=抗酸化作用がある野菜や果物をとる必要があります。
抗酸化物質とは
抗酸化作用を持つ物質を抗酸化物質と呼びます。
主な抗酸化物質は以下の通りです。
フィトケミカル(植物性食品に含まれる物質)
・カロテノイド(βカロテン、ルテイン、アスタキサンチン、リコピン)
・ポリフェノール(アントシアニン・ケルセチン・ルチン・カテキン・イソフラボンなどのフラボノイド等)
ビタミン(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC)
CoQ10、αリポ酸
抗酸化作用のある野菜や果物などの食品・食べ物
アントシアニン(ブルーベリー・カシス)
ケルセチン(そば)
ルチン(そば)
カテキン(お茶)
イソフラボン(大豆)
カルコン(明日葉)
クロロゲン酸(コーヒー豆)
ロズマリン酸(シソ)
ゴマリグナン(ゴマ)
クルクミン(ウコン)
タンニン(お茶)
スルフォラファン(ブロッコリー)
βカロチン(緑黄色野菜)
リコピン(トマト)
カプサイシン(唐辛子)
アスタキサンチン(鮭・イクラ)
ルテイン(ケール・ほうれん草)
フコイダン(海藻)
βグルカン(キノコ)
ペクチン(リンゴ)
テアフラビン(紅茶)
抗酸化物質のほとんどは、日ごろから食べている野菜や果物に含まれています。
つまり、日ごろから、好き嫌いなく、バランス良く積極的に野菜や果物を食べていれば不足することはないと考えられます。
しかし、一人暮らしの方や外食が多い方などは野菜不足になりがちです。
また、高カロリー・高脂肪な肉食中心の欧米型の食事は、体が酸化しやすいため、活性酸素の攻撃を受けやすいと考えられます。
少しずつ食生活を変え、上手に抗酸化作用があるサプリメントを取り入れて、活性酸素を抑えましょう。
抗酸化酵素とミネラル
だからといって、抗酸化作用のある食品だけを食べていればよいというわけではありません。
抗酸化物質の働きを助け、その効果を高める亜鉛やセレンなどのミネラルも必要です。
つまりは、バランス良い食事をとることが最も抗酸化作用を発揮できる食事といえるのです。
抗酸化作用のある,毎日食べたい10の食品
食品その1: 実は、抗酸化作用の高い筆頭食品は「バナナ」
抗酸化作用が高い食品といえば、色が濃かったり、臭いが強かったり・・・というイメージがありますが、なんとさまざまな食品の中で最も抗酸化作用が高いのはバナナなのです。バナナはアミノ酸や各種ビタミンの宝庫であり、食物繊維もたっぷりと含まれた食品です。さらに抗酸化作用が高いとなれば、毎日必ずバナナを1本食べなければいけません。
食品その2: 色の濃さが抗酸化作用の証!「カボチャ&ニンジン」
カボチャの黄、ニンジンの赤、ピーマンの緑・・・いわゆる緑黄色野菜の色は、カロチンという成分が含まれている証拠で、抗酸化作用の高さのバロメーターです。トマトに含まれるリコピンや、ナスに含まれるアントシアニンも抗酸化作用の高い成分です。色とりどりの野菜を食べて、抗酸化作用の恩恵にあずかりましょう。
食品その3: 色が薄くても抗酸化作用では負けません!「キャベツ」
主に野菜の抗酸化作用について考えるとき、どうしても緑黄色野菜にばかり目がいってしまいますが、実はキャベツの抗酸化作用は野菜類の中では飛び抜けて高いのです。しかもまだ成熟していない、巻のゆるい若いキャベツの抗酸化作用が圧倒的に高いそうです。 春に出回る新キャベツは、必ずチェックしましょう。その他の葉もの野菜ではほうれん草、ブロッコリー、ケールなどは、老化を止める力を持っています。
食品その4: 「ニンニク、ショウガ」は抗酸化作用の王様です
ニンニク、ショウガ、ネギ、セロリなどのいわゆる香味野菜も、抗酸化作用が高いことで知られています。その独特の臭い成分のアリシンが体内の活性酸素と強力に結びつき、身体の酸化を防いでくれるのです。毎日少しづつで良いですから、調理の際には香味野菜を加えるようにしましょう。
食品その5:「蕎麦」を食べる人が長生きする理由
昔から、蕎麦を常食する人は長生きすると言われています。その理由は、蕎麦にルチンという抗酸化作用の高い成分が含まれているからではないかと言われています。また、蕎麦にはビタミンやミネラルも豊富に含まれ血圧を下げる効果もありますので、麺類を食べたくなったら抗酸化作用の高い「蕎麦」をチョイスするのが賢い選択だと思われます。
食品その6:イソフラボンにも抗酸化作用が!「大豆」
大豆食品=イソフラボン=女性ホルモン、というのはあまりにも有名ですが、実はこのイソフラボンも抗酸化作用が高い成分なのです。大豆はまさに、美容と健康の力強い味方なわけです。豆乳を飲むもよし、味噌汁を飲むもよし、もちろん納豆や豆腐など、大豆の含まれた食品はたくさんあります。
また気軽に食べられるものばかりですので、女性ホルモンだけではなく抗酸化作用のことも意識しつつ、毎日の食生活に加えるようにしましょう。
食品その7:抗酸化作用の高い身近な飲み物「緑茶」
抗酸化作用の高い飲み物としては、ポリフェノールが含まれている紅茶やウーロン茶、ココアやコーヒーなどもあげられますが、なんといっても最も抗酸化作用が高いのは緑茶です。緑茶にはポリフェノールだけではなく、カテキンという抗酸化作用の高い成分が含まれています。毎日摂取できる身近な食品として、緑茶をおおいに活用したいものです。
食品その8:ベリー類でフリーラジカルを撃退!
ポリフェノールが豊富に含まれるブルーベリーやラズベリー、レッドレズベリー、ブラックベリー、イチゴなどのベリー類には抗酸化物質が豊富に含まれて抗酸化作用が高いことで知られています。
さらには脂肪酸を有害な「過酸化脂質」に変えるフリーラジカルを制御する効果もあります。ベリー系のフルーツは冷凍で販売されていますので、ちょっとお腹がすいた時に、おやつ代わりにつまむのもいいです!
食品その9:アボカドはアンチエイジング完全食品!
アボカドにはビタミンCが豊富に含まれ、美白作用でシミを予防する働きがあります。 そのうえ、肌の弾力・ハリをアップさせ、若々しい美肌を保つ効果が期待できます。また、ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、細胞の老化やシワを予防する働きがあります。
その他にも、ビタミンB群やβ-カロテン、骨を丈夫にするカルシウム、貧血を予防する鉄分などがバランスよく含まれています。
アボカドには含まれる脂肪分のオレイン酸やリノール酸は、コレステロールの吸収を抑え老廃物を体外へ排出するデトックス効果が期待できるため、細胞を若々しく保ち、動脈硬化を防く働きがもあります。アボカドはアンチエイジングのための完全食品といっても過言ではありません。
食品その10: アーモンドで「しわ」「たるみ」にさようなら
ナッツには脳の機能を高めるオメガ脂肪酸や若返りのビタミンと言われる「ビタミンE」が豊富に含まれています。特にアーモンドは、その含有量がダントツです。アーモンドには、皮膚の「しわ」や「たるみ」の原因となる“糖化”を抑える働きがあります。アーモンドは、ローストした物ではなく、無塩の生のアーモンドを1日に一握り食べるようにしましょう!
まとめ
抗酸化作用のある食べ物で老化は防げる!毎日食べたい10の食品
食品その1:実は、抗酸化作用の高い筆頭食品は「バナナ」
食品その2:その色の濃さが抗酸化作用の証!「カボチャ&ニンジン」
食品その3:色が薄くても抗酸化作用では負けません!「キャベツ」
食品その4:「ニンニク、ショウガ」は抗酸化作用の王様です
食品その5:「蕎麦」を食べる人が長生きする理由
食品その6:イソフラボンにも抗酸化作用が!「大豆」
食品その7:抗酸化作用の高い身近な飲み物「緑茶」
食品その8:ベリーでフリーラジカルを撃退!
食品その9:アボカドは完全アンチエイジング食品!
食品その10:アーモンドで糖化を抑えて「しわ」「たるみ」にさようなら