生活習慣としての食生活 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 食事の摂り方の基本原則は、「健康的な生活と長寿」を目的とするものであり、これはミトコンドリアの機能改善・ミトコンドリアの働きを悪くさせないことを目的としたものであり、なおかつ、セロトニン神経の活性化を目指した「脳内セロトニンを増やす」ための食事の摂り方でなくてはなりません。

 

  1) 加工食品・インスタント食品をできるだけ減らす
  2) 脂肪・油をできるだけ減らす(オメガ3を摂る)
  3) 肉・乳製品・卵を摂らないか、ごく少量にする
  4) 砂糖をごく少量にする。白砂糖を摂らない
  5) 主食を精製度の低い穀類にする。雑穀を加える
  6) 豆類を摂る。種子・ナッツ類を摂る
  7) 野菜をたっぷり摂る。果物を摂る。海藻を摂る
  8) 魚貝類を少量摂る
  9) 発酵食品を常に摂る
  10) 食材・調味料は自然で新鮮なものを使う


 片頭痛は、ミトコンドリアの機能障害による頭痛です。このようなことから、ミトコンドリアの働きを悪くしない・元気にする生活習慣として、食生活が中心的な役割を果たしています。


 ミトコンドリアが、エネルギー産生を行うには、栄養素・ミネラル・ビタミンをバランスよく摂取するのが必要です。このため、好き嫌い・偏食は厳禁です。
 マグネシウムが不足すれば、ミトコンドリアの機能が低下します。このため、マグネシウムを充分摂取する必要があります。
 エネルギーを産生する際、活性酸素が発生するため、過剰な活性酸素を消去させる必要です。このため、抗酸化食品を摂取する必要があります。
 慢性頭痛では、同時に、セロトニンの機能が低下していることから、脳内セロトニンを増やすことが大切です。トリプトファンの摂り方にはいろいろな注意点があります。
 女性の場合、潜在的に鉄分が不足しており、この不足は、エネルギー産生の上でもセロトニンを増やすためにも、鉄分の補充が重要になってきます。


  マグネシウム
  鉄不足にさせない
  抗酸化食品を十分に
  良い油、悪い油を見分ける
  セロトニンを増やす・・脳内セロトニンを増やすための食事


 これらについて述べていく予定ですが、このようなことは「健康的な生活」を目的としたものです。ということは慢性頭痛の改善だけを目的としたものではないということです。
 食事は、毎日摂取するものであり、日頃から毎日心掛けるべきものです。
 頭痛が改善されたからといって、これで終わりではないということです。
 健康と美容、生活習慣病予防、アンチエイジング、認知症予防、健やかな長寿社会をめざす食生活を追求するものでなくてはなりません。
 その過程で、慢性頭痛とくに片頭痛が改善されるというようにご理解下さい。


 こうしたことから、学会を主導される方々のように、頭痛という辛い痛みを改善させるためにトリプタン製剤と予防薬を服用し、マグネシウムとビタミンB2を補充するといった謂わば”楊子の褄”のような位置を占めるのではなく、食事の摂り方は、片頭痛治療の中心的な役割を果たしていることを、まず強調しておきます。このように「食生活」は位置づけられるべきものです。