前回のは、重複する部分が余りにも多かったことを反省し、改訂致しました。
前編は、「慢性頭痛」をどのように考えるべきかについて述べたものです。謂わば、臨床頭痛学の基礎編ともいうべきものです。
後編は、これまでの「生活習慣」をどのように見直し・改善していくべきかについて述べたものです。謂わば、実践編ともいうべきものです。
ややこしいことは抜きにして、たちまち何をすべきかを知りたい方は、こちらからご覧下さい。なぜこのようなことが必要なのかを知りたい方は、前編をご覧下さい。
いずれにしても、慢性頭痛は予防すべきであるというのが結論です。とくに日常的に感じる極く軽度の頭痛の段階で、対処すべきです。そうされませんと、知らぬ間に片頭痛という難治性の慢性頭痛にまで移行しかねないということです。
日常的に感じる極く軽度の頭痛に対して、安易に市販の鎮痛薬でやり過ごされていますと、徐々にこのような頭痛が、次第に増強してくることになり、「頭痛外来」のお世話にならなくなってしまいます。そうなれば、このような診療科では必然的に、「国際頭痛分類第3版 β版」に従って、「片頭痛」の診断を下され、「慢性頭痛診療のガイドライン」に基づいて、「生活習慣の改善」を指導されることもなく、高価なトリプタン製剤を一生飲み続けざるを得なくなってきますので、注意が必要です。
「新・臨床頭痛学」 前編
http://taku1902.jp/sub394.pdf
「新・臨床頭痛学」 後編
http://taku1902.jp/sub395.pdf