「新・臨床頭痛学」の第23弾です | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 これまでは、慢性頭痛について述べ、とくに慢性頭痛をどのように予防・改善していくかについて述べて参りました。


 しかし、日常的にテレビでは、こうした極く軽い頭痛に対して「市販の鎮痛薬」が勧められるような宣伝が行われていることから安易に服用されており、また学会を主導される方々は、こうした極く軽い頭痛や緊張型頭痛がまったく軽視されていること、片頭痛がミトコンドリアの働きの悪さからくる頭痛であるとは考えず、このため「体の歪み(ストレートネック)」の関与も全く考えられていないことから、片頭痛はまったく原因不明とされていることもあり、こうした片頭痛にまでも市販の鎮痛薬が服用されていることから、知らぬ間に「片頭痛」が熟成されてくることに至り、慢性頭痛の予防などまったく意識されていません。


 さらに、現在、「トリプタン製剤」が片頭痛治療では第一選択薬とされ、マスコミさらにネット上では”片頭痛の特効薬”と大々的に宣伝され、専門家によっては、片頭痛発作時にはトリプタン製剤を服用されることが最も”適切な治療”であり、このようにしなければ将来「脳過敏症候群」を引き起こすことになり、やっかいな状況を生み出すことになると脅迫されます。
 しかし、このようなトリプタン製剤は、片頭痛発作時に起きている「脳内セロトニンの低下した状態」を補填しているに過ぎません。


 本来、片頭痛はミトコンドリアの働きが生まれつき悪いために起きた頭痛です。このようにミトコンドリアの働きが悪ければ、当然のこととして「セロトニン神経系」の働きも同時に悪くなっています。ここに生活習慣の問題によって「脳内セロトニンの低下」が引き起こされてきます。
 このように、トリプタン製剤をいくら服用しても、このようにして引き起こされた「脳内セロトニンの低下」を補っているだけのことです。
 

 ということは、その本家本元のミトコンドリアの機能低下は厳然と存在しています。ここに生活習慣の問題および外部の生活環境の問題から、さらにミトコンドリアの働きを悪化させることになり、「酸化ストレス・炎症体質」という「片頭痛体質」が形成されてきます。こうしたことから、いくらトリプタン製剤を片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用しても、その根底に形成された「酸化ストレス・炎症体質」は次第に増悪してきます。
 このため、専門家の提唱する「片頭痛発作時にはトリプタン製剤を服用されることが最も”適切な治療”である」ということは根本的な誤りがあります。その証拠に、いくら「片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用」しようとも、根底にある「酸化ストレス・炎症体質」は次第に増悪することによって、片頭痛は次第に慢性化していくことになり、辛酸な苦渋をなめておられる方々が多く出現しているからです。専門家はこうした事実は何故だか、一切認識されていないことが問題視されなくてはなりません。


 こうしたことから、根底にある「酸化ストレス・炎症体質」を改善させるための「生活習慣の改善」を行っていませんと、どうにもならない状況を作り上げてしまうことになります。
 トリプタン製剤が片頭痛医療に導入されて約15年以上経過しました。
 専門家の提唱する「片頭痛発作時にはトリプタン製剤を服用されることが最も”適切な治療”である」ということを真に受けて、忠実時トリプタン製剤を服用されて来られた方々の中には、片頭痛が慢性化してしまい、どうにもならない状況を強いられている方々が多発してきています。


 このように、多くの方々は「片頭痛」で苦しまれる現状があります。
 このような状況を憂えて、最近では、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生から「酸化ストレス・炎症体質(片頭痛体質)」を改善を目的とした「3つの約束」が提唱されるようになってきました。


1.悪い植物油(市販のサラダ油など)や加工油(マーガリン)をとらない。とるのはシソ油(エゴマ油)とエクストラバージンオリーブ油だけにする
2.毎日の朝食は「万能健康ジュース」だけにする
3.可能なかぎり、食事ごとに「ラブレクラウト」をとる


 「新・臨床頭痛学」の一番最後に、後藤日出夫先生の提唱される「3つの約束」は省くことのできない項目となっていることから、入れさせて頂くことにします。
 この方法は、すでに片頭痛へ移行されておられる方々には福音ともなるものです。

 これは、東洋医学で重要視される”薬膳”に匹敵するものと私は思っております。ですから、片頭痛を発症されておられない方々にもお勧めの方法と思われます。食事療法のすべてを満たすもので、食事療法についての細かなことが面倒に思われる方々にとっては、これがすべてを集約されたものになっていますので、単純に、まず、これを行うべきと思っております。
 実際に片頭痛を発症されておられる方々でも、実行された方々は、絶大な効果が示されています。


 まず、この3つの約束の要点について、述べてみたいと思います。



 今回は、以下のファイルです


   

  第23章 片頭痛体質改善のための「3つの約束」
    
http://taku1902.jp/sub390.pdf