これから、順次、「新・臨床頭痛学」を掲載していく予定です。
この「新・臨床頭痛学」とは、脳のなかに異常のない一次性頭痛(慢性頭痛)を中心に述べております。
脳の中に異常のある二次性頭痛に関しては、私は一般内科医・神経内科医であることから、まったく素人であり・お門違いであるため、一切触れません。こうした二次性頭痛は、脳の専門家である脳神経外科医にすべてお任せすることにします。
脳のなかに異常のない一次性頭痛(慢性頭痛)は、従来、「国際頭痛分類 第3版β版」に従って、片頭痛中心に述べられ、緊張型頭痛はまさに取るに足らない頭痛とされ、「国際頭痛分類 第3版β版」の診断基準で片頭痛と診断できない頭痛を「緊張型頭痛」と診断され、謂わばゴミダメ的な頭痛とされ、まったく問題にされていませんでした。
そして、現在では、「片頭痛」は”脳のなかに異常のある”中枢性疾患”とさえ改められ、本来、片頭痛が一次性頭痛とされていたのが、このように基本的な概念ですら覆されてきている現状があります。
こうしたことから、「新・臨床頭痛学」では、片頭痛をこのように”中枢性疾患”と考えるべきなのか、さらに片頭痛は緊張型頭痛と厳然と区別すべきなのかについて最初に言及する目的で、「第1章 頭痛とは」から、イントロダクシヨンの意味で、述べました。
このように、「新・臨床頭痛学」では、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が作成した「国際頭痛分類 第3版β版」を一切度外視・無視して、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛・その他の一次性頭痛すべてを一括して「慢性頭痛」として述べています。
今回は、以下のようなものです。
「第1章 頭痛とは」 ・・慢性頭痛とは何か?
http://taku1902.jp/sub368.pdf
から開始することに致します。
ご覧頂ければ、お分かりとは思いますが、従来の「臨床頭痛学」とはトリプタン製剤販売促進を目的としたものであり、「国際頭痛分類 第3版β版」とは、片頭痛を正確に診断させるものであるに過ぎないことが理解されるはずです。本来の臨床頭痛学とは、慢性頭痛そのもの、さらに片頭痛を根絶させるものでなくてはならないはずです。