新たな「臨床頭痛学」をめざして | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 先日来、「今回の学会抄録集から」を掲載してきました。ここでも明らかに致しましたように、現在の頭痛の専門家は「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および研究の絶対的な基準とされ、この枠から逸脱した考え方は一切容認されることはありません。
 そして、「今回の学会抄録集から」を掲載中も多くの頭痛の専門家から、このようなご指摘を個人的にお受け致しました。
 しかし、これまでもこのような「国際頭痛分類 第3版β版」を基にした考え方の弊害については述べて参りました。
 こういったことから、「国際頭痛分類 第3版β版」を度外視した考え方で、現実の慢性頭痛でお悩みの方々のための「臨床頭痛学」が求められています。
 これまでの幾多の頭痛研究者の研究業績をもとに、「国際頭痛分類 第3版β版」から一切離れて、慢性頭痛を理論的に「再構築」することが急務となっています。
 このような考え方で、先日は「ダイジェスト版」を掲載致しました。そして、これを基本として、当医院の外来患者さんのための「治療指針」を書き改めました。

 当地区では、頭痛専門医がいないことから、頭痛診療をされる先生方は「慢性頭痛診療のガイドライン」を診療指針とされることから、このような考え方では極めて”不適切”と考えることから、このような「治療指針」を従来より作成しています。
 これまでの患者さん向けの「治療指針」は、余りにも頁数が多いことから、すべてを読破して頂けていないのではないかと反省したためです。これまでの「治療指針」は、そのまま「参考書」として、これをより簡略化させた形で作り替えました。 
 これは、片頭痛を発症させた間もない方々のために作成したもので、とくに若い女性向けに作成しています。このため、片頭痛が「なぜ女性に多いのか」というテーマが基本となっています。ということは男性の場合、これから女性特有の「生理関連」を差し引いて考えれば理解しやすいように構成致しました。これは、発症間もない段階で対処すべきであるということを理解して頂くことを目的としています。このことは、糖尿病でも言えることで、発症後時間が経過すれば改善が困難となり、ましてや合併症を併発する前の段階でなければ治療そのものは困難を極めてくることにも通じています。


 興味のある方々は、ご覧下さい。


片頭痛のセルフケア 最新版 http://taku1902.jp/sub299.pdf


 今後、これをたたき台にして、「片頭痛治療における食事療法」をさらに具体的に構築されなくてはならないと考えております。
 現在の頭痛学には、このような「片頭痛治療における食事療法」がまったく存在しないことを見ても、今後とも学会と相対峙するものと思っております。