「万能健康ジュース」は分子化学療法研究所の後藤日出夫先生の考案されたものです。
毎日、リンゴとニンジンを中心とした「万能健康ジュース」だけの朝食をとり、必要に応じて週に一度、または月に一度から二度、三食とも“万能健康ジュースだけの日“を設けるというシンプルな方法です。
以前、記事にした「糖質制限」のなかの「プチ糖質制限食」ともいうべきもので、1日3回の食事のうち、朝食だけ主食を抜くために、朝食に「万能健康ジュース」を取り入れるということに他なりません。
「万能健康ジュース」には、これまで述べてきたような片頭痛に好ましいと思われる「りんご、ニンジン、ゴマ、マグネシウム、オリゴ糖、α-リノレン酸、ビタミンC、クエン酸」がすべて入れられています。
それでは、なぜ「万能健康ジュース」は効くのでしょうか。
「万能健康ジュース」は、次のような改善を目的に作られています。
①、不足しがちなビタミン類、ミネラル類、抗酸化物質がバランスよく取れること
②、腸内細菌を健全にすることができること
③、自律神経のバランスが正しく働きだすこと
この中でも、「自律神経のバランスが正しく働き出す」ということについては納得しがたい!?のではないでしょうか。
「万能健康ジュース」か何か知らないが、ジュースごときを飲んで何故、自律神経のバランスが正しくなるのか!?といった疑問をお持ちの方が多いのではないかと思います。
実は、生活習慣病や体調不良などは、結構、食事のとり方に大きな原因がある場合が多いのです。
言い換えますと、消化能力が優れた欧米人の食習慣を模倣することや欧米式の考えをベースにした、日本人にとって間違った食事方法の結果がさまざまな生活習慣病や体調不良、自律神経の障害などを引き起こしているのです。
「ジュース」が直接的に自律神経を正すのではなく、間違った食習慣を「ジュース」で正すことにより、自律神経のバランスが正しく働き出すということなのです。
自律神経の働きを正す「万能健康ジュース」
ご存知のように、私達の体に必要なさまざまな代謝は私達の意思にかかわらず、自律神経によりコントロールされています。
自律神経には日中に活発に働く交感神経と、夜になって活発に働く副交感神経があります。また、交感神経は体の活動時や緊張している時に活発に働き、副交感神経は食事時やリラックスしている時に働くというように、互いに相反する働きがあります。
そして、健康であるためにはこの自律神経が正常に機能していなければなりません。
たとえば、睡眠中は副交感神経が優勢に働いているのですが、交感神経が優性であれば眠りは浅くなり(よく目が覚める)、体力回復機能も弱まってしまいます。
このようなことから、良い睡眠を得るためには就寝前にキッチリと交感神経を抑制し、副交感神経を十分に高めておく必要があるのです。
このように、副交感神経優位から交感神経への切り替えや、交感神経優位から副交感神経への切り替えには、切り替えに必要な時間を充分に取ることが必要となります。
決して、熟睡中に突然起こされ、全力疾走するようなことを毎日やってはいけないのです。
食べ物を食べれば副交感神経が活発化され、胃や腸が働き、栄養素の消化吸収がおこなわれます。
また、副交感神経は排尿や排便を促し、昼の間に消耗した体のメンテナンスをつかさどります。
目覚めの朝は、この副交感神経が優勢な状態から、昼の活動にそなえ交感神経が優勢な状態に切り替わっていく非常に大切な時期なのです。
交感神経が働きだした朝の消化吸収能力は低く、昼・午後に向け向上していきます。
そして、夜間が最も消化吸収能が高くなり、再び目覚めとともに消化吸収能力は低下することになります。
ここで問題となるのが、一人ひとりの消化吸収能力のレベルなのです。
一般に欧米人は歴史的な食文化の違いから消化吸収能力は非常に高く、日本人でも成育期の子ども達や異常に消化吸収能力の高い成人はいます。
しかし、一般的な日本人、中でも特に低体温症の方や片頭痛、パニック障害など神経系の病気の人たちの消化吸収能力は低く、「朝食」が自律神経のバランスを乱す原因となるのです。
栄養素的に、動物性タンパク質は消化吸収時の代謝負担は大きく、特に朝食では摂取したタンパク質の大半が消化吸収に費やされてしまいます。
たとえば、消化吸収能力の低い人が朝からビーフステーキを食べると、消化吸収にかかわる全ての器官では、熟睡中に起こされ全力疾走するようなことが起きてしまうのです。
そのため、朝から全ての代謝機能は乱され、自律神経の働きが乱れるとともに集中力のないけだるい一日が始まるのです(食事の内容により異なりますが、通常は食後1時間~5時間で消化吸収エネルギーは最大となります)
朝食を「万能健康ジュース」に変え、副交感神経の大きな役割である消化吸収のリズムを正しくすることにより、朝から頭は冴さえ渡り、体は驚くほど軽くなり、集中力も上がり、疲労感はなくなり、気分が明るくなるのです。
交感神経の働きを乱す最大の原因は「ストレス」、副交感神経の働きを乱す最大の原因は「過食」と憶えておくといいように思います。
比較的少ないと思った量の食事であっても、特に消化吸収能力の弱い朝では「過食」となってしまうのです。
特に栄養素の中でもタンパク質は消化吸収の負担が極めて大きいのです(朝は、わずかな量でも「過食」となりやすい)
だからといって、朝食を抜くと血糖が下がりすぎ、「ストレス」を受けたときと同じような体の仕組みが働き、「酸化ストレス・炎症体質」の原因となる「遊離脂肪酸」や「活性酸素」が発生することになります。
また、短時間の弱い空腹は基礎代謝を上げ、健康にとってもプラスとなるのですが、強く長い空腹はホルモンの異常な分泌を招き自律神経までも乱してしまいます。
このように、交感神経が働きだす朝に必要以上に副交感神経を刺激しすぎることで、自律神経のバランスを乱すことになるのです。
消化吸収にかかわるエネルギー負荷を最小限にし、且つ、昼食までに大きな空腹感じさせない基礎代謝程度のエネルギーを与えることが重要になってきます。
そして、夜間の代謝(同化)で消耗したミネラル、ビタミンや昼からの活動時に発生するであろう活性酸素のための抗酸化物質を朝食時に補給することを目的に「万能健康ジュース」は作られているのです。
朝食を「万能健康ジュース」に変え、単に朝食の消化吸収エネルギー負荷を極小化し、胃の負担を軽くすることにより、ほとんどの逆流性食道炎は1週間~2週間程度で改善します。
さらに、「酸化ストレス炎症体質」の改善のためには、腸内細菌を健全に保ちビオチンを十分に産生させることや食事後のインスリンの分泌を如何に抑制するかということが大きな課題となります。
そのため、「万能健康ジュース」には、ビオチン産生菌であるアシドフィルス菌の好むりんごをベースとし、食後の血糖値を急激に上げずに血糖が持続して補給されるように作られているのです。
ただし、「万能健康ジュース」は運動不足気味の成人向け(特に生活習慣病が心配な方や、すでに生活習慣病である方など)に作ったものであり、成育盛りの子ども達やスポーツ選手(運動量の多い人)、妊婦の方は、朝からしっかりタンパク質もとってください(その分に見合った消化吸収能力は充分にあります。逆に、タンパク質を多くとるときは、しっかり運動することが必要です。
「朝はしっかり食べましょう!」の嘘と本当
管理栄養士や医師の多くは誰にでも口をそろえて、「三食キッチリ、特に朝食はしっかりとりましょう!」といいます。
前にも述べましたが、確かに成育期の子ども達、運動量の激しい人たち、妊婦さんの多くはその通りなのですが・・・・
体がいつもだるい方、朝の目覚めが悪い方、いつも胸焼けしている方、・・・・・などなど、そして片頭痛の方、うつ病やパニック障害の方、自律神経失調症といわれた方、・・・・・・などなどは、朝食をしっかりとっている限り、永遠に病状が改善されることは期待できません
よくTVでやってる、朝からタンパク質でダイエットなど、最悪の結果になります。
というのは、朝のタンパク質を中心とした食事が自律神経を乱す張本人だからです。
とは言っても、朝食を抜くのはこれまた低体温や内臓脂肪を溜める原因となり、全く良くありません。
朝は副交感神経から交感神経に切り替わる非常に大切な時期ですので、スムースにバトンタッチすることが自律神経を正しく働かせるポイントなのです。
ですから、「朝はしっかり食べましょう!」というの多くの方にとって「嘘」ということです。朝食は昼食までのカロリーの繋ぎ、しっかりした交感神経の立ち上げ、消化管のちょっとしたお休みというのが基本です。
「万能健康ジュース」はそのためにも作られた究極の朝食なのです。是非、朝は「万能健康ジュース」だけの朝食とし、すがすがしい一日をお過ごしください。
「朝に果物を取る意味合いは分かるが、ジュースにする必要はない」など、理屈をこねる「群盲象を評す」を地で行く小賢い先生もおられますが、「象の足を触っては、象は柱のような生き物だ!」などということからぼちぼち脱皮して頂きたいものです。
驚きの「万能健康ジュース」を始めて
「万能健康ジュース」を実践し始めますと、ほとんどの体調の悪い方は劇的な変化を体感することになります。
特にスッキリした目覚め、からだが軽くなる、やる気が起きる・・・・・とともに、悪かった病気の症状が軽減していくのが実感できます。
このことは「万能健康ジュース」により、不足しがちなビタミンやミネラルなどが補充されることや腸内細菌が健全化されていくことも大きな要因のように思われます。
しかし、「万能健康ジュース」の最大の効果は体の抗酸化作用をリニューアルすることに加え、「自律神経の働きを整える」または「消化吸収のリズムを整える」ということにあります。
「自律神経の働きを整える」というと、脳の中だけでおきること考えられがちですが、実際に「万能健康ジュース」を実践してみると、いかに“食”の影響が大きいかが分かります。
勿論、ストレスも自律神経の働きを乱す最大の要因なのですが、実際にそのストレスをどのようにして取り除くかは極めて難しいことですよね!?
しかし、食生活の改善により自律神経が正しく調整されてくると、ストレスを処理する能力も高まってくるのです。
逆に、食生活が乱れ、自律神経のバランスを乱していくと、ストレスが処理できず、ストレスは増幅されていくのです。
特に、交感神経から副交感神経に切り替わる時のストレスや副交感神経から交感神経への切り替え時の食事(朝食)の影響は大きいようです。
夜更かしし「夜食を摂り過ぎ、朝は食べない」や「朝からたっぷり高脂肪高たんぱく質の食事をとる」のも好ましくありません。
「消化吸収のリズムを整える」ことが「自律神経の働きを整える」ことになり、スッキリした目覚め、・・・・・とつながっていくのです。
「万能健康ジュース」は、特に糖尿病の方の朝食をイメージしながら、肝臓に溜まっているグリコーゲンに着目したカロリー設定をして作られています。
血糖が下がりますと、糖新生(中性脂肪やタンパク質からのエネルギー供給)が始まりますので(毒性のある遊離脂肪酸が増えます)、血糖をそこまで下げないようにしています。
反対に、糖尿病の方がたくさんの糖質をとると血糖値が上がり過ぎるため、肝臓からブドウ糖が適正量供給されるのとほぼ同じになるようにイメージして処方を設定したものです。
体には短期用のエネルギー貯蓄として、筋肉と肝臓にグリコーゲンを蓄えます(各々、300g/1200Kcal、100g/400Kcal)
筋肉に蓄えられたグリコーゲンは筋肉用にしか使われませんが、肝臓の貯蓄分は全身用に利用されます。その供給量は平時1時間に10g(40Kcal)、マラソン中は30g(120Kcal)といわれています。
夕食を終えますと、筋肉や肝臓にはほぼ満杯のグリコーゲンが溜まります。その後、朝まで食事を取りませんので、筋肉中のグリコーゲンは少し減り、肝臓のグリコーゲンはかなり減ります。
ですので、朝に糖質をとらない(食事を取らない)のはよくありません(昼までの間に必ず糖新生が始まります)
しかし、糖尿病の方は朝食を普通通りとりますと、血糖が上がりますので薬を飲まなくてはいけません(薬は膵臓への鞭です)そこで、考えついたのが、“肝臓の働きと同じにしてやればイイのだということです。
そこで、朝食で肝臓からのグリコーゲンと同程度のブドウ糖を供給し昼まで持たせれば、消化吸収作業も休まるし、昼食時には血糖はすばやくグリコーゲンへ転化されるはず(血糖の上がりが抑制される)
で、作られたのが「万能健康ジュース」です。因みに、りんごは300g(1単位)、ニンジン80g(1/2単位)、バナナ100g(1単位)、植物油5~15g(1/2~1・1/2単位)、ごま15g(1単位)、オリゴ糖20g(0~1/2単位)で、総計5~6単位(1単位:80Kcal)になります。ひとり分はその半分で、200Kcal程度になります(40Kcal×5時間((朝食から昼食まで))=200Kcalとなるように)
こうして、昼食まで肝臓のようにダラダラ(適正に)とブドウ糖が供給されるになるようにしたのが「万能健康ジュース」なのです。
だから、消化管を休め、自律神経を整え、酸化ストレスを沈静化し、炎症体質を鎮め、病気の体質改善のためにも作られた「分子化学療法」のベースとなるジュースです。
この「万能健康ジュース」の効果は片頭痛以外にも、花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、乾癬、クローン病、自己免疫疾患のような免疫異常による病気のみならず、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満、高尿酸血症、痛風などの生活習慣病、癌、骨粗鬆症、さらには認知症、うつ病、パニック障害、不眠症などの神経系の 言い換えますと、解毒、酸化ストレス解消、腸内細菌健全化、アレルギー体質改善、便秘解消、基礎代謝アップ、ダイエット、美容関係(シミや肌荒れ)など、多くの健康や美容上の障害要因の改善に効果が現れるように作られています。
片頭痛はミトコンドリアの機能異常による頭痛である、ということが基本的な考え方としてあり、このような立場から「万能健康ジュース」は考案されています。