慢性頭痛になぜ、マグネシウムが大切なのでしょうか? | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

マグネシウムの役割


1.緊張状態から解放してくれます


 筋肉の動きは、筋肉細胞内のカルシウム量の増減で決まります。カルシウムの量が増えると筋肉が緊張(収縮)し、カルシウムの量が減ると筋肉が弛緩します。
 じつは、カルシウムの量を減らすときにマグネシウムが使われています。イメージでいいますと、細胞にカルシウムを出し入れするポンプがあって、マグネシウムはこのポンプがカルシウムを汲み出すときに欠かせないのです。ですから、マグネシウムが不足すると筋肉が収縮した状態を解消できなくなります。神経も過敏になるために痛みも感じやすくなります。
 マグネシウムは「抗ストレスミネラル」と呼ばれ、ストレスによって激しく消費されてしまうので、イライラ感が増したり、怒りつぽくなったりもします。こうした状況が長く続き、もしも心臓で激しい緊張状態が起こったら……心臓は麻痺を起こしてその動きを止めてしまうことになるわけです。これが突然死です。
 寝ているあいだに足がつる、まぶたがピクピクとけいれんするといった症状も、筋肉が緊張した状態が続くために起こります。こういう症状があらわれやすい人はマグネシウム不足です。
 また、片頭痛の前兆として「肩がこる」という人もたくさんいますがこれも同様です。心当たりのある方は、すくに「マグネシウム液」を水に溶かしたものを飲んでみてください。ちょつと多めに4~5ccほど。効果はバツグンです!

 マグネシウムの不足によって緊張型頭痛を起こすという研究報告もあり、不足したマグネシウムを補うことで頭痛を改善に導いてくれます。
 マグネシウムが役に立つのは、肩こりなど筋肉の緊張から来る緊張型頭痛です。マグネシウムは、筋肉の緊張を解いてくれます。また血管の筋肉をリラックスさせることで血流が増え、血行が良くなるからです。
 マグネシウムを大量摂取することで血液の循環がよくなり、また筋肉の収縮も抑えるので、緊張型頭痛にも効果があります。


2.こんなに大事なのに・・・ !?


 ところで、マグネシウムつてあまり“健康ネタ”には登場しない成分だと思いませんか? というのも、マグネシウムは比較的簡単にとれるものだと思われてきたからです。
 しかし、実際はそう簡単ではありません。ストレスに弱い女性のほとんどが、じつはマグネシウム不足です。たぶんその原因の1つには、カルシウムが多くてマグネシウムが少ない「乳・乳製品」(ケーキ含む!)のとり過ぎがあると思います。女性はみんな大好きですから。
 乳・乳製品には、カルシウムが多く含まれています。あなたも小さい頃、「丈夫な骨や歯をつくるために牛乳を飲もう!」といわれたでしょう。でも実際のところ、カルシウムをたくさんとってもほとんどが吸収されずに排泄されてしまうし、それだけならまだしも、マグネシウムなどほかの大事なミネラルを道づれにしてしまいます。「小食だけど乳製品は死ぬほど好き!」という女性は、超ヤバイかも知れません!?
 カルシウムとマグネシウムの摂取バランスは、カルシウム「2」に対してマグネシウム「1」が理想的だといわれてます。それが牛乳だと《10: 1》、チーズにいたっては《20~30:1》というバランスの悪さです。
 サプリメント(錠剤)でとるから大丈夫と思っても、ほとんど吸収されないので無意味です。マグネシウムは水で溶かして薄くして飲むのがいちばんいい方法です。毎日コツコツつづけて、マグネシウム不足を起こさないようにするしかありません!
 マグネシウムは生命活動に必要な”代謝”の原動力となる、300種類の「酵素」のサポーターでもあります。


3.「むくみ」との関連


 マグネシウムが不足すると、筋肉などの細胞中のカルシウム濃度が高まり、細胞が“緊張状態”になります。この状態が続くと、血圧が上がったり、筋肉が動かなくなったり、細胞内のミトコンドリア(エネルギーをつくる)が死んでしまったりと、かなり“マズイ状況”になります。
 そのため、カラダを守ろうとする仕組みが働いて、細胞内に水分を取り込み、カルシウム濃度を下げようとするのです。これがいわゆる「水ふくれ(水太り)」の状態です。
 このとき、マグネシウムが適正に補給されれば、細胞から余分な水分が排出されて正常な状態に戻ります。
 健康ジュースやマグネシウム液による補充を始めると、一時的に尿の量が増えることがあるのですが、これは細胞内の余分な水分をとり除いてくれるからです。水分が減る分、体重も減少します。
 さらに、寝起きの顔がむくんでしまうのは、寝ているあいた、筋肉をほとんど使わないことが原因です。
 動脈の血液は、心臓のポンプにより全身に行き渡ります。反対に静脈の血液の“戻り”は(リンパの戻りも)、筋肉の働き、特にインナーマッスルの働きに左右されます。夜、寝ているあいだは筋肉が活動しないので、末端組織はもろにその影響を受けて戻りが悪くなるのです。ところが、朝起きて筋肉を使い始めると、末端組織にたまっている水分も抜けていき、まぶたのはれも次第に引いてくるというわけです。


ミトコンドリアの働きの悪さに、マグネシウム不足が加わると・・


 片頭痛は、ミトコンドリアの機能障害によって引き起こされる頭痛です。ここにマグネシウムの不足が起きるとどのようになるのでしょうか。

 マグネシウムイオンは細胞内小器官(ミトコンドリア)の膜構造ならびに細胞膜構造において膜の安定性を保つ役割をしています。
 細胞膜にはミネラルイオンが通過できる小さな「穴」があり、透過できるイオンの種類によって、「ナトリウムチャネル」とか「カルシウムチャネル」といった名がつけられています。これを使って必要なミネラルを自在に出入りさせることで細胞内のミネラルイオン濃度の調整をするのです。ミトコンドリアには、細胞内のカルシウムイオン濃度を適正に調整する作用があります。 
 マグネシウムイオンが不足すると細胞内小器官(ミトコンドリア)の”膜構造ならびに細胞膜構造”のイオンポンプの力が弱くなり、細胞内小器官であるミトコンドリア膜の透過性も亢進し、ミトコンドリア内に入り込んだカルシウムイオンは、ミトコンドリア外へ出ていけません。カルシウムはミトコンドリア内に少しずつ蓄積してきます。ミトコンドリア内カルシウムイオンの増加が起こります。それを薄めるために細胞浮腫、つまり水ぶとりの状態になります。
 細胞内のカルシウムイオン濃度が異常に高くなり過ぎると、ミトコンドリアの調整機能は破壊されてしまいます。調整機能が壊れたミトコンドリアは死滅してしまいます。 ミトコンドリアのエネルギー産生やミトコンドリア自体の生死には、ミトコンドリア内のカルシウムイオン濃度が強く係わっており、カルシウムイオン濃度は片頭痛の発症にも非常に大きな原因となります。
 このようになった細胞に、適量のマグネシウムが供給されると、溜まっていたカルシウムイオンなどが排出され、それにつづき、水分も排出されますが、この水ぶとり状態も限度がありカルシウムイオンがある量を超えると、その細胞は不必要となり見捨てられます。そして、後にはカルシウムイオンなどで一杯になった固まりだけが残されます。 これが石灰化した細胞のことです。動脈硬化の原因の一つです。結果的に、この細胞は死滅してしまいます。
 細胞内のマグネシウムが著しく不足すると、カルシウムイオンを細胞外に排出するカルシウムポンプの調整機能が働かなくなり、筋肉は収縮状態(緊張した状態)が続くことになります。片頭痛の前兆や、発症の引き金となる脳血管の収縮は、脳血管細胞内のカルシウム濃度の高まりによっても生じます。それはつまり、マグネシウム不足がもたらす結果でもあるのです。
 このようにして、マグネシウムイオンの低下はミトコンドリア内カルシウムイオンとナトリウムイオンの増加およびカリウムの喪失による細胞内でのカリウムイオンの低下を招きます。同じくマグネシウムイオン感受性のATP依存性カルシウムポンプの活性低下を招くことになり、細胞は興奮しやすくなります。これが「脳過敏」を引き起こしてきます。
 このようにしてマグネシウムイオンの減少はミトコンドリアの好気的代謝異常をきたして、神経細胞を興奮しやすくすることになります。
 これらは片頭痛の根本的原因として考えられているものです。


 片頭痛では、ミトコンドリア代謝異常が生まれつき存在するために、ミトコンドリアはマグネシウムイオンの減少による影響をさらに受けやすくなることになります。マグネシウムイオンの低下は片頭痛発作の結果でなく発作の始まる前から存在しているのです。神経細胞の”興奮性の亢進”はマグネシウムイオンの減少の結果あるいはミトコンドリアの代謝異常の結果として生じているものです。このようにして、「脳過敏」が形成されることになります。


 片頭痛とてんかんは密接な関係にあって,「片頭痛は本質的にてんかんの一種である」ことが強調されていますが、”脳の興奮性の亢進”は、上記のことを示すものです。
 そして、マグネシウム不足が持続すれば、ミトコンドリアの働きをさらに悪くさせることに繋がることになり、片頭痛を悪化させる”元凶”にもなってきます。これが「脳過敏症候群」の本態です。市販の鎮痛薬の服用が原因ではありません。間違えないようにして下さい。この点は極めて重要なことで、忘れてはなりません。
 ネット上では、「脳過敏症候群」は、市販の鎮痛薬の服用による”不適切な治療”が原因であると大々的に吹聴されますが、これは根本的な誤りです。


それではマグネシウム不足の原因はなんでしょうか?

 

 マグネシウム不足が持続すれば、ミトコンドリアの働きをさらに悪くさせることに繋がることになり、片頭痛を悪化させる”元凶”にもなってきます。

 それではマグネシウム不足の原因はなんでしょうか?


・アルコールの飲み過ぎ


 アルコールの多飲により 尿中にマグネシウムを排泄する量が増加します


・毎日の牛乳摂取


 カルシウムばかりが多い牛乳を いつも飲むことで 2:1が望ましいカルシウム:マグネシウムのバランスが狂い、マグネシウムの相対的欠乏を招いてしまいます


・ストレス


 ストレス対応ホルモンがマグネシウムの排泄を促してしまいます。


・激しい運動や暑すぎる環境


 マグネシウムは 汗とともに大量に排泄されます。


・食材のマグネシウム含有量が低い


 日本の土壌は火山灰土でミネラルが少ないため その土壌で育った作物はあまりミネラルを含まないのです。
 さらに農薬の使用で土壌が枯れ 以前より含有率は低下していると言われています。


・白米小麦粉など精製食品の摂取


 精製過程でミネラル分がそぎ落とされてしまっています。


・白砂糖の摂取


 消化分解にマグネシウムが大量に消費されます。


・加工品や清涼飲料水の摂取


 これらに多く含まれるリンによりマグネシウムの吸収が妨げられます。


・食品添加物や農薬等の摂取


 有害物質を解毒するために肝臓でマグネシウムを消費します。


・エストロゲン過剰(環境ホルモン含む)


 本来月経期間中はエストロゲン濃度が低いはずですが、肉・乳製品・環境ホルモンの摂取でエストロゲンが高濃度になると、マグネシウムの体内濃度は低下します。
肉・牛乳・乳製品、これらにホルモン剤(エストロゲン様環境ホルモン)が含まれている可能性がある事をご存知ですか?
 例えば乳牛は、早くから、そして大量にお乳を出させるために、遺伝子組み換え牛成長ホルモンというのが投与されている事があります。日本では規制も表示義務もないですが)
 アメリカでは、逆にこのホルモン剤を「投与してません」と書くと、投与している牛乳の販売を妨害する、と裁判が起こり、区別してはいけないようになっています。
 ホルモン剤投与でたくさんお乳を出す牛さんは、ママさん達ならわかると思いますが、乳腺炎を起こしやすくなります。その乳腺炎防ぐために、抗生剤も投与されているのです。
 肉牛にもホルモン剤は使われており、日本では4種類のホルモン剤投与が認可されているようです。(EUでは一切禁止されていますが・・)
 ホルモン剤に抗生剤をお肉や牛乳・乳製品から取っているかもしれない、なんて、普通は気付きませんので注意が必要です。


・食の欧米化


 洋食より和食の方がマグネシウムを多く含む献立ですが、食の欧米化によりマグネシウムの摂取量は低下しています。


・生理時には・・


 特に更年期以前の女性は、月経前に血中マグネシウムを骨や筋肉へと移行させるため、生理中は脳内のマグネシウムレベルが低下してきます。


などなど。。。


 こういったことから容易に、マグネシウム不足に陥ってしまいます。

 このため、マグネシウムを不足を防ぐするには? 以下の点に注意しましょう。


  ・アルコールも牛乳も程々に
  ・ストレスをためない
  ・なるべく無農薬で精製されていない物を摂取
  ・加工品 清涼飲料水 食品添加物を避ける
  ・環境ホルモンを避ける
  ・洋食よりも和食でマグネシウムを補給


 繰り返しますが、マグネシウム不足が持続すれば、ミトコンドリアの働きをさらに悪くさせることに繋がることになり、片頭痛を悪化させる”元凶”にもなってきます。
 そして先程の「マグネシウム不足の原因」でも述べましたように、いろいろな状況で容易にマグネシウム不足が引き起こされてきます。特に、女性の場合はこの傾向が著しく、月経時の片頭痛をいつもの片頭痛よりも激しくさせる根源ともなっています。現在、普通の人でもマグネシウムが不足しやすい生活環境にあります。とくに先程も述べましたように、片頭痛の方々はマグネシウム不足が指摘されています。このため、日常的に「マグネシウム」を摂取することを意識する必要があり、油断すればすぐに不足してしまうことになります。

 このマグネシウムの摂取量は、それぞれの年齢によって推奨摂取量があります。これを満たすように、毎日摂取することが大切です。マグネシウムの補充は片頭痛治療の”要”となっていますので、このことを常々念頭におく必要があります。


 ”生理時にいつも片頭痛が起き、激しい”といった場合は、マグネシウム不足を疑うくらいに大切なことです。こうした場合は、必ず、是正に努めて下さい。


細胞内のカルシウムイオン濃度の異常


 先程も述べましたが、細胞の代謝には、細胞内外に存在するカルシウムやナトリウム、カリウムやマグネシウムといったミネラルイオンが大きくかかわっています。
 皆さんは高血圧の治療薬として用いられる「カルシウム拮抗薬」というのをご存知でしょうか? 細胞膜にはミネラルイオンが通過できる小さな「穴」があり、透過できるイオンの種類によって、「ナトリウムチャネル」とか「カルシウムチャネル」といった名がつけられています。これを使って必要なミネラルを自在に出入りさせることで細胞内のミネラルイオン濃度の調整をするのです。カルシウム措抗薬にはカルシウムチャネルをふさぐ働きがあり、カルシウムイオンが細胞内へ流入するのを防ぎます。
 ミトコンドリアには、細胞内のカルシウムイオン濃度を適正に調整する作用があります。
 ところが、細胞内のカルシウムイオン濃度が異常に高くなり過ぎると、ミトコンドリアの調整機能は破壊されてしまいます。調整機能が壊れたミトコンドリアは死滅してしまうのです。
 このように、ミトコンドリアのエネルギー産生やミトコンドリア自体の生死には細胞内のカルシウムイオン濃度が強くかかわっており、カルシウムイオン濃度は片頭痛の発症にも非常に大きな原因となります。


マグネシウムとカルシウムの関係


 カルシウムには筋肉を「収縮させる」作用があります。マグネシウムは筋肉細胞内のカルシウムをポンプで汲み出すように排出することから、収縮した筋肉を「緩める」作用があります。カルシウムとマグネシウムは、このように常に相反的に作用し、通常はカルシウムイオン濃度が適正に維持されています。
 しかし、細胞内のマグネシウムが著しく不足すると、カルシウムイオンを細胞外に排出するカルシウムポンプの調整機能が働かなくなり、筋肉は収縮状態(緊張した状態)が続くことになります。その結果、こむら返りを起こしたり、瞼がピクピクと痙學したりするなどの症状があらわれます。
 さらにマグネシウムの不足が進むと、筋肉細胞内のカルシウム濃度が高くなり過ぎて筋肉の伸縮ができなくなります。もしそれが心臓で起きれば、心臓の機能停止(死)といった重篤な状態に陥ることになるわけです。
 片頭痛の前兆や、発症の引き金となる脳血管の収縮は、脳血管細胞内のカルシウム濃度の高まりによっても生じます。それはつまり、マグネシウム不足がもたらす結果でもあるのです。

 マグネシウム不足の原因は先程も述べました。 その原因としては、利尿剤などの薬剤の服薬、食事からのマグネシウム摂取量不足、胃腸の吸収障害(下痢など)があり、そのほかにも多くの生活習慣に原因があります。
 たとえば、インスリンはブドウ糖とともにリンを細胞内に移動させる作用がありますが、暴飲暴食などによってインスリンの過剰分泌を起こすと、必要以上に細胞内にリンが取り込まれて血液中のリン濃度が低下し、低リン血症を起こします。低リン血症になるとマグネシウムは腎臓から尿とともに多く排泄されます。このように、インスリンの過剰分泌もマグネシウム不足を起こす原因となります。
 また、マグネシウムは「抗ストレスミネラル」と呼ばれるように、ストレスが多いときほど多く消費されます。片頭痛の人は精神的ストレスを受けやすく、ほとんどの人がマグネシウム不足であるといっても過言ではないと思います。


 その他、激しい運動、過労、過食など、マグネシウムを消耗する要因は、現代の生活環境の中に満ちあふれているのです。


 以上、片頭痛はミトコンドリアの機能障害による頭痛です。

 ここにマグネシウム不足が起きてきますと、益々、ミトコンドリアを機能が悪化してきます。片頭痛を悪化させる”元凶”にもなってきます。
 そして、現代の生活環境の中には、マグネシウム不足を引き起こす要因は満ちあふれており、ちょっとでも油断すれば、簡単にマグネシウム不足に陥ることになります。
 こうしたことから、マグネシウム補充は”片頭痛治療の要”となっています。