これから、新たなシリーズ「素朴な疑問」 をこれから展開致します。
このシリーズの目的とすることは、現在の頭痛専門家が「国際頭痛分類第3版 β版」から慢性頭痛を論じていることに対する反論です。少なくとも、症状の上から(症候論から)慢性頭痛は論ずるべきではないと考えるからです。その根底に何があるのかを考えてこそ、その対策が存在するものと考えております。
すなわち、「国際頭痛分類第3版 β版」に従って、頭痛診断を行い、単純に「慢性頭痛診療のガイドライン」から治療方針を決定して、治療を行うべきかということを問い糾すものです。
素材は「素朴な疑問」をもとにすることにします。これまで記事にして来た内容を改めて、慢性頭痛の病態をどのような観点から考えるべきかを述べていきます。
このため、これまでの記事と重複する部分が多々あるはずですが、これはこれまでの考え方を整理するためのものと考えて頂きたく思っております。
その基本はこれまでも述べておりますように、以下の観点です。
まず、片頭痛と緊張型頭痛は連続した一連のものです。
さらに、慢性頭痛の基本的病態には「体の歪み(ストレートネック)」が存在します。
片頭痛は”ミトコンドリアの機能障害による頭痛”です。
そして、片頭痛の大半は、”多因子遺伝”です。
その”環境因子”として、以下の6項目を現段階において”暫定的”に考えております。 今後、新たな知見が出てくれば、さらに追加されることになります。
1.ホメオスターシス・・ストレスの関与
2.免疫(腸内環境)の関与
3.生理活性物質との関与・・脂肪摂取の問題
4.体の歪み(ストレートネック)の関与
5.セロトニン神経系の関与・・脳内セロトニン
6.ミトコンドリアの関与
こうした観点から「慢性頭痛」を捉えることの「正当性」を問うものです。
これまで掲載してきた記事を、改めて掲載することにより、改めて確認せんがためのものです。