昨年10月25日以来、こちらへお邪魔して以降、同じことの繰り返しで読者の皆様も、さぞ飽きてこられたかと思っております。
最近では、「一般開業医からみた慢性頭痛」というシリーズまで、いろいろ視点を変えながら、同じことを繰り返し・繰り返し述べて参りました。
これまで、慢性頭痛には共通した病態が存在するのではないかという観点から、一般開業医の観点から述べてきました。これまでの「慢性頭痛」に関する論説の大半は、「慢性頭痛が、脳のなかに異常のないもの」として”定義”されながら、お門違いな「脳神経外科医の”専門外”の方々」の論説ばかりでした。こうした矛盾に反発したものでした。
また、ネット上では、頭痛相談のコーナーを閲覧して思うことですが、多くの方々が日本全国の「頭痛外来」をドクター・ショッピングされながら、結論が得られぬまま悶々とされる方々が未だに多いことに驚かされます。これは学会が一定の見解・方向性を示されないことに原因があるものと思っております。
こうした現実を見るに付け、頭痛診療は果たしてこのままでよいのか、という疑問しかありません。これまでは、「慢性頭痛」の代表格とされる緊張型頭痛と片頭痛を取り上げましたが、これからは「その他の一次性頭痛」に関して述べていきたいと思います。
現在、緊張型頭痛も片頭痛も群発頭痛も原因不明とされますように、この「その他の一次性頭痛」も同様に原因不明とされます。「その他の一次性頭痛」は国際頭痛分類 第3版 β版」では、以下のように分類されています。
その他の一次性頭痛
4.1 一次性咳嗽性頭痛
4.2 一次性運動時頭痛
4.3 性行為に伴う一次性頭痛
4.4 一次性雷鳴頭痛
4.5 寒冷刺激による頭痛
4.5.1 外的寒冷刺激による頭痛
4.5.2 冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛
4.6 頭蓋外からの圧力による頭痛
4.6.1 頭蓋外からの圧迫による頭痛
4.6.2 頭蓋外からの牽引による頭痛
4.7 一次性穿刺様頭痛
4.8 貨幣状頭痛
4.9 睡眠時頭痛
4.10 新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)
これらの頭痛について、考えてみたいと思っております。これを論じていく場合、私の論点に対する”謂わば、基準とされる考え方としての頭痛専門医の論説”が必要です。
現在ネット上では、このような標準的な論説は「佐世保市共済病院の脳神経外科の先生のHP 【頭痛山歩】」が最も一般的であり、どなたにも容認されるものと思います。
あらかじめ、佐世保市共済病院の脳神経外科の先生にお断りすべきと考え、連絡先を探したのですが見い出すことが出来ませんでしたので、現段階においては無断で引用させて頂くことにさせてもらいますが、途中でクレームが付けば中止させて頂きます。
これを記事とする目的は、「その他の一次性頭痛」が、緊張型頭痛および片頭痛とどのように関わっているのか、さらに「二次性頭痛」との係わり、について述べると同時に現在、なぜ「国際頭痛分類 第3版 β版」では、「その他の一次性頭痛」として分類されているのかについて考えることです。そして、慢性頭痛全般に共通した病態が存在するのか否かについて考えることです。
順番は不同ですので、悪しからず、ご了承下さい。クレームが付き次第、即刻、中止の予定とさせて頂くことをお断り申し上げます。