これまでの論点の「体の歪み(ストレートネック)」ばかり長々と説明した関係から、片頭痛発症の決め手が「体の歪み(ストレートネック)」にあるといった誤解を生まないように再度掲載します。
この片頭痛発症の鍵を握るのが「遺伝」の問題です。
こうしたことから、タイトルを改めて”片頭痛は生活習慣病なのか”とします。
「片頭痛は生活習慣病である」といった考え方は、これまでも散見されましたが、これらの考え方は、頭痛専門医ならびに患者団体の「片頭痛は”遺伝的疾患”である」という観点から否定され、いつの間にか消失しました。
ところが、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生は、多くの生活習慣病や慢性疾患に対して、独自の見解を以下の書籍で示されておられます。
「アレルギー・炎症誘発体質の真実」(理工図書)
「お医者さんにも読ませたい片頭痛の治し方」(健康ジャーナル社)
特に、片頭痛の場合、以下のように説明されます。
「片頭痛持ちの人は細胞の活力を支配する「ミトコンドリアの活性の低さ」に問題があり、このため常に活性酸素が発生しやすく炎症を起こしやすい体質「酸化ストレス・炎症体質」を作ってくるとされます。活性酸素が発生しやすい「酸化ストレス・炎症体質」に加え「ミトコンドリアの活性の低さ」が重なれば非常にわずかな刺激であっても活性酸素が過剰に発生されてしまうのです。この要因として食生活の関与を指摘され、いわば生活習慣病のように考えておられるようです。
こうしたことを、私のような一般開業医が述べれば、誤解を生む根源となります。
皆さんは、自分自身で、お読みになられた上で判断しなくてはいけません。
まさに、片頭痛は”遺伝的疾患”ではないことが如実に示され、圧巻そのものです。
私の論点である「体の歪み(ストレートネック)」も、前屈みの作業環境に日常置かれた場合に形成されることを考えれば(このようにして形成される場合がほとんどです)、”生活習慣病”といっても間違いないのではないでしょうか?
こうした、片頭痛が、”遺伝的疾患”なのか、”生活習慣病”なのかは、これまで、臨床医の間では論争されましたが、いまだに結論が出ていないように思われます。
そこで、立場を変えて、分子化学の立場から、後藤先生の考え方を理解することも重要ではないでしょうか? 恐らく”永遠のテーマ”と思っております。
「お医者さんにも読ませたい片頭痛の治し方」(健康ジャーナル社)をご覧下さい。