先程は、糖尿病治療に際して、その治療指針として「糖尿病治療のてびき」「食品交換表」があることを述べました。
当然のこととして、片頭痛治療場面においても、このような治療指針が必要とされます。
こういった考えから、私は、分子化学療法研究所の後藤 日出夫先生のご協力により、以下のようなものを作成しております。
興味ある方は、ご覧下さい。
片頭痛の生活習慣の改善
片頭痛の生活習慣の改善 食事療法編
問題は、こうした考え方は、学会の作成される「慢性頭痛診療ガイドライン」には明記されておりません。一般開業医は、”保険診療”を行うことが原則です。そうなれば、保険診療の原則に違反することになります。自由診療でするしかないことになります。
ここに、片頭痛改善のためのネックが存在することを忘れてはなりません。
この点は、今後の課題となっています。
私は、当面の治療方針として、片頭痛と診断した場合、「慢性頭痛診療ガイドライン」に従って、薬剤は処方致しますが、必ず「生活指導」を行うことを原則としています。
その参考資料として、上記2つのファイルを収録したCDをお渡ししています。
そして、治すのは「あなた自身です」と付け加えることにしています。
最初の記事でも申し上げましたように、現代は”患者様”の時代です。片頭痛は、その人の”生き様”すべてが関わったものです。こうしたことから、患者様の尊厳を損なわない配慮が必要であると、考えております。