五日ぶりの家

昨日、五日ぶりに自宅へ帰ってきた。

昨日は朝三時半に目が覚めた。

前日には女峰山登山で9時間歩いたが、4時間くらいで目が覚めた。

温泉宿に泊まっていたので、温泉に入り、6時過ぎに宿を出た。

日光の鬼怒川温泉から自宅まで11時間かかった。

11時間と言うと相当な移動時間だと驚く人もいるだろうが、山登りで疲れていたので、それほど苦にはならなかった。

夜は、さっそく道場だった。

ひさしぶりに顔を出す人もいた。

そして、今朝は五時半に目が覚めた。

久しぶりに五時間眠れた。

旅先では、今回ほとんど眠れなかった。

日野先生のワークショップ。

自分の講座。

女峰山登山。

毎日相当に神経が高ぶっていたのだろう。

今日五時間に眠れたことで、少しずつ心と身体が平常に戻ってきていることを感じた。

今晩はもっと眠れるだろう。

私が起き、朝一番のコジュケイが鳴いた。

コジュケイは小綬鶏と書く。

鶏の仲間なので、けたたましい声で朝を告げる。

子どもが力強い寝息を立てている。

たった五日間だが、大きくなったように感じる。

子どもはかなり疲れている。

夏休みを全力で走り切り、新しい学校に転校し十日程が経った。

土日も習い事があったので、まだ休みが取れていない。

学校に慣れるのに必死なのだろう。

私立の学校なので、勉強についていくのにも必死なようだ。

疲れも相当に溜まっているだろう。

今週末は連休だが、そこでも休めない。

アイスホッケーの県の強化練習が毎日あるのだ。

夏休み前に募集があり、本人の希望で申し込んだ。

昨晩、子どもにもう一度確認すると、子どもはキャンセルしたいと言った。

ただ、この日も登校する前、疲れからため息をついていたらしい。

幸いキャンセルでき保険料を支払うだけで済んだが、お金がかかったとしてもここはキャンセルしなければならないところだ。

この場合、お金を払ったから出ないと損ではなく、お金は休むことへの投資となる。

いつもの土曜夜のアイスホッケー教室はあるが、子どもは一気に週末に時間ができた。

子どもの張り詰めた緊張も解けた。

心が楽になったことを感じる。

学校を休むという提案もしたが、学校は休みたくないと言う。

休みがあるから、今日明日と学校を頑張れるだろう。

外へ用を足しに行く。

しんと静まった中、秋の虫が鳴いている。

私がいるのに気付いた鹿がどこかへ走り去って行った。

緊張と弛緩。

旅の総括が済めば、私もまた走り出すだろう。