選択できる自分であれ　その三

他には、息子にチームスポーツを体験させてあげたかったという理由がある。

先に書いた通り、子どもの通う学校は全校生徒が10人。

チームスポーツは経験できない。

今までにない人間関係を構築でき、チームスポーツを体験でき、なおかつ子どもの能力が伸ばせるところ。

私はそんなスポーツクラブを探した。

ただ息子の運動能力を上げたいという目的であれば、私が見ればよい。

私はそれを商売にしているし、私より見れる人間はそうはいないだろう。

私が提供できないことはチームであり、集団だ。

そこで得られるものは、私には伝えられない。

私は筑豊のいろんなスポーツ教室を調べた。

子どもが何かやりたいと言い出したわけではない。

相撲、柔道、ラグビー。

そんなところを私は検討したが、私が選んだのはアイスホッケーだった。

理由はたまたま子どもと一緒にアイススケートに行ったことだった。

確か学校から親子無料券をもらったから行ったのだ。

何がキッカケになるかわからない。

そこで私が初めてアイススケートを体験した。

滑ってみて、これはと唸った。

滑ることはまさに身体操作の奥義だった。

アイススケート場にアイスホッケークラブのポスターがあった。

そこで、私はアイスホッケーに初めて興味を持ったのだ。

フィギュアを選択しなかったのにも大いに理由がある。

それは靴の形だ。

そして、フィギュアはチームでない。

まぁ、それは別の機会に書こう。