毒虫とともに生きる

疋田一直です。

私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っております。みなさん、いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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自身が食べられぬため、また襲われぬために、毒を持つ性質を持った生き物がいる。

山にはそんな生き物がたくさんいる。

藪の中での作業、自然の中での作業は、彼らを最も注意しなければならない。

昨日、ひさびさにチャドクガにやられた。

小さなムカデにも咬まれた。

チャドクガにやられ、首回りが蕁麻疹のように腫れ上がった。

私が彼らの住処を自分が住みやすいように壊しているだけだから、ただの自然からのしっぺ返しなのだろう。

私が彼らを嫌いだとか、苦手だとかになることはない。

私の行動の結果がただこうなっただけだ。

次はこうはならないだろう。

ムカデやチャドクガには、私は何度もやられた。

田舎に引っ越した当時は、ワイルドさに憧れたこともあって、半袖半ズボンやら、上半身裸で作業していた。

原住民やランボーなんかはジャングルの中でも裸で動いているから、自分もそうなりたいと思ったのだ。

結果、こっぴどくやられた。

私はもともと私は皮膚は強くはないし、身体も強くはない。

小学生まではアトピー性皮膚炎で、かなり大変だった。

掻けば、掻いた部分が腫れるような皮膚だ。

私は今も体毛がほとんどない。

腋毛もなければ、すね毛もない。

女性にはうらやましがれるが、動物という観点からすれば、私は人が自然から遠くなってしまった結果生まれた生き物なのかもしれない。

体毛が濃い人の方が動物に近いというのはあるのだと思う。

これもまた人間としての進化であり、動物としては退化しているところなのかもしれない。

陽の光にも弱い。

強い人はすぐに黒くなるが、私はやけどで赤くなる。

紫外線のダメージも普通の人より受けやすいのだ。

昔は、小麦色の肌なんかに憧れたものだ。

外作業を半袖短パンや、上半身裸でやっていたのも、そんな意図があった。

作業する度に猛烈に疲れていたから、どうしてなんだろうと思っていたが、なんてことはない、日光によるダメージだったのだ。

皮膚の防御力が低い、そんな自分の特性を無視すると大変な目に遭う。

おそらくそんな皮膚でも、段階を追えば強くしていけるのだと私は思う。

食べものを変えたり、朝、冷水を浴びたり。

大人になるまでにどのような対処をしたのかが、大切なのかもしれない。

大人になってからは対処しても、あまり変化がないのかもしれない。

まぁ、どれもこれもやってみたことがないので、確かなことは言えない。

時間があれば、いつか試してみようと思う。

私は失敗を繰り返したおかげで、今は、外作業をするときに長袖長ズボンに手袋を着用して作業をしている。

それだけでも、毒虫やら、紫外線やらのダメージは大いに軽減したものだ。

たった服を着るだけで、だ。

それに麦わら帽子だ。

特に紫外線による疲れは大いに変わった。

あの猛烈な疲れは何だったのかというくらい、だ。

さて。

チャドクガの毒毛は目に見えない程小さい。

粉のようなものだ。

そして、卵から成虫まで全期間その毒毛がある。

卵から蛹まではお茶の木にいるだろうが、成虫はどこへでも飛んでいく。

どこにいるかはわからない。

うちには自生するお茶の木が多い。

妻の祖母が植えたらしい。

それがいろんなところへ広がっているのだ。

また、椿や山茶花もお茶の仲間なので、注意がいる。

うちには椿もよく生えている。

その毛がふわっと身体に付こうものなら、一気に痒みや痛みを引き起こす。

痒いなと思って、タオルなどで拭ってしまうと最悪だ。

その見えない毛が一気に広がる。

ぬぐったり、ふいたりした場所すべてが腫れ上がる。

ただ、私のように何度も刺されると、その痒みの感覚を覚えるものだ。

露出した皮膚に痒みが出た場合、これはもしやとなる。

その痒みが出た場所をタオルや手で触れずに、ガムテープをペタペタ張り付けて、毒針を取っていくのだ。

その後で流水できれいに流せば、被害を最小限に抑えることができる。

今回、首にその感覚があり、一回だけ手で拭ってしまった。

その分、刺された場所は広がってしまったが、すぐにガムテープで痒みのする場所をペタペタして、流水で流した。

わりと被害は抑えられた感じはする。

対処を知らないときは、大変だった。

拭っても拭っても痒みが取れないのだ。

知らないから、どんどん痒みのある場所を拭いていく。

顔や頭、首、背中に腕。

大変な状態になった。

首のリンパ節も腫れ、コブのようになった。

病院に行き、でっかい注射を二、三日打たれた記憶がある。

今外作業するときには、皮膚が露出しているところは顔や首だけだ。

今回やられたのは首だ。

首もタオルか何かを巻いていた方が良いかもしれない。

ムカデにはズボンの下から入り込まれた。

地下足袋がこはぜが三つの短いもので、ズボンはジーパンを履いていた。

間が空いていたのがいけなかった。

間が空いているとヒルも登ってくる。

今のところ咬まれたことはないがマムシもいる。

ダニもいる。

ふくらはぎのところまでカバーされている地下足袋を履くか、長い足袋ソックスを履くか。

アブや蚊もジーパンの上からでも刺してくるから、ズボンも二重にした方が良いかもしれない。

脚絆を持っているので、それをするか、自転車用のアンクルベルトがあるので、それでズボンのすそを縛るか。

もう少し対策をして、外作業に臨もうと改めて思った。

私のやり方はいつもこうだ。

自分なりに考えて臨んでみて、その失敗と成功を元に対処し、次に臨んでいく。

他人に習うことや他人の意見を聞くことはない。

他人には一切頼らない。

他人の言葉も自分に必要なものを聞くだけなのだ。

その分、凄まじく失敗する。

失敗の数も他人と比べれば桁違いに多いだろう。

他人から見ればしなくてもよいような失敗もたくさんしてしまう。

ただ、その失敗全てが自分自身の経験となり、知恵となるのだ。

人は失敗やミスを恐れる。

私は怖れない。

ただのトライアンドエラーでしかない。

私には毎日何一つ同じことがない。

いつでも新しいことへのチャレンジだから、やってみないとわからないのだ。

失敗に関しても、それをやると失敗するということがわかるだけだ。

自分の視点は一つ増えるのだ。

そう考えると、私は他人よりたくさんチャレンジしているだけなのだと思う。

その分たくさん失敗しているわけだ。

まぁ、アホみたいな失敗が多いし、失敗ばかりで仕事がなかなか捗らないのが難点だが。

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■今後の講座情報■

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もともと人間にでも備わっている、驚くような能力を知ることができます。何をするにも疲れにくくなります。ほんのわずかに触れているだけで、相手の身体を楽にすることができるようになったり、自分の身体や心も楽になったり。触れずともそうなったり。感覚が広がっていけば、いろんな症状の患者さんに対応できるようになっていきます。自身も快適な心や身体を手に入れ、無限に広がる世界に羽ばたいていきましょう。

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11：00〜13：00　古武術の意識と身体の操作①
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11：00〜13：00　古武術の意識と身体の操作②
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第3回『古武術の意識と身体の操作』〜自分を知る〜 in 札幌　5月24,25,26日 - ただただ清らかに流れていく　疋田一直 HP