令和六年の鬼火焚き

疋田一直です。

私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っております。みなさん、いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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毎年正月七日の午前七時に、嘉麻市熊ヶ畑にて、鬼火焚きという豪壮なお祭りが開催されている。

テレビ局も毎年取材に来る。

子どもも私も取材を受けた。

今日のNHKのニュースに出るかもしれない。

今年、私は年男なので、櫓へ点火の役も仰せつかった。

ありがたい。

子どもは毎年点火できるので、一緒に並んで火を点けた。

今思えば、これも最初で最後のことかもしれない。

そう思うと良い思い出となった。

今年もここで七草粥を食べ、ぜんざいを食べることができた。

無病息災。

準備してくださったみなさん、ありがとうございます。

『鬼火焚きの準備』疋田一直です。私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っ…

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鬼火焚きに参加して五年目になる。

初めて参加した時は、あまりの炎の大きさに仰天したものだ。

以来、私の最も好きなお祭りとなった。

今年は昨年末に準備をお手伝いすることが少しできたせいもあるのか、いつもと心持ちが違った。

鬼火焚きをやる前に、すでに終わったような感じがあった。

始まりがあれば、終わりがある。

昨年準備をお手伝いしたところで、もう終わりが見えたのだろう。

鬼火焚きは、各地で開催されており、どんど焼き、左義長とも言う。

七日に行われるところ、十四日、十五日に行われるところ、地方によって時期も様々だ。

門松や注連飾りによって歳神さまをお迎えし、それらを焼くことによって煙とともに歳神さまは天へお帰りになられる。

歳神さまをお見送りするわけだ。

しかし、左義長とは難しい言葉だ。

由来は、平安時代に行われていた三毬杖（さぎちょう）と呼ばれる宮中行事だという。

三毬杖では、青竹を束ね、正月遊びである毬杖（ぎっちょう）で使う杖を三本結び、その上に扇子や短冊などを添えて、陰陽師が謳い、囃しながら燃やしていたそうだ。

毬杖とは、毬（まり）を杖（つえ）で打ち合うホッケーのような遊びだという。

宮廷で流行った毬杖は，平安時代の終わり頃からこどもたちの遊びとして庶民の間に広まったそうだ。

鎌倉時代には男子の遊びとして正月に遊ばれていたそうなのだが、その後形だけとなり、江戸時代には正月の儀式として残るのみとなったそうだ。

今ではあまり聞かないが、昔、左利きの人をぎっちょと言った。

この由来が毬杖ではないかという説がある。

高名な舞楽演者が右手に持つべき杖を左手に持って演じてしまったことから「左利き」の意味が生まれたとする逸話があるそうだ。

調べていくとこういうものが出てくるからおもしろい。

どんど焼きという言葉も知っているが、一体どんどとは何だろうとも思う。

どんどとは、昔話の語り終わりの最後に付ける言葉だそうだ。

これでおしまい、めでたしめでたしといった意味があるそうだ。

これも知らなかった。

正月はここで終わりということだろう。

炎はいろんなものを焼き尽くす。

穢れや邪を焼き払ってくれるという意味合いもあるだろう。

焼かれた炎が高く上がれば上がるほど、その年の作物が豊作になるという考えもある。

縁起物を焼いた煙によって身体が清められ、無病息災を祈る意味もある。

無病息災、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全。

いろんなものが習合し、いろんな意味合いを持つ行事となっているのだろう。

日本人は縁起を担ぐのが好きなのだろう。