蘇部健一 著 「『小説 X』 あなたをずっと、さがしてた」 を読んで | ひさしのブログ

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この著者の書籍を読むのは初めてだった

ストーリー内容は恋愛ものみたいで、ラストに衝撃的なシーンがあるというので早速手に取って読んでみた

主人公の女子大生の奈子はある時通学途中で、イケメンの男子とすれ違い一目ぼれしてしまう

そして何度もすれ違ううちにその見知らぬ男子に告白しようとするが、内気な奈子は告白できない

やがて挨拶するような仲になったが、それ以上の進展はなかった

更に学年末の大事な時期に病気になって床に伏せった奈子は、見知らぬ男子との最後の出会いのチャンスを逃してしまう

どうしても彼のことが忘れられない奈子は親友の葵に相談し助けてもらうが、一向に彼の消息はつかめなかった

ある時、絵の展覧会に出かけた奈子と葵はそこでで彼に似た少年が描かれた絵画を見つける

その少年こそが、奈子が探していた見知らぬ彼だったのだ

それから話はさらに進展を見せるが、奈子はついに彼が書いたSNSを見つける

それを読んだ奈子はこの時初めてその見知らぬ男子も奈子のことを思っていたことがわかる

ある時、歩道橋で彼を見つけるがなんと彼には彼女が既に居たのだ

それからさらにその彼女について色々調べていた奈子はついにその女性が親友である葵であることを突き止める

怒りに燃える奈子は自分を裏切った葵を問い詰めるが、葵も彼を好きになったと告白する

親友に裏切られ泥酔した奈子は、道に倒れ男子に助けられるが、その男子こそ彼女が探していた彼だったのだ

そして彼から手紙をもらった奈子は彼が柏木裕貴という名であることを初めて知って、ここから二人の交際が始まる

まさにタイトルにある通り「あなたを、ずっとさがしていた」その彼とようやく再会することができた

それからデートをしてハッピーエンドの展開と思いきや、ここからストーリーはさらに別の展開を見せる

奈子の親友である葵、実は彼女には復讐に駆り出されるだけの過去があった

葵は彼氏とデート中にある不注意な女子によって生命を奪われる、運転中に携帯に夢中な女子を避けようとして事故死してしまうのだ

葵は命は取り留めたものの、復讐の炎はメラメラと燃え上がった

その復讐は自分のように奈子の彼氏も奪って絶望のどん底に貶めること

奈子の彼氏である柏木を惨殺した葵はそこで過去に降りかかった不幸の一部始終を奈子にぶちまける

そしてここにも「あなたをずっと、さがしていた」というフレーズがピタリと当てはまるのである

本当にこの小説のストーリーは純愛ラブストーリーからサスペンス系へ移行するなどの展開を見せる

女子の友情というものも容易に受け入れられないものだと思った